『ExcelVBAを実務で使い倒す技術』を読んで
著者 高橋宣成
まとめ
EXCELVBAを使ってシステムを作っている中級者向けの本。
ただVBAを動かすだけではなく、より効率的に、他者と共有しやすく、長期的に使えるようにVBAを作成するポイントを解説している。
内容
VBAを日常的に効率的にきちんとしたシステムとして利用していくための方法の数々が記載されている。それは自動構文チェックの無効化等のVBAの設定から始まり、エラーへの対応、他人のコードを利用する時の注意点、他者と共有するためのコードの書き方、プログラミングの手順や考え方についてまで触れられている。
VBAを始めました、あるいは始めたばかりでまだif文やデータ型などもよくわかっていないという状態で読んでも、恐らく得るものは少ないと思う。この本は、VBAをある程度理解している人が、さらに自分のシステムの効率や共有資産としての価値を高めるのを目的に読むものだと思われる。
分かりやすさ
VBAをある程度理解していれば、だいたい理解しやすく解説されていると思う。私のVBA歴は本格的に学習を始めたのが半年ぐらいで、データ型をだいたい理解しており、繰り返し文はfor文、条件分岐はifとselect caseであればスムーズに使え、ファイルを跨がない簡易なシステムならだいたい調べながら作れるといったぐらいの実力だ。そんな私は一部を除き、理解しつつ読み進めることができた。よければ参考にしてほしい。
画像やコードが適度に挿入され、見本のコードも複雑すぎることはあまりない、分かりやすさは意識された本だと思う。
特に為になったページTOP3
① 2章 イミディエイトウィンドウの神髄
使い方全然わかっていなかったことに気付いた。今後のエラーやバグとの向き合い方を変えていこうと思う。
② 7-3 定数・列挙型でマジックナンバーを避ける
ほとんど変数で処理してきたので、定数への意識を高めようと思った。列挙型は便利そう。
③ 1-2 今すぐ見直すべきVBEの設定とは
VBEの設定は、ほぼそのまま使っていた。画面をコマンドプロンプトみたく黒くできたので、目の疲れが減りそう。構文エラーでいちいち止まらなくなったのも良い。