勘違いされやすい子

お子さんたちと過ごす時間が長くなると、ついつい注意することが多くなっちゃいますよね。
イライラして、口調が強くなって…後から後悔してしまうことありませんか?

今日のお話は、完璧主義で能力高めの子についてです。
エーくんは、とても絵が上手な男の子。
でも、ママが「鞄をしまって手を洗って、着替えて、まだ靴脱いでないの?早くして、靴下も脱いでね。」なーんて、言われちゃうと、何もせずにリビングに行ってママの言うことなんて一つもやりません。

絵を描き始めると、図鑑から出てきたのか?と思うほど上手に描き、集中できます。ママもパパも知らないような深海魚の長ーい名前もすぐに覚えてしまいます。

ママが「ケーキの絵を描いて」と、リクエストすると本当に細かく丁寧に仕上げてくれます。

でも…ちょっとでも自分の思い通りじゃないと…破いたり、消しゴムで消したり、ママから見たら「十分上手なのに」

ママはエーくんのこんな様子を見ていると、絵もこんなに上手だし、少しのはみ出しだって妥協せずにしっかり完成させるんだから…この子は、色んなことが分かって、同じ年代の子よりも能力が高い!
って、思っているんです。

一方で、私が言ったことは聞かないで…「この子は私のこと舐めてるんだわ。」と思っちゃいがちなんです。

私も教員時代に勘違いしてしまっていた子がいました。言葉もよく知ってるし、みんなで順番に作業していくと他の子と同じようにできるし、むしろ遅れている子に教えてあげるくらいだし…

こういうタイプのお子さんは、通常級に結構いまして…環境によって能力を引き出しながら、伸び伸び成長させられるのです。

ですが、勘違いされちゃう!
なまけてる!ふざけてる!なめてる!

違うんですねー。
同年代の子よりもいろいろ理解しているって、思われちゃうんですねー。
意外と分かってないんです。
自分の興味があることに対して、大人顔負けの知識があるからと言って…全てを理解しているわけないんですねー。

冒頭でママが、「あれやってこれやって、こーしてあーして」ましてや「まだ靴脱いでないの」なんて、間に挟む指示を書きましたが、彼は何やっていいか分かってないんです。

まだまだ、子どもなんです。私も大人の都合で彼の色んな部分を大人扱いしちゃっていたことに反省です。

この子は…言うこと聞かない子。と嘆くのではなくて…
彼のずば抜けた能力は、尊重しつつ…丁寧にゆっくり、教えていくことは大切ですね。

みーんな、ママに褒められたい。可愛い可愛い子どもなんですから、「エーくん、もう鞄かたづけるのー?えらいなー。」「着替えもするんだ。さすがだね。」ゆっくり順番に彼のプライドを傷つけないように、促して見守ってあげること大事です。

イライラ不安の毎日に、これを読んでちょっとでもお子様に優しくしていただけたら幸いです。
明後日には、「あーこれもやってなーい」って言ってるかもしれませんが、とりあえず明日は優しくしてあげてください。


ママ、あなたは本当に毎日よく頑張っています。新しい命を世界に届けてくれただけでも素晴らしいことなのに…その大切な命を育んでくれている。
本当にありがとうございます。

ママのおかげで子どもたちは幸せです。

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