見出し画像

煙のはなし

はじめに

前回、最強のパワースポットは自分の「ご先祖さまのお墓」だよ。
って話しをしましたが、今回はお墓参りにつきもののお線香の煙りの話しをしてみます。

この世とあの世

前回もそうでしたが、今回も、そもそもあの世があることが前提になってますので、そこについてのツッコミは無しでお願いします。

この世を此岸
あの世を彼岸なんていいまして、川を挟んでアッチ側とコッチ側な訳ですね。
で、この世の生を全うすると渡し船に乗ってアッチ側に渡っちゃう訳ですね。その渡し船の渡し賃を船頭さんに渡さなきゃならないから、棺桶に六文銭を入れるんでしたね。
人によってはあの世で困らないように、札束を入れるなんて話もありますが、燃えるものなら良いでしょう。ちなみに私はこども銀行券を1,000万円ほど入れて親父を旅立たせました。
ローマ時代位を舞台にした映画の中で、王族の火葬をするシーンでは、仰向けになった遺体の両目の上にそれぞれ1枚ずつ、穴の開いた小銭を乗せて火葬にしていました。あの小銭もあの世へ向かって渡っていく川の渡し賃のようです。
洋の東西を問わず、どうやら死ぬと川を渡ってあの世に行くようですね。
この辺の話しも今後どこかで出来たら良いと思います。

で、此岸と彼岸がもっとも近づく日がお彼岸の日ってことでした。
「昼と夜の長さが同じ」「陰と陽の対比が均等」ってところがそれっぽいですね。

煙りって…

ここで今回のテーマの煙りのはなしになります。
はじめに結論ですが、「煙りはあの世とこの世の通信手段」なんですね。
煙りはこの世からあの世へメッセージを届けられる、この世とあの世両方に存在できるモノって訳です。
なので、お墓参りでお線香に火をつけて、煙りを焚きあげることで、この世の我々の思いや願いをあの世の方々に届ることができるのですね。

お墓参りに限らず、宗教行事には煙りが付き物です。キリスト教の教会でも香炉に香を焚きますし、お寺や神社でも必ずお線香を焚きます。インディアンの儀式でもタバコの煙をモクモクさせたテントの中でトランス状態になるモノがあったりします。
昔の人々には、煙りが天に向かって伸びていくさまが、あの世に向かっていくように感じられたのでしょう。

ここで、「煙りなら何でも良いのか」って話しです。
これには簡単な線引きができまして、自分で心地よく感じるものなら良いでしょう。
「自然の中で拾ってきた薪でのたき火で作る焼き芋の煙り」
いい匂いって感じがします。似たようなシチュエーションでも、
「家庭の燃えるゴミでのたき火で作る焼き芋の煙り」
なんか臭そうです。プラスチックやビニール製品が入ってたらと思うと、いかにも心地悪いですね。
私の意見はタバコも同様に、葉巻やパイプ用のタバコの葉の煙りは結構いい匂いだったりします。が、普段街の中の喫煙所であがっている煙りはなんか心地悪さを感じてしまいます。
完全に個人的な感覚の話しです、愛煙者の皆さんごめんなさい。
この辺の心地良い、心地悪いって部分はあの世の方々はもっと敏感なように思われます。なにしろ「高次のエネルギー体」になっている訳ですからね。

という事で、特別な日にはちょっと高くて品質の良いお線香を焚いてあげると、あの世の方々も喜んでくれると思われます。ひいては力になってくれるご先祖様も増える事でしょう。

ちなみに昔はお葬式などでお焼香に焚く抹香は、自分のモノを持参して焚いたらしいです。そうすると「この匂いは誰々さんの匂いだな」「来てくれたんだな」ってあの世で分かったってことみたいです。儀礼の1つ1つにも確かな意味があるものですね。

おわりに

今回は煙りにまつわるお話しでした。
「火」を使いこなせるようになった人類が、その「火」が産み出す煙りに神聖なものを感じても不思議ではないかもしれません。特にその煙がいい匂いだったらなおさらですね。

まとめ

たまにはいい線香を買って焚いてみると、身も心も浄化されて心地いい暮らしができるかもしれないよ。
ってこと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?