見出し画像

ワックスの種類についてエフゲニーマエダ的見解。

■ワックス-Waxとは?

おいらがハンドクリームを作ろうといろいろ下調べしていた時に、植物油脂(オリーブオイル、アーモンドオイル、カカオバター、シアバター等)と動物油脂(ラード、牛脂、乳バター等)の大きな違いを生む『飽和脂肪酸』と『不飽和脂肪酸』という油脂の違いを、先ず知りました。

どうやら飽和脂肪酸は、動物が糖質から生み出せる貯蔵性の高い、安定した脂肪のよう。
融点が高く常温では個体なので体内に予備の栄養源として貯蔵することを動物は選択して進化してきたようです。

対して不飽和脂肪酸は、魚類や植物が合成し持てる脂肪のようです。
融点が低くオリーブオイルのように常温では液体であるものがほとんど。
動物はこれを合成をできないので、魚食品や圧搾抽出のオリーブオイルなどを必須脂肪酸として摂取することが推奨されています。


という脂肪の違いを学んだのですが、、、

次に差し当たったものがミツロウをはじめとする、ワックスの存在です。
油脂と同じ炭化水素なので火を付ければ当然燃える物質(ローソク等)でありますが、脂肪というワードがミツロウの解説においては、区別された物のようになかなか登場しません。


ざっくりと申すると、ワックスとは融点がめちゃめちゃ高い油脂です。
(エフゲニーマエダ23/01/24見解)

鉱油(非天然)である石油を例に出すと、石油に"流動性"を与えている成分を分流抽出すると、ガソリン灯油などが取り出せます。これらは水のようにサラサラですね。
そして残る超ドロドロしたコールタールを脱黄などして精製すると、石蝋 - パラフィンワックスが得られます。ローソクの主原料ですね。

人工・鉱油ワックス

対して今回の主題でもある、ミツロウは完全に動物界昆虫網であるミツバチが体内に持つ"蝋分泌腺"で合成されるので、もちろん植物が素材原料。
ミツバチはミツロウを作る為に石油なんかを特段飲んだりはしてませんよね(笑)
それが"人体に優しい天然キャンドル"と評される広告所以なのです。

そして、ビーガンブームの傍らで近年現れ始めたのが、大豆から作られるとされる大豆ワックス-Soy Waxです。
大豆バターなどではなく大豆のワックスも存在しているのです。
ムシャムシャ食べてる枝豆や豆腐の原料から、燃えるワックスが得られるなんて驚きですよね!詳しくは有料部分で後述します。


では、以下それぞれ天然ワックスのメリットデメリットや物理的性質などを、手作りスキンケア製品に応用する前提で書いていきます。

ここから先は

1,022字

¥ 1,000

若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。