見出し画像

短歌:ジャニスのシャウト

豪雨の夜激しき律動聴き入ると遠くにぼやりとあの歌のシャウト/銀猫
ごううのよはげしきりつどうききいるととおくにぼやりとあのうたのしゃうと

 雨の多い、しかも豪雨というかシャワーというかスコールというか、長年住むこの土地らしくない雨が多い夏でした。
 夏でした、と過去形でスパッと終えたいところですが、この冬の入り口が近づきつつある深い秋でも、ともすれば危険を感じる雨音を発する雨が降ります。

 でも、不謹慎ですが、土砂降りが好きです。以前も歌にしました。

  夜の土砂降りの音をずーっと聴いていると、雨の幕の向こう側に激しいリズムがあって、シャウトが重なって聞こえてくるような気がします。

 それは決まって、ジャニス・ジョプリンの "Move Over" です。


この記事が参加している募集

サポート戴けた場合は、書籍購入など研鑽のために使わせて戴きます。