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短歌:闇夜

君の目が月と重なり闇となり頬にそうっと何かが触れた/銀猫
きみのめがつきとかさなりやみとなりほほにそうっとなにかがふれた

 いまは満月の時期ですし天気がよい日も多いですから、なかなか闇夜に出会いません。仮に闇夜だったとしても、文明社会の都市部において、闇を体験することはなかなか難しいものです。

 多感な時期にずいぶんと影響を受けたバンドのひとつに、G-Schmittがあります。彼らの曲"Grand Circle"を聴くと、わたしは何故だか闇夜を連想してしまいます。歌詞にはそのようなことは歌われていないのに。

 夏っぽいバンドでも夏っぽい歌でもないのに、わたしは真夏の大雨の夜半、彼らの曲を聴きたくなります。心情的には、ずぶ濡れになりながら聴きたいのです。

 今回、改めてこの曲を聴いてみたら、いまでもかなり影響を受けていることに気付きました。
 ここ数週間、わたしは「君」と「僕」の短歌を作り続けていますが、わたしの「君」と「僕」の世界観は、G-Schmittの「君」と「僕」の世界から来ていますね。影響を受けやすい時期に望んで受けた影響とは、このように体内に残るものなのだと実感しています。

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