【Mリーグ】RMOならぬOMO(多井の麻雀は面白いんです)

RMOといえばMリーグ視聴者にはおなじみだろう。
雷電の麻雀は、面白いんです!!
という勝利時の決め台詞だが、雷電の麻雀も、と言わないところが雷電らしい。
面前、手役派、高打点、それが魅せる麻雀でい!という意思が出ている標語だ。
結果的にこの言葉が呪縛となり、雷電は速度の波から置いていかれいつも苦しい展開となるのだが、今回は、上記の要素は面白さの必要条件ではないかも知れない、という話になる。

では何が面白い麻雀かというと、与えられた手配からケースバイケースで最善手を追求し、その技術が伝わる麻雀が一番面白い、と思う。
多井隆晴は堅実派の代表、結果はピカ一だけど面白い麻雀は少ないよね、と言われがちである。
とんでもない、多井の麻雀からは前述の要素が存分に伝わるし、どの牌譜よりもワクワクする。

12/1の第2戦、多井登板の南3局、この局を見てこの記事を書きたくなった。
同じく多くの人が胸を打たれたようだ↓。

あの配牌からこの手順の何と綺麗なことか。
毎回の選択が繊細な工芸品のような趣がある。
カッコつけて三色を狙うなとか、ガツガツタンヤオでいくな、と言いたいのではない。
毎回脳死の三色決め打ち、タンヤオ固定でない柔軟さ、ターミネーターの液体金属のような変幻自在の圧倒的技量、これが一番見ていて面白い、と感じるのだ。


その技量は多井の牌譜からこそ最も感じる。
多井には型がない。面前、鳴き、どちらかに寄りすぎるわけでもなく、代表的な手役もない。
その時の相手、状況から一番適した姿になれるのだ。
今の守備重視はMリーグでそれが一番得だと思っていて、全員が真似し始めたら僕だけ違うスタイルに変えますよ、と言っていたのはそういうことだろう。

これまでで好きな一局は↓だったが、先週があまりに美しかったので、特に書かせていただいた。

毎週後半、多井の麻雀からはこれからも目が離せない。

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