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格言から学んでみる

はじめに

昔から言われてることって、実は現在の暮らしにもかなり役立つと思われるわけです。だから人は歴史を学んだり、長老からの意見に耳を傾ける訳です。
昔、柳葉敏郎が出てたドラマで「年寄りの話しは黙って最後まで聞け!」ってなセリフがありましたが、まさにそんな感じです。
世界中にいろんな格言があるわけですが、その中で、最近読んで「ほほー」とか「なるほど~」って思ったやつを、いくつか挙げてみたいと思います。

人間ならば誰にでも、すべてが見える訳ではない。

たしかこれはローマの人が言った言葉だったと思います。
続きがありまして、
「人間ならば誰にでも、すべてが見える訳ではない。多くの人は、自分が見たいと欲する現実しか見ていない。」って続きます。
全くその通りだと思う事がしばしばありますね。

「不幸な人は不幸になるような事にしか注意が向いてないから、よけいに不幸になっていく。」とか…。逆に「幸福な人は、どんなことにも幸福になる要素を見つけられるからさらに幸福なれる。」
なんて話を聞きますが、それに通じることかもしれません。
世の中に起こる事柄自体はニュートラルだけど、それに意味づけするのは我々自身だってことですね。
この考えが行きつくところまでいくと、「色即是空、空即是色」とかいう事になるのかもしれません…。
見えないものは存在しないのではなく、見ていないだけなのかもしれませんね。

人間の性格は、容貌より以上に、
彼や彼女の書き・言う言葉にあらわれる。

これはプルタルコスってギリシャ人が言った言葉です。
日本にも言霊って言葉がありますが、世界中で「言葉の力を信じる」っていうか、「言葉に対する思い入れ」ってものがあるんだな~って思わされます。
西洋的にも「はじめに言葉ありき。」でそのあと「光あれ!」って神様が言ったら宇宙ができるんじゃなかったかしら…。

こうして文章を書いて、不特定の方に読んでもらおうとしている私にとって、大事にしたい言葉であります。
もしかしたら、私の投稿を読んだ人に私の性格も見抜かれているのかもしれません…。どこかの街ですれ違ったときに、あの投稿の人だなんて言われたら「うれしはずかし」ですね。
容貌がわからんから、街角で気づかれることはなさそうです。
豊かで、品のある、優雅な言葉遣いができるよう、人格を高めていきたいと思います。そんな心意気が伝われば幸いです。

言うものは知らず、知るものは語らず

これは紀元前中国の老子って人の言葉です。
理学療法士として働いていたときによく感じていたことです。当時はこんな言葉が世の中にあるとは知らなかったのですが、つい先日読んだ本の中に書いてあって驚いた次第です。

何を感じていたかというと…
できる上司とか、できる先輩って、部下とか周りの人たちの様子を見ていないようで実はよく見ていて、本当に必要と思われる場面できっちり指導なりサポートなりしてくれているものでした。しかし後輩や実習に来ている学生にやたらと教えたがる輩に限って、あまり出来が良くない印象があった訳です。
さらに言うと、「出来の良くない後輩って、出来の良くない先輩に相談していることが多いな~」、とも感じていました。
「類は友を呼ぶ」という事なのかもしれませんね。

こういう場面を見て感じていたことを、2,500年も前の、しかも中国の偉い人が見事に喝破していて「やっぱり、そうだったか~」と思うと同時に、そんな偉い人と同じことを感じられる「俺ってすごいかも…」なんて自画自賛しちゃいました。
自分からすごい人アピールをしなくても、「後ろ姿だけで語れる男」になりたいものです。

大功を成す者は衆に謀らず

これも紀元前中国の言葉です。
「大きな事業を成し遂げる人は、自らの判断で事を行いますよ。」ってことですね。
よく後輩に「困れ!」って言ってたけど、要するに「自分の判断で問題解決しないことには実力がつかないよ」ってことだったのですよ。

現在、養成校の教員として学生をみていると、勉強や実技練習に本気になってる感じが全然しないのです。それは困れる経験が無いからなのかもしれませんが、来年の今頃には患者様の治療にあたっているのかと思うと、経験者の目から見るとかなり心配になります。
教員によっては、学生が困らないように先回りしていろいろ準備してやることが良いと思う向きもあるようですが、リハビリテーションに関わるものとしては、「いかに自分で解決策を考え、行動していくか」を指導することが、ホントなんじゃないかと思うんですよね。

コロナウイルスの影響で臨床実習に行けないまま、来春から仕事に就く理学療法士が多くなると思います。
ということは…、
来年は新人セラピストの指導が例年にもまして大変になると思いますので、リハビリテーション関係者の皆さん、ある程度覚悟の程、よろしくお願いいたします。

おわりに

まだまだいろいろ世界のいい言葉はいっぱいあります。
とくに、みんな大好きなお金のことはユダヤ人の格言がいっぱいありますし、お酒の事とか、結婚のことなどなど…、それこそ格言だけの本が世の中いっぱいあるわけです。

歴史や格言に学ぶことの何が素晴らしいかって、以前に人類が経験したことを時代を超えてシェアしてるってことだと思います。わかりやすく言えば、「人生の攻略法」を失敗も含めて示してくれてるってことですな。
また「いい言葉の話」を書く機会ができればと思います。

まとめ

「歴史や格言に学べ!」
「人生で困ったら図書館(本屋)に行けば、解決策についての攻略本があるはず!」

ってこと。

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