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【写真で生計を立てる事】 写真を撮る勇気と独立する勇気

自然風景など、ネイチャーの写真で生計を立てたいっていう質問が頂くので、noteに書いてみる。 
まぁ以前からこの手の質問はあるのだけど、今日は写真を撮る勇気と独立する勇気。これに焦点を当てて少しだけ書いていく。 

※決して上から目線で書くつもりは一切ないのだけど、もしそう思ったら申し訳ない。 と言うのと、僕個人の考えだ。と言うことを先に言っておく。

僕自身なんとかこの10年写真家としてやっていけているのだけど、以前僕が写真展を東京で開いた時に、見に来てくれた人の中で僕も写真家目指して北海道に住みたいんですよねって言ってくれる方が何人もいた。  

そう言ってもらう事自体は嬉しいのだけど、結局その後誰一人として写真家になる事はなかった。 
いや、写真自体はやっているのだろうけど、当初の目標よりも大幅にズレてしまった。という方が表現が正しい。 

そこまで意気込んでいて何故なんだろう?って考えた時に、写真を撮る勇気と独立する勇気は全く別物だ。という事に気づく。 

気づくというか、僕はずっと前から気づいていたんだけど、写真を撮る勇気と独立してやっていく勇気は当然のことながら全く違うスキルを使う。 


1枚見せるのだけけど、これは数年前にカナダ極北の方へホッキョクグマを撮影するためにチャーター機に乗り込む様子だ。 
言葉もよくわからないし、異国の地。しかもめっちゃ寒い。

そして現地について、ホッキョクグマを探し回ってようやく1枚撮れた時のものだ。
ちなみに僕が初めて海外撮影に行ったのがこの地になる。 

まぁ別に勇気って言うほどでは全然ないんだけど、少なくとも極寒の異国の地で一人でぶらぶらする勇気は必要になる。

じゃそれをしたからと言って、写真で食っていけるか?

答えは単純 No だ。

確かに昔はそれで食えた時代があったかもしれない。20年30年、いやもっと前か、それくらいの時代は、そもそも海外で撮影すること自体が珍しかったのだ。 
アラスカや異国の地で動物や風景を撮ったり、民族を取材してそれで売れた人も多々いるだろう。 

しかしよく考えてみてほしい。 今の時代ってそれ珍しいこと? 
違うよね。 全然珍しくともなんともない。  

質問をしてくれる方で、ここの認識がズレている人が多いので、修正しないと写真で飯は食っていけない。 

じゃ何が大切になってくるのか?って言うと、

独立してやっていく勇気の方だ。

これは凄く難しい。 海外に撮りにいく勇気が1だとしたら10の勇気は必要だろう。
だって、安定して毎月振り込んでくれる会社がいなくなるわけなのだから。 

でも今の時代SNS然り、このnote然り、個人でどうにかやっていけるのも事実。 
そこの勇気を踏み出して、やっていくことが出来る人が、写真家になっていける時代でもあると思うのだ。 

ここは写真を撮る技術や精神、スキルとは全く別物になるので、それが難しいところでみんなが悩むところなんだと思う。  

正直これに関して答えはない。 自分でやっていくしか正解はない。 

ただもし悩んでいる人が20代なのであれば、1度独立してみるのも悪くない。
失敗したらまた会社員になればいい。それくらい気軽でいる方がいいのではないだろうか。 




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