見出し画像

自分を抑えていた頃の話・趣味編

INFJ(提唱者)の方の記事を読むと、「自分を否定しなくていい」「自分をジャッジしなくていい」という温かい言葉があり、とても心に染みる。私は自分を抑圧して、自分は「正しいかどうか」をいつも考えてたからだ。

特に私は趣味について自分らしさを抑えて来たことがあったので、書いていきたい。

なぜ趣味を抑圧したか


趣味って、本来は自分でも否定するものでも、抑圧するものでもないものであるし、これを読んでいただいてる方もそうであってほしい。私も大学生の頃までは自由奔放に趣味を楽しんでいた。

変化があったのは大学院を卒業し、社会に出ようとするころ。自由時間が限られてきたのと、社会に放たれて人に好かれそうと思い始めたのがきっかけだ。それまで恋愛に興味がほとんどなかったが、そろそろ恋人欲しいなと思ったのが大きいかもしれない。また、自分みたいな変人が社会で馴染めるか、とても不安だ、と感じたのだ。

大学までは付き合う人にかなり恵まれたと思う。鉄道が好きだったので中高大、と鉄道関係のサークルに入り、学外でも好きなゲームキャラのオタク友達と交流した。

入社した時、会社の同期と研修を受けたが、とても優しく良い人ばかりだった。でも趣味はちょっと違った。自分以外の人は少年漫画のアニメ(だったと思う)の流行りの作品をみんな見ていて、その話を世間話のように使い盛り上がっていた。
私はほとんどわからなかった。

私は子どもの頃からインターネットで育っており、Flash動画やニコ動を見ていた。それでも見ていたものはかなり偏っていたと思う。やはり鉄道趣味が一番だったのだろう。また、高校の友達に布教を受けて深夜アニメを好んだ。主に日常系が好きだった。大学に入ってからはまあまあマイナーなソシャゲにハマった。ハマりすぎて小説書きとお絵かきを始めたくらい。どハマリしてそれ以外のオタ活はほとんどしなかった。

そんな私だったが、自分は「普通」の人と違うと強く感じ、世の中で流行ってそうなアニメを鑑賞したり、お笑いを調べることを始めた。流行りの音楽や同世代が好きそうな音楽も聞いた。また会社にはサッカー観戦が好きな人が多く、私もJリーグの川崎フロンターレを応援していたため、サッカーの戦術とかそういう勉強をするようにした。また、自分のやっていた趣味でカメラ趣味はモテるというのを聞いて、写真をもっとうまくなろうと活動した。

初めに断っておくが、私はサッカー観戦もカメラも割と小さいことからの趣味で、大好きな趣味だ。しかし、時期によってはやりたくないときもあるし、他の趣味を優先したいこともある。これは自然なことだろう。そういうときでも、私はサッカー観戦やカメラのほうが話のネタになるという理由で、名も無いソシャゲのキャラのお絵かきなどの本当はやりたかったかもしれない趣味よりも優先し始めた。

その時は、自分の趣味からモテるようになるのは素晴らしいことだと感じ、また人受けがよい趣味に絞って集中することが「カッコよく」、人として良くなれると考えたのだ。

エスカレートする趣味の否定

趣味を取捨選択した甲斐があったのか、私はある女性とお付き合いすることができた。旅行が趣味というところが共通していた。

お付き合いする直前にその女性に「オタクな男の人は無理」と言われた。私はアニメやゲーム、お絵かきの趣味は隠してたので、そう言われるのも無理はなかった。そしてその女性と話すうちに、「そうだよな、いい年した男が女の子アニメやゲーム見るのはイメージ悪くて冷めるよな!」と考えるようになった。私はその時、自分の「男らしさ」をとても気にしていたのだ。そして男らしくない趣味はやめなければいけないと思った。

しかし、私にとってその趣味を辞めることは至難の業だった。オタク趣味を完全に辞めるなら、大学時代からの付き合いを含めてほとんどの人間関係を断ち切らなければいけないからだ。それを実現して彼女に尽くすことが漢なのかもしれないが、それはとてもできなかった。また、グッズを捨てることもTwitterやソシャゲのアカウントを消すことはとてもできなかった。

やはり、自分の中でとても大事な要素だったのだ、この趣味は。

結局、その女性との思い出を消すことを選択した。別れたときは苦しみより、抑圧から開放され快感のほうが大きかったと思う。危うく自分の人生を破滅に追い込むところだったと思う。

趣味は自分らしさだった

自分を変え、恋人をつくり結婚することが将来のため、親孝行だと強く思っていた。趣味なんて本来はどうでもいいものと考えていた。

でも、趣味は自分の中で大切なものであり、自分を否定して取捨選択してはいけないものだと感じた。

将来結婚するにしろしないにしろ、自分らしさをまずは守っていかなければ行けないと、趣味を通じて強く感じた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?