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始まりの礼文島 その1 

はじまるよ! その1

こんにちは!
北海道在住のシニアボーイ(年を取ってもいつまでもガキだから!)
ミツさんがお送りします。

これからの一連の記事の他に、今までの人生における出来事、生い立ちや仕事、思い出深い事などを時には小説風に書いていきます!
是非、お読みになって元気になってもらえればと思います。
よろしくお願いしま~す (=^・^=)
 
初めての記事は、
昨年の真冬(ちょうど今頃) 稚内に行ってこれから始める事の最終打ち合わせをすまして、吹雪のため札幌に戻る交通機関がすべてストップして、もう一泊稚内に泊まる事になったのを起点としています。
 
何回かに分けて記事を投稿していきますが、それ以外のエピソードなども折々投稿して行こうと思いますので、良ければお付き合いいただければ、と思っております。
 
さて、
事の始まりは2年ほど前になるのですが、まさかそれが今回の礼文島行きになるとは「お釈迦様でもご存じあるまい」と歳が分かるくらいのフレーズで始まりたいと思います。
 
2年前の出来事とは、今回の礼文の話とは全く関係ない事もないのですが、何かを作り上げていこうというチーム作りが発端でした。
過程は話すと長くなるので割愛して、その一環の流れとして飲食店を始めようとしていたところ、コロナ禍だというのに、あれよあれよという間に礼文島で飲食店を立ち上げる事になったということであります。

礼文島に向かうフェリーにて

本当に不思議なもので、事柄と言うのは何気ないところから急展開ですすむものだなと、改めて思いました。
そんなこんなで、チームを作り礼文島に乗り込んだのですが、チームリーダーのリサーチが足りなかった事もあり、離島でのビジネス開始とはとても大変で難しいものだという事を思い知らされるのでありました。

 立ち上げの店舗を頼んできたのは、その持ち主である大家さん。
前に飲食店をやっていたのが、夜逃げ同然でいなくなり、2年間も放置されていた物件。
礼文島移動初日、はじめて行く礼文島に心ときめかせていた私たちは衝撃の光景を目の当たりにするのです。 

フェリーから望む

その物件の鍵を借りていたので、店舗兼住宅であるその物件を開けてみると外から見たときには分からないものですが、夜逃げってこんな感じなんだ、と思えるような状態。
まさに、さっきまで人がいたのでは?とさえ感じる事が出来るのでした。(よく外国の話で船から乗務員が忽然と消えて、たばこや食事はそのままなのに人はどこを探してもいないみたいな感じ……) が、問題はここから。
電気や水道、ガスは止まっているのはもちろんの事、人がいなかった2年間と言うのは自然の多い島では虫の巣窟になるという事なのです。
まあ、それはまだどうにかなるとして、問題は放置されていた冷蔵庫やそのままになっていた食材たち。
当然のことながら、冷蔵庫の中で腐敗しているわけでその腐敗臭や強烈な状態と言うのは(当然生肉もありそれも腐敗しているわけで) 私も初めての事なので衝撃を受ける事となりました。
ただ、幸いだったのはいきなりいなくなったのか、冷蔵庫は扉を閉めてあったので外に臭気が漏れる事はなく、問題は冷蔵庫の中をどうするか、という事だったのです。
その冷蔵庫の数、4台。特に肉の塊が10キロ位のものがゴロゴロと腐って溶けているわけで、まあ、経験のない私にとっては、どうするのだろう❓的な事しか思い浮かばなかったのです。  
幸いなことにチームリーダたる人物が、その様な物件の取り壊しを扱った事があり、リーダーを中心に片付け作業から事は始まるのでした……。

                              つづく


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