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短歌:いつから見てたの?

揺れるバスよろめきふいに見上げたら車内ミラーの君と目が合う/銀猫
ゆれるばすよろめきふいにみあげたらしゃないみらーのきみとめがあう

 こんなきゅんきゅんする場面なんて妄想でしかあり得ないとお思いでしょうが、半分は実体験です。相手が「意中の君」でも「気になる君」でもなかっただけで、なぜか同じ路線に乗っていたしばらく会っていなかった知り合いと、車内ミラー越しに再会しました。シチュエーションとしては、びっくりでした。

 個人的には、短歌の内容は100%妄想でもいいと思っていますが(だって短歌も創作ですし、実際にそういう作歌をする歌人もいます)、ほんとうのことが少し入っていると、歌に真実味が出ると思うのです。
 あれですか。嘘の中にちょっぴり真実を混ぜ込むと説得力が出る、のような。

 このきゅんきゅんシリーズをいつまでどれだけ作れるか試しにやってみている現状ですが、自分でも意外にまだ枯渇していません。
 そのせいで、大人相応の短歌が滞っていますが、そこはご愛嬌ということで(笑)。

 

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