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会社の忘年会を終えて思うこと

会社の忘年会が終わった。

やっと、終わった。

2年目の私は、幹事だった。3週間ほど前から、出し物を考え、景品の準備をし、流れを考え、お店を予約し、出欠をとり、当日は上司のお酒の進み具合を気にし、司会進行をし、お酒を飲み、二次会会場へなだれ込み...なんとか家にたどり着いた私は、心も体も抜け殻のようだった。

そうしてお風呂に入る元気もなくしばらくベッドで横になって天井を見上げながら、ああ、また演技をしてしまった、また自分の素と違うことをして疲れてしまった、と、自分を責めた。

世の中には、本当にいろんな人がいると思う。

大きな声でひたすらとりとめもない話をするあの忘年会の雰囲気が、好きだという人ももちろんいるだろう。

ただ、ああ、この人、普段はこんなにはっちゃけたり大声で話す人じゃないのに、無理して話してるなあという人、見ているとそれが痛いほどわかる。

どうしようもなく苦しくなる。

結婚されていない男の人を部下がいじるのが許されるあの雰囲気、どうにかならないですか?恋人がいないと、なんで作らないんですか、アプリでも始めたらどうですか?と言える雰囲気、どうにかならないですか? 

それを咎めるとシラケる雰囲気、どうにかならないですか。

悶々としながら幹事を終えた翌日、私は「ノルウェイの森」を読みながら、なんとか心のバランスを保っている。

今はただ、好きな音楽や本について、静かに語り合うことをしたい。

あなたの特別な一曲について、聞きたいです。

2019/12/14






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