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短歌:メンタルコントロール

漏らしたくないのにだってためいきは自己嫌悪だけここに置いてく/銀猫
もらしたくなにのにだってためいきはじこけんおだけここにおいてく

 「ため息を吐くとしあわせが逃げる」なんて言いますが、これはどなたかの名言/迷言なのでしょうか。

 でも、ため息って少し深い呼吸でもあるので、呼吸が浅い人にとってはカラダには悪いことではないような気もします。

 「しあわせが逃げる」なんて言われるのは、きっと、ため息が多い人を傍から見ている人が言い出したんではないかと思うのです。確かに、側にため息が多い人がいると、何とはなしに気になってしまいますから。

 わたしは、ぐちゃぐちゃになった考えを頭の中で整理するときに、意識的にため息を吐いています。精神的な区切りのようなものですね。書くなら改行やコンマ、スラッシュ。それの脳内版とでも思ってください。

 これは、学生の頃からやっているわたしのメンタルルーチンのようなものなのですが、他にやる人がいないのか、確かに見ている他人(友人とか)からは心配されました。いまはひとりのときにするようにしています。

 短歌は、ため息は悪いことのようになってしまいました。「ため息ばっかり吐いてる自分がイヤイヤ!」ということもあるとは思いますが、実際のところ、悪いことばかりではないんじゃないかな、と言いたいのが、今日のエッセイです。

 ...それとも、わたしがため息だと思っているものは、ため息ではないのでしょうか。

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