📄市政報告187号 - 公共施設再編（複合8施設・子ども園） -

今月号は、記事が2つ＋4コマ漫画。
2つの記事は関連していますので、全てを報告します。

6月定例議会における質問①

以下の質問は前号の内容を踏まえた上で行なっており、先に以下のリンク先より読まれることをお勧めします。

・公共施設再編（複合8施設）

公共施設は、市民総合センター敷地に8施設を集約し1棟として建てられる計画が決まっていた。

【長畑質問】日建設計コンストラクション・マネジメント（株）が作成した参考程度の設計図は、 8施設を1棟集約ではなく2棟に分けられていた。理由は。
【施設創生課担当理事（以下、「理事」と言う。）答弁】施設ローリング、市役所庁舎機能の観点他、施設間動線の配慮が挙げられる。

【長畑質問】庁舎を建設するには、耐震構造ではなく免震構造が必要か。
【理事答弁】庁舎は、強固な建物にすべきとの認識から、免震構造が必須と考える。

【長畑質問】当初計画通り8施設を集約した建物1棟なら、どこまで免震にする必要があるのか。
【理事答弁】分割は無理なので、全てが免震構造。
【長畑質問】免震構造にするとコストはどうなるか。
【理事答弁】費用は当然にかさむ。

【長畑質問】2棟に分けたのは動線の都合もあるが、分ければ庁舎の入っていない棟については耐震構造ですむ。つまり、1棟で建設することは計画的にもコスト的にも無理と言うことか。
【理事答弁】同様の見解。

【長畑質問】動線やコストを度外視した場合、どれぐらいの敷地面積があれば8施設集約した建物は建設できたのか。
【理事答弁】コンサルティング事業者からは、一般的に公共施設を建設する場合、余裕をもった立地が適当とのことで、建ペイ率では40％から高くとも50％程度と聞いている。
【長畑質問】となるとプロポーザル公募時の整備予定地が10,000㎡で建ペイ率が60％、そこから導き出せば床面積6,000㎡の物を建てるのに、建ぺい率40％から逆算すれば、15,000㎡の敷地がいる。そのサイズの敷地は本市にないので、8施設集約した建物は無理と理解した。

・公共施設再編（こども園）

こども園は現敷地に建替えと決まっていたが、新案では市民総合センター敷地に建替えとなっている。

【長畑質問】新案では市民総合センター敷地にこども園を移転となっているが、現在と今回計画されている敷地面積を比べると何パーセント減少するのか。
【こども未来部長答弁】新こども園2,000㎡は決定でなく想定とし答えると、減少は約43％。

※上図は、 6月7日に行政から新たに示された資料「整備方針たたき台について」より引用。
現在の市民総合センターや保健センター、商工会館のある場所です。

【長畑質問】令和6年4月1日契約の「四條畷市立忍ヶ丘あおぞらこども園建替基本計画策定支援業務」契約書には、園舎は1棟にまとめること（約1,800㎡想定）と書いてあり、園庭は約1,000㎡想定と書かれている。この規模が、現市民総合センター敷地に移っても維持できるのか。
【こども未来部長答弁】単純計算上は可能と考えられる。現在は現地建て替えを前提に検討している。
【長畑質問】現地建て替えの前提は、了解した。

【長畑質問】保育事業は、民間園との共同で成り立つ市民サービスと考える。今より市の中心に、つまり、市民総合センター敷地に移転することは、民間園の経営を圧迫することになると思う。どう民間園と共存するのか。
【こども未来部長答弁】保育サービスは民間園との協力・連携のもと成り立っていると認識している。各民間園ではそれぞれ特色をもっておられ、また、公立園は緊急入所が必要な児童の受け入れなど、セーフティーネットとしての役割を果たしており、民間園・公立園がともに保育事業を進めていくことが重要と考えている。忍ケ丘あおぞらこども園が移転になったとしても、忍ケ丘駅周辺は通勤の利便性から保留児童が多いため、周辺施設の運営に大きな影響を及ぼすとは考えていない。整備の方向性が一定定まった際には、民間園のご理解を得られるよう丁寧な説明を行っていく。

【長畑質問】行政は丁寧な説明で終わる。しかし、結果として、民間園が廃業に　追い込まれ待機児童が増える。そこをカバーしようにも、縮小された敷地に建つ　公立園ではどうにも対処できない。そうなれば、結局は市民に負担がかかると思　うが、このような事態は起こらないと考えているのか。
【こども未来部長答弁】民間園の運営が厳しくなることにより安定した保育に支障が生じることを想定すれば、当然、保護者や園児への影響が大きいと認識している。議員が懸念される、市民に負担を生じることがないよう保育需要の動向や民間園の運営状況を鑑み、引き続き民間園の運営支援、待機児童解消策を講じつつ、将来的な視点を持って公立園の運営については判断したい。

【長畑要望】こども園を市民総合センターに移転した場合、その後の用地利用は売却しかない。そのようなことをするのであれば、現地建替えで進め、新市民総合センター前の新こども園の場所には仮設建物を建て、現計画の園を運営しながらの建替えではなく建て替えのための仮園舎とする。そうすれば、建替え中における騒音や振動等による園児への負担をなくし、また、建替えの工期を短くすることができる。ただ、仮設建物とは言え億を越す費用がかかるが、園舎建替えの工期短縮で浮く費用や、その後も施設再編で利用してもらえれば、それほどの費用負担にはならないと考える。

その仮設建物が、施設再編での利用を終えれば＜芝生広場として、誰もが利用できる憩いの場としての提供＞を、また、芝生広場を中心に市民文化祭や農業祭り、商工祭りやオクトバーフェストのようなイベントにも利用できる、そういう空間にして欲しい。
施設再編のもと、何もかも縮小し施設を集めようとする中、これまで本市には無かった新たな空間を作ることができれば、私は魅力ある街に少しでも近づくのではないかと考える。

さて、本市には耐震基準を満たしていない施設が多いのは周知の事実。地震大国日本において、いつ本市に大きな地震が起こるかわからない。つまり、市民の安全を守るためにも施設を集約し建替えるのは待ったなしの状態。そのような中、新案として行政側より示 されたのが＜庁舎も市民総合センターも現地で建替える＞。
この点はブレずに（議員提案で特別委員会が設置された上に監査請求も出され、少しブレーキはかかったが）、多くの課題を適切に解決した上で、一刻も早く計画を進めるよう要望する。

市政報告の画像

データ

PDFのリンクです。上記画像がダウンロード出来ます。

http://nagahata.jp/pdf/Vol187.pdf

＜了＞