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リアル80年代のロードレーサー: クロモリの走りを徹底調査 (その1)

こんにちは
自転車が大好きなsilicate meltと申します。

前回からの続きです。

タイトルを「クロモリの走り」としましたが、
正確には「クロモリと600EXの走り」です。
600EXと書いても誰も興味ないと思うので、省略しました(笑)


1.最近のクロモリブームについて思うこと


いまから約1年前の2023年7月某日
私は京都駅前のとあるホテルで開催される会合に出席するため、京都駅に降り立った。
予定よりも1時間ほど早く着いたため、時間を潰すことにした。
近くに自転車店がないか調べたところ、京都ヨドバシ1階に立派な試乗コースを設けた自転車売り場があるというので、行ってみることにした。

流石に今時のこうしたショップは電動バイク推しである。
スポーツ車についてはめぼしいものは無く、クロスバイクが主体の他はエントリークラスのグラベルロードが数台だけの品揃えであった。
京都ヨドバシの100mの試乗コース
駅前一等地の売り場にこれだけのコースを設けたのは立派だ。
しかし、こんなに綺麗に整備された平坦路でグラベルロードの試乗などして何がわかるのか… ?
などと思いながら、クロスバイクコーナーに目をやると、大きなポップが目にとまった。


もはやこのAAを知る人も少ないかもしれない
(ちなみに、元ネタはこちら

京都ヨドバシによれば、
スポーツ自転車の「乗り心地」は
クロモリが1位、ハイテン鋼が2位、チタンが3位で、アルミとカーボンはそれ以下なのだという

この店舗のセールス方針としてクロモリ鋼を1位にしたい気持ちはわかる
しかし、カーボンがハイテン鋼以下というのは、ネタにしても酷すぎるのではないだろうか?

私は自分の自転車キャリアのうちの前半半分をクロモリで過ごした。
(スチールフレームの素材にはクロムモリブデン鋼以外にも改良された多くの種類のものがあるが、最近ではスチール全般を通称 ”クロモリ” と呼ぶらしいので、ここでもそのように呼ぶことにする)

私は1999年にRossin Performanceを購入した。
このとき、ロード界では既にカーボン化がほぼ完了していて、今更クロモリを買うのは時代遅れの感があった。当時はまだ今のような "クロモリブーム" は無く、ただの古い素材の不人気なフレームでしか無かったのだ。
実はこのときも、本当はLOOKのKG286カーボンモノコックを買う予定だったのだが、欲しい色とサイズの在庫が国内になく、仕方なく第二希望のRossinのクロモリにしたのであった。
だから、私は(リバイバルされたネオクロモリではなく)昔ながらのクロモリフレームにしぶとく乗りつづけた最後の世代ということになる。

2006年に念願のLOOKのカーボンに乗るようになって、加速性能、巡航性能、振動吸収性能のすべてにおいて、カーボンはクロモリに勝ることを実感した。

京都のサイクルショップ エイリンのブログ(下記)にて、パナソニックでフレームの企画と開発に長く携わってきた金森氏のインタビューを読むことができる。

それによると金森氏が入社したナショナル自転車工業時代の末期、クロモリは既に完成されたものであり、商品開発の対象ではなかったそうである。
そして、現在につながる "クロモリブーム" は2007年頃に発生したとのことである。

ワタクシは、これはインターネットの利用法の変化によるものではないかと考えている。
2005年頃までは、ネット上の自転車関連の情報はメーカーとショップによる発信が主なものであり、そのほとんどは新車と新製品についての情報であった。
趣味の自転車乗りが情報を発信しようとすると、自分でWebサイトを作るしかなく、とても面倒だったのだ。

それが、2005年頃にブログブームが起こり、誰でも簡単に文字と写真で情報を発信できるようになった。2000年に出来たヤフーオークションの普及もあり、中古のロードレーサー、ロードバイクを気軽に売買すること、そしてそれらに乗ることがブログで広く拡散するようになった。
これが2007年頃から現在まで続くクロモリブームの元になっている。

だが、競技選手でもベテランサイクリストでもない、所詮素人の勝手な情報がネタ元である。デタラメでいい加減な、プラセボ効果満載の情報が拡散することで「クロモリ伝説」が生まれることになったのであった。
その流れに乗じて、さらなる伝説を吹聴し、商売をしているのが、現在のPanasonic、ARAYA、そして国内の多くのフレームビルダー達なのだ。


ここまで長々と書いてきたが、
端的に言うと、ワタクシはクロモリ懐疑派
ネット上によくある「クロモリはしなやかで乗り心地が良い」説、「ロングライドに向いている」説はウソだと考えている。
だから、2台のRossinはもう乗ることもないだろうと思って、ヤフオクで格安で売ってしまったのだ。

こんな本が出ていたことを、最近はじめて知った。
その昔、リアルにクロモリに乗っていた頃は
この本に書いてあることなんて何も知らなかった。
現代のインターネットを用いた情報収集の賜物なのであろう。
(ちなみに、ワタクシは書店で立ち読みしただけ(笑))


だいたいなぁ
クロモリ本に書いてあるレビューなんて、
遅い加速 → 伸びのある加速
巡航速度の低下 → 緩やかな乗り心地
などと言い換えて誤魔化しているだけなのだ。

というわけで、このnoteの目的は
(1)クロモリ懐疑派のワタクシが、80年代のクロモリレーサーに再び乗ってみて、主観的なプラセボ効果たっぷりの印象を述べること(笑)
加えて、
(2)現代の最新機材である "パワーメータ" を用いてカーボンとクロモリの走りを客観的に比較すること
以上の2点ということなる。


2.先行研究


2−1 ワカオ氏のレビュー

実は、クロモリが言うほど良くないという意見は、ネット上の至る所で見ることができる。
その代表的なものとして、ワカオ氏がnoteにまとめた記事がある↓

ワカオ氏は現代のパナモリに最新のコンポを乗せた "ロードバイク" の印象を語っている。
ワカオ氏は私よりもだいぶお若い方のようだ。ヒルクライム大会で入賞するほどの健脚で、FTPは280W付近のように見える。

一方、私がこれからこのnoteに書くのは、平均的な脚力の中年サイクリストが80年代のパナモリと当時のロードコンポ(600EX)で組まれた "ロードレーサー"  に乗った時の印象である。
ちなみに、測ったことはないが普段走った感じから、私の今のFTPは多分170W位かそこらではないかと思われる(泣)。

ただし、私の脚力はサイクリストの中では平均的であるようだ。
私はロングライドをするとき、ネット速度はだいたい22〜25km/hとなる。
わさお氏が行ったStravaのロングライドデータの分析によると、これは中級者クラスのホビーレーサーに相当するとのことである
(詳しくは下記ブログを参照)。


2−2 S君から聞いたはなし

先日、職場のレストラン(通称、学食)に行ったところ、AUCCのS君に会った。彼は私のnoteの読者なので、ナショナルレーサーのことも知っていた。
彼は普段はもちろん現代のカーボンモノコックに乗っているが、なんと、サブバイクとして30年以上前のWレバー仕様のPanasonicにも乗っているとのことであった。知人からもらったそうで、車重があるのでトレーニングに使用しているそうである。
昔のロードに乗ってみてどう思うか聞いたところ、なで肩フォークでオフセットも大きいために「ハンドリングが滑らかなような、スムーズなような、とにかくカーボンとはそこが違う」と話していた。

「それって、ヘッドが緩んでいるだけじゃねーのか?」
と聞いて見たが、確かにハンドリングが違うのだと言う。

今回、ナショナルレーサーではそうした点も検証をしてみようと思う。


3.LOOK565とナショナルレーサーのスペックの比較


3−1 見た目の違い

今回ナショナルレーサーと比較をするのは、私が普段乗っているLOOKのカーボンバイクである。
両者のスペックとポジションを比較してみる。

LOOK(上)
フレーム:565 (2006-2009年、当時のセカンドグレード、カーボンラグで組まれたフルカーボンフレーム)
コンポ:シマノアルテグラ 6800系 (2013-2017年)
タイヤ:Vittoria CORSA G2 23C クリンチャー
車体重量:7.9kg

Nationalレーサー(下)
フレーム:NR-3100 (1986年、当時のフラッグシップモデル)
コンポ:シマノ600EX (1983-1987年、アルテグラの祖先)
タイヤ:Vittoria STRADA 21-28 チューブラー
車体重量:9.6kg
(最軽量の丹下No.1チューブを使っているので、80年代のクロモリレーサーとしては軽い方)

この2台はポジションが少し違っている。
LOOKはアップライトポジション。
Nationalレーサーはステムを上げすぎるとカッコ悪くなるので、ハンドル位置がLOOKよりも2cm低い。
本当はもっと上げたいのだが…  見た目的にはこれが限界

コンポはいろいろ変えてきたけど、これは最終形(デュラ、サンテ、アルテのミックス)

上の写真は、私が1989年から1999年まで乗っていた、Rossinスーパーセネター(フレーム価格5万円の一番安いモデル)。

加速時に引きずるような重さがあり、もうそれしか印象に残っていない(笑)
若かったから、こんなのでガンガン走っていたなぁ
当時のヒルクライムのタイムで計算するとPWR4.5倍くらいが出ていたようだ。
ハンドル位置が今のLOOK565よりも5cmくらい低い。
10代後半から20代後半にかけて、これを普通に乗りこなしていた。
血気盛んな若い頃の戦闘的なフォルムだ。
(今はこんなポジション、絶対に無理、笑)

3−2 フレームのジオメトリー

LOOK565とナショナルレーサーのジオメトリーの比較
ナショナルはトップチューブとフロントセンターが少し短い。
このおかげでステムを少し長くすることができ、見た目がよくなる。
ステムはナショナルレーサーについてきたDura Ace AXであるが、長さは自分にピッタリだった。

現代のカーボンフォークはストレートに近い形状でキャスターアングルも立っているが、これは素材で振動を吸収できるからである。
クロモリフレームはキャスターアングルが少し小さく、フォークオフセットを大きくとった "なで肩フォーク" で路面の振動を吸収させている。

リヤセンターとハンガードロップはほぼ同じだから、ジオメトリの観点ではダッシュ時の反応性や定速走行での安定感には違いがなさそうである。

3−3 ギヤ比

LOOK565はフロント50-34のコンパクトクランク、リアは12-28Tの11速Nationalレーサーはフロント52-42、リア13-21Tの6速
Nationalレーサーのインナーローは、LOOKのアウターローよりも重い(笑)
これで峠に行くのは無理だろうなぁ
(しかし、無理と分かっていても、行きたくなってしまうのは何故だろうか? )



4.乗ってみた


いつものように前置きが長くなってしまって、スミマセン m(_ _)m

いよいよ乗ってみるぞ

新しいロード(古いけど)は久しぶりなので、楽しみだ!

パワーメーター等のログを記録したいのでGarminのペダルとサイコンを取り付けました。
スペアタイヤはサドルの下。
普段はシートチューブのボトルホルダーにスペアを取り付けているのだけれど、このフレームにはボトルゲージ台座が無いのです。
昔のレーサーはここにフレームポンプを取り付けていましたからね。

とりあえず本日は、いつもの携帯ポンプをダウンチューブのボトルホルダーのところに取り付けました。


反射板は、やっぱ津山金属のコレっすよね
(これは実家で奇跡的に発掘した、昔自分が使っていたもの)
テールライトも反射ベストもない時代
これ一個で、耐久ランの夜の国道を爆走した思い出(笑)


準備万端
では出発しよう
本日走るのは、いつもの50kmのトレーニングコース

乗ってみる。

おっ、
おーう


キコキコ

おう、そう来たか


シャリシャリ

おうおう


シャリシャリ

うーむ


シャリシャリ

ははーん
そういうことか


とりあえずですね

チェーンがスプロケに擦れてシャリシャリ言って、とっても賑やか

フリクションレバーの位置合わせが難しいのです(笑)

レバーを微調整しながら車の少ない県道を快走する。

自宅から12km地点
まだ30分も乗っていないのに、
ワタクシ、驚いてしまいました。

このナショナルレーサーは速い


普通に30km/hで走れるし、ストップアンドゴーの加速も悪く無い。
少なくとも、以前乗っていた2台のRossinよりも、印象がすごく良い

走りながら「何故速いのだろうか?」と考える。
理論的根拠のない、プラセボ効果的な印象だけで説明すると、
まず、6速だからチェーンが太い
ペダルに込めた力が、太いチェーンで後輪に効率よく伝達されて力強く回っている感じがする。

それから、Wレバーの効果だ
普段デュアルコントロールレバーだと、例えば緩傾斜や向かい風で少しでも足が重くなると、すぐにギヤを1段を軽くしてしまうところだ。
ところが、Wレバーだと手を離さなければならないから、
重いけどちょっと我慢して踏むか
という感じで踏み続けてしまい、その結果として脚に負荷はかかるけれどもスピードがさほど落ちないのです。

脚力をつけるには、軽いギヤをくるくる回しているだけではダメで、ある程度重いギヤを踏んで、負荷を掛けなければ(負荷に慣れていかなければ)なりません。
Wレバーのロードで走ることは、とてもよいトレーニングになるはずです。

あとですね、

600EXはブレーキレバーの感触がとてもよい


このレバーが良い理由は大きく3つあります。

(1)600EXのレバーはデュアルコントロールレバーのように横には動かないから、そもそもブレーキング、スピードコントロールをしやすい。

(2)デュアルコントロールレバーに比べれば、600EXの引きは確かに重い。でも600EXはレバーの形がとてもよいのです。
デュアルコントロールレバーは人差し指の根元が触れる部分のボリュームが大きいのだけれども、600EXはこの部分の出っ張りがないので、
重いけれども、引きやすく、引きの重さにネガティブな印象を受けないのです。

(3)そして、600EXのレバーにはバネが入っておらず、キャリパーブレーキのバネの弾性力だけでレバーが戻る訳なのだけれども、このブレーキレバーが戻るときに、なんとも言えない心地よい感触があるのです。

「600EXのレバー」と「デュアルコントロールレバー」
どちらが使いやすいか? と問われたら、
それぞれに個性がありどちらも使いやすい、という回答になる。
この600EXのレバーで長距離のダウンヒルをしろと言われても、私はまったく問題ないですね。

最近は油圧ディスクブレーキが普及して、"レバーの引きが軽くてイイ" とかいう感想が多いけれど、そうした人たちにこのレバーを触ってみてもらいたいですね。
ブレーキレバーは引きの軽さだけで比べるものではないんだよ、と私は言いたいです。

Wレバー時代の昔はこのタイプのブレーキレバーが普通だった訳だが、その完成度の高さを再認識させられたのでした。




600EXはアルマイト処理された金属光沢のいかにもメカっていう感じがイイ
塗装された6800系アルテのディレーラーよりも、個人的にはこの600EXの方が好きだな



昔は地方道を走ると、小さな集落をつなぐカーブの多い細い道が多かったものですが、この20年ほどで、集落を避けるように幅広い直線的なバイパスが整備され、集落とは離れた場所を走ることが多くなりました。
このトレーニングコースもそうです。
でも、ワタクシが好きなのは昔の道の方なんですよねぇ
いつもそんな感じで、古い集落を通る旧街道を選んで走っています。



ナショナルレーサーの問題点


ここまでナショナルレーサーと600EXの良い点を述べたが、問題がないわけではない。
参ったのが前輪からの振動
やはり振動吸収性はカーボンフレームには大きく劣る
チューブラータイヤだから、まだマシなのかもしれないが、それでも路面の傷んだところが続くと、手がしびれてくる
そして、その振動がフリクションレバーに伝わるようで、緩んできてしまうのです。

インナーローで登坂中
ガシガシ踏んでいる最中に勝手にギヤが1段重くなってしまい、
涙目になること数回
(笑)

どうもダンシングをするとギヤが勝手に変わりやすくなる感じだ。
フレームがしなるからなのだろうか?
Wレバーの締め付けボルト
ココは相当きつく締めておかないとダメなようだ。



ワタクシ、普段はカフェライド的なことには全く興味がないので、しないのですが、この先に

このレトロなロードレーサーにぴったりのオシャレなカフェ

があるので、今日は寄って見ることしました。







到着!

コンビニ前であぐらをかいて、缶コーヒーで一服
昔から変わらない休憩スタイル

おっと、変わった点があるな
この80年代のレーサーにリアルに乗っていた頃は
まだヘルメットが無かった

いやぁ
映えますねぇ


(映えるの使い方、間違えましたかね)

でも、ここは店内でパンを焼いている珍しいコンビニなんですよ。
あんドーナツと缶コーヒーで休憩です。




クロモリフレームは「バネ感」や「しなり」がその特徴であるとされています。
このナショナルフレームはどうかというと、バネ感はあります
平地で左右のクランクをリズミカルに回していると、フレームがバランスよくイイ感じにしなって、応答している感じがあります
でも、同じような感覚はLOOK595、LOOK565にもあるので、個人的にはそれほど変わらない感じがしました。


上の方で書いた、S君が言っていた、ハンドリングについての話
確かにナショナルレーサーのハンドリングはLOOKよりも軽快に感じた
これは次の2つのことが理由だろう
(1)デュアルコントロールレバーのシフトケーブルがないから、ハンドルに対する抵抗がそれだけ少ない
(2)デュアルコントロールレバーではないから、ハンドル周りが軽くなる

600EXのレバーはペアで238g
6800系アルテグラのレバーはペアで425g
600EXの方が187gも軽い。
ケーブルも含めたら200g位の差になりそうだ。
ハンドル周りが軽いのでLOOKよりもナショナルレーサーの方がハンドルを振りやすく、ダンシングによる登坂がしやすいと感じた。




というわけで、約50kmの試験走行を終えて帰宅。
追い風だったワケでもないのに、
なんと、平地はほぼ28-30km/hのペースで走れてしまいました
いつものLOOK565やLOOK595と変わらないか、それよりも速いくらいのペースです。
これには驚きました。

なお、Wレバーですが、1時間もしたらフリクションレバーで普通に変速できるようになりました。慣れてしまえばSISが無くても全く問題無い。
デュアルコントロールレバーに比べれば変速は少し遅いけど、フリクションレバーでリアメカの手応えを感じながらシフトするのが、なかなか楽しいことが分かった(笑)


5.ここまでのまとめ


いやぁ、ワタクシ
もともとクロモリ懐疑派だったんですけどねぇ
ビンテージレーサーに対する見方がちょっと変わりました。

ただし、これはクロモリというよりもパーツ(600EX)が理由となっている部分が大きいようです。
「チェーンが太いからクランクを回した時の感触が良い」とか、
「Wレバーだとシフトチェンジをしないから "真面目に踏むようになる" 」
とかはパーツの話
ブレーキレバーを操作しやすいのも、ハンドリングが軽くてダンシングが軽快なのも、デュアルコントロールレバーではないからです。

クロモリ特有の良さはどこにあるのか?
と問われると、それは特にない
強いて言うなら、"カーボンよりも600EXが似合うこと" くらいではないでしょうか?(笑)

一方で、クロモリのデメリットはカーボンよりも振動吸収性が劣ること
これはもう明確
だから、ロングライドには向いていません
向いてはいないのだけれども、600EXの使い勝手が(現代のアルテグラと比較しても)とても良いので、多少振動を我慢しててでも、このナショナルレーサーでロングライドをしてみても良いかな、と思わせる魅力を感じました(ギヤ比の問題はありますけどね)。


ハイ、600EXが大好きなワタクシの主観的評価は以上となります。
なお、ここに書いたことのうちの約8割はプラセボ効果の可能性があることにご留意ください。

長くなったので、ここで一旦終わろうと思います。
次回は思い込み、忖度一切無しの、パワーメーターを用いたガチな実走試験による評価結果を報告する予定です。

(次回に続く)


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