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短歌:冬の終わり

除雪車が路面の雪をさらってく冬に乞いたいまだ行かないでと/銀猫
じょせつしゃがろめんのゆきをさらってくふゆにこいたいまだいかないでと

 猫たちの毛がわんさか抜けるし、とうとう日の出時刻が五時台になったし、春が近づきつつあることは認めなくてはいけません。

 今年は、冬の真ん中でいったん冬将軍がいなくなったりして、季節の進みが妙です。そのせいなのか、冬を堪能していない気分です。

 堪能といっても、冬が好きでたまらない人種ではないので説明しにくいのですが、今冬経験した強烈な吹雪や視界不良のトータル量が例年に比べて少なく、冬を過ごした満足感(?)が足りないとでも言えばいいでしょうか。

 雪国で生まれ育つと、こんな不思議な感情に囚われることがあるのです。

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