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【蒸留日記 vol.92】2023年内最後の柑橘蒸留!

クリスマスを数日前に経てからというもの、今年2023年も残すところあと2日ですね。残り楽しく過ごしていきましょう。

さてさて!
精油保管用の冷凍庫に溜まりに溜まった柑橘果皮を本日蒸留することにしました!

蒸留マガジン内にリストインされている柑橘蒸留系の記事を順に確かめていくとどうやら今回の柑橘蒸留はなんと10回目にあたるようです…!

ちなみに前回は以下記事の蒸留回⤵︎⤵︎


12月の今回は伊予柑皮みかん皮の2素材を分けて蒸留してます。
というのも、みかん(Citrus unshiu)伊予柑(Citrus x iyo)は同じ日本原産の柑橘類なのですが、明らかにエッセンシャルオイルの香りが違います。
みかん精油は香りにシトラス感/酸味を感じない甘い香り。
対して伊予柑はオレンジやライムのようなシトラスノートをしっかり感じます。
このような違いがあるんですね。


ちなみにでいうと、和精油でポピュラーなユズ精油国内産柑橘類での極端なシトラスノートの持ち主で、甘みをほとんど感じずシトラス感がバリバリ効いてるアロマなのです。ご参考までに…

🍊蒸留素材!

伊予柑果皮の素材重量はバケツ重量を抜いて1926gとなった。

香りの強い伊予柑を先に蒸留します。
みかん精油は香り主張の強いシトラスノートがあまりない繊細なアロマ/精油なので、香りを前回素材の残り香で乱さないよう伊予柑で蒸留器をシトラスアロマに慣らした後に蒸留することに。


みかん果皮の素材重量はバケツ重量を抜いて1988gとなった。

こちらは伊予柑の果皮よりは薄いみかん果皮たち。
蒸留を待ってる間にガッツリ解凍されてしまいました。
みかん果皮の素材重量は1988gとなりました。

🍊蒸留方法!

方法といいますか、蒸留のための素材の事前処理については、どちらとも果皮をミキサーでペーストにしたものに水(蒸気水)を半分量投入してのハイドロ蒸留としています。
まぁこの方法は現状の効率最適解かつ定番の方法ですねw

ではでは蒸留に移ります。。。

■いよかん蒸留Part.

🍊いざ蒸留!

蒸留時間は精油の滴下開始から1時間20分としました。

柑橘精油はすぐさまぼたぼた溜まる

🍊蒸留結果は…!?

既存の量からこの程度増えた。

ピペット目盛り計測(だいぶアバウト)での計測だと、8mLを計量しました。

収油率

抽出量[ 8ml ]÷ 素材重量[ 1,926g ]x 100 = 0.415%

23年12月伊予柑果皮蒸留の収油率

あらら意外と低めに出ました。
半年かけてじっくり果皮を貯めていたために冷凍中に油胞から揮発してしまったのでしょうか?
柑橘類は過去9回の蒸留統計で0.8%の収油率に収束する事が判明しているんですが、白い部分が厚めの伊予柑果皮はまたワケが違ってくるのでしょうかね。。。

■みかん果皮蒸留Part.

こちらも蒸留時間は香り品質向上を意識して1時間20分としました。

🍊いざ蒸留!

すぐさま溜まりはじめるみかん精油
目を凝らしてみるとオイル(精油)と芳香蒸留水とが2層に分かれて流れ出ているのがわかる

🍊蒸留結果は…!?

収油率

抽出量[ 13ml ]÷ 素材重量[ 1,988g ]x 100 = 0.653%

23年12月みかん果皮蒸留の収油率


若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。