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モンブランについて〜今日の短歌〜

「モンブラン」が「白き山」だと知ってから

モンブランはモン・ブランとなる

モンブランお好きですか?

そう聞かれたら、ほとんどの人がケーキの「モンブラン」を思い浮かべるのではないだろうか。マロンクリームがこれでもかと積まれたモンブラン。それに「和栗の」などが付いたらお値段もお味も跳ね上がる。ああ、モンブラン食べたい!

しかし、である。モンブランはもともと山の名前なのである。
私がまだ若かりし頃、新婚旅行でスイスに行った。その見学コースにモンブランが入っていた。全くなんの知識も下調べもなく行ったモンブラン。なんと都合の良いことに、エレベーターがモンブランの見えるところ(地上2000メートルくらいのモンブランの前の展望台)まで連れて行ってくれた。登り坂の大嫌いな私には嬉しすぎる話だ。
エレベーターから降りて「寒っ」と震えながら、前方に目をやると、そこには、「真っ白」という言葉では表現できないくらい真っ白な、超真っ白な、白の百億倍くらい真っ白なモンブランが、陽の光を浴びながらそびえていたのである。
そしてそこで私はガイドさんから、「モンブラン」の意味を聞いたのだ。
「モン・ブラン」🟰「山・白い」🟰「白き山」と。
その時の、目から鱗が百万枚くらい落ちた納得感は今でも鮮明に覚えている。

だから、それからずっと私にとって「モンブラン」は「モン・ブラン」なのだ。

そして、なんでケーキのモンブランは白くないのか、そのこともずっと不思議に思っている。

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