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頑張って英語を話してもネイティブに「は?」ってされる理由
「英語を学ぶにはやっぱりネイティブと話すのが一番!」みたいな触れ込みをよく見かけます。
それで、「じゃあ頑張ってみるか!!」と勇気を出してネイティブに英語で話してみたら、険しい顔をして「は?」みたいな反応をされてしまう、、、
こんな経験をした方って結構多いと思います。ちなみに私は100回くらいはこんな反応をされたことがあるように感じます笑
なぜ一生懸命英語で話してもこうなってしまうのか?長期海外滞在経験なしの純日本人として色々と試行錯誤してみて、なんとなく答えが見つかったので共有したいと思います。
なんで伝わらないの?
諸悪の根源は「発音」
先に結論から言ってしまうと「発音」が原因です。日本人の多くが発音が原因で「は?」ってされてるように感じます。
いきなりですがクイズです。以下の3つの単語、読めますか?
She
See
Think
「おいおいバカにすんなよ」って声が聞こえてきそうです。「しー」「しー」「しんく」だろ?
・・・
違います
というか、日本語で英語の発音を表すのはそもそも無理なんですが笑
ここで言いたいことは、上の3つの単語が全て同じ「し」という音から始まっていると思ってないですか?ということです。多くの日本人がそう思っていると思います。
私は中学の時から英語が得意科目で、受験生時代は英語をたくさん勉強したし、英検やTOEICなど様々資格も取りましたが、それでも上の3つの単語は全て同じ音「し」で始まると長年思ってました。
日本人が同じと思っている音は全く違う音
多くの日本人にとって衝撃的な事実ですが、先ほど紹介した単語の最初の音は”全く違う音”です。全く違う音なので、ネイティブにとっては日本語の「い」とか「き」とか「み」くらい違う音です。
「あんこ」と「うんこ」
例えば、友達と話していて、「今日朝何食べたの?」と聞いて「うんこの入ったパンだよ」って言われたらどう思いますか?「は?」ってなりますよね。
その友達としては、本当は「あんこの入ったパン」と言いたかったようです。なるほど「あんこ」ね、納得納得。
・・・いや、「あんこ」と「うんこ」って間違えるわけないでしょ!「あ」と「う」って全然違うじゃん!!
まあそうなんですが、これと全く同じことがネイティブと話す時に起こっているんです。
つまり、日本人の多くが英語の世界でこれだけ違う音を同じ音として捉えて発音しています。発音が違えば当然文の意味も変わってきますので、結果として通じず「は?」ってされるわけです。
なのでまずは、発音をテキトーにすることは「あんこ」を「うんこ」と言っているのと同じくらいヤバいことだということを知っておきましょう。
ちなみに、先ほどの"She" "See" "Think"の最初の音は、発音の仕方を表す発音記号と呼ばれる文字で表すと、それぞれ/ʃ/、/s/、/θ/という全く別の形で表されています。
「ご飯を食べた」が「シラミを食べた」になってしまう?
先ほどちょっとした例を挙げましたが、英語では全く違う音として区別されているのに、日本人には同じにしか聞こえない発音がまだまだたくさんあります。
有名なのはLとRですよね。
「私はご飯を食べた」と言いたくて「あい えーと らいす」(I ate rice)と言ったつもりが"I ate lice"(私はシラミを食べた)と捉えられてしまったら相手も「は?」ってなりますよね。(ちなみに日本語のラ行は英語ネイティブにはLとRの中間のような音に聞こえるそうです。)
ほかにもBとV、EとYなど日本人には同じでも英語では明確に区別している音があります。(Biking, Viking・Ear, Yearなどなど)
じゃあどうすればいいの?
ここまでで英語の発音を軽視することの危険さがわかっていただけたかと思います。
ただ、その事実だけ知ると「帰国子女でもないのにネイティブな発音は無理だよ、、」「やっぱり日本人は英語が喋れないんだ、、」と悲しい気持ちになってしまいそうです。
ただ、私たちって別に音だけで会話をしてるわけじゃないですよね。文法とか文脈、相手の表情や言い方みたいな他の情報もあって会話が成立していると思います。
「あんこ」と「あんご」くらいだったら流石にわかる
幸いなことに、ある程度発音が正しければ、ちょっとくらい発音が違っても上述した文脈などによってネイティブに格段に通じるようになります!やったね!
「あんこの入ったパン」を「うんこの入ったパン」って言ったら流石に「は?」ってなりますが、「あんごの入ったパン」って言うくらいだったら、文脈などから大体通じますよね。
それと同じで、とりあえず伝わることだけ目指すなら完璧は目指さなくても全然OKなんです。ただ発音をガン無視するのが問題なだけです。
おすすめの勉強法
ある言語で、違う音として区別される音のことを専門用語で「音素」というそうです。
調べてみると、日本語は音素の数は24です。つまり我々は24種類の音を組み合わせて日本語を喋っています。
一方で英語の音素数は44と約2倍弱あります。24の音素しか知らない日本人が英語を聞いたら同じに聞こえる音がたくさんあるのも納得ですよね。
発音を”知る”
音の数が日本語より多い英語ですが、実は英語の発音を勉強することはそこまで大変ではありません。分量がかなり限られているからです。せいぜい数十個しかなく、掛け算九九の方が全然多いくらいです。
英語発音界隈(?)では「英語耳 発音ができるとリスニングができる」という青い本が有名です。私も最初に発音を勉強した際はこの本を読みました。英語発音が図や音声付きでコンパクトにまとめられており、やろうと思えば1日2日で読破できておすすめです。
あとは発音系YouTuberとして有名なだいじろーさんがお勧めしていた「脱・日本語なまり」も面白かったので、興味がある人はそちらを読んでみてもいいかもしれません。
本がどうしても嫌!という方や、本で読んでもこの発音がどうしてもわからない!という場合は「『あいうえおフォニックス』英語発音」というYouTubeチャンネルの動画がわかりやすくて面白いのでみてみると参考になります。
こういった教材を利用して、まずは発音を"知ること"から始めてみましょう。
発音に慣れよう
発音の仕方をある程度知れたら、それを意識して話す・聞くようにしてみましょう。もちろん発音できるようになるまで練習が必要ですが、自分のできる範囲で頑張って練習するとコツが掴めたりします。
発音の仕方を知ってもどうしても自分で発音するのが難しい、または区別が難しい音はありますが、それでも知っているだけで英語の音に対する解像度が上がり、リスニング力が高くなります。
スピーキングでも、完璧に一発で伝わるとまではいかないまでも、発音を知る前と比べて明らかに伝わるようになり、より自分の英語に自信を持てるようになって一石二鳥か三鳥くらいあります!
まとめ:発音を磨いて英語力を底上げしよう!
何年も英語を学んできて、頑張ってネイティブと話してみても「は?」みたいな反応をされるとショックですし、もう英語は話したくないなと思ってしまいますよね。
もし文法や単語はある程度合っているはずなのに、なぜ簡単な英語すら通じないんだろう、、、と悩んでいる方がいたらぜひ発音に目を向けてみてください。
それではまた別の記事で。
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