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炎の魔神みぎてくん ポリーニの発明天国④

4.「もしかして詰まっちゃうことも」

 みぎてとコージはあんぐりと口をあけて空中をふわふわと飛ぶゴンドラを眺めた。ゴンドラは一見したところどうも木製…それも木の枝か根っこのようなものが巧みに絡まりあってできている。表面に銀色の塗料を塗っているために、照明を浴びて月のようにきらきらと輝いているのである。よく見ると驚くくらい細かな文様のようなものが絡まりあった枝で作られていることがわかる。コージも一応魔法大学の学生なので、この文様が魔法の力を持っていることは一目でわかる。

「コージ、ゴンドラ結婚式ってこんなホテルでやるもんでしたっけ?」
「…普通やらないって」

 ディレルがささやき声でコージに言った。たしかにそのとおりである。ゴンドラ結婚式といえば一部の大手専門の「総合結婚式場」がそういう設備を準備して売り物にしているのは有名だが、こういうホテルでやるようなものではない。何せゴンドラ設備というのは普通天井からゴンドラをワイヤーロープでつるして操作するものだからである。天井にも相当な高さ(ぶちぬきの二階分は最低でも)がいるし、人間とゴンドラを昇降する大きなモーターも必要である。要するにエレベーターのようなものなのである。
 ところがここはといえば、まあ確かに天井は普通のホテルよりかなり贅沢に高いのだが(だから高級ホテルなのである)、どこをどう見てもゴンドラ設備らしきものなど無い。というか、もしゴンドラ設備があったならばはじめからそれだけで有名になりそうなものである。
 いや、なにより彼らの上に浮いているゴンドラは、単に空中からエレベーターのように降りてきているものではない。お客の上を右へ左へゆっくりと移動している。それにいかに目を凝らしてもワイヤーロープらしいものが無い。そう、あのゴンドラは明らかに空中に「浮いている」のである。ある意味非常に危ない話である。そう、万一故障や操縦ミスがあった場合、お客の上に転落するという悲惨な事態になる。

「おい、コージっ、あれ浮いてるぜ!大丈夫なのかよ?」
「いやまあわかるけど…」

 よくまあこんな危ない方式を決行したものである。自分の結婚式では絶対にやりたくない…いや、どうもあれはホテルの設備ではないような気がする。もしかするともしかして、あれもシュリの発明品かもしれない。
 コージはポリーニの意見を求めようと、斜め向かいの彼女のほうを見た。ところが…コージの視界に飛び込んできたのは、ポリーニの闘志に燃えた恐ろしい顔だったのである。

*       *       *

「やるわねっ、シュリ…愛のエネルギーを動力にするなんて!」

 コージが声をかける前からポリーニはこぶしを握りしめてそうつぶやいている。彼女の隣の席にいるディレルは、あんまり彼女の顔が恐ろしいものでとても声をかけることなどできないらしい。いや、コージだって彼女のひとみにちらちらと燃える闘志を見れば、はっきり言って引いてしまう。
 どうやらあのゴンドラは、新郎と新婦の愛のエネルギーを魔力源として空中に浮かび上がる仕組みになっているらしい。愛のエネルギーをどうやって実際の力に変換しているのかはよくわからないが(精神エネルギーの一種なので、理論的には変換できるが)、ともかく今のところは完璧に機能しているようである。が、それがポリーニにとっては大いにショックなのだろう。

「それにしてもあのゴンドラ、あんな木造の細かい模様なんてあいつが作れたのかしら…すごいわ」
「…」

 言われてみればそうである。シュリの発明品は大体いつも金属や樹脂製のメカニックが多い。変なロボットや機械ばかりである。ああいうたぐいの木造品や、ポリーニのように布をつかったものをつくったことなどついぞ見たことが無い。デザインも普段はいたってシンプルで、あの木製ゴンドラのような見事で精緻な文様など決して使わないのである。それが今回はあのすばらしい仕上げなのだから、ポリーニの驚きも無理は無い。

「コージ、あのゴンドラ…鉢植えみたいだぜ!」
「鉢植え?」
「あ、ほんとだ…あれですよ!」

 たしかにみぎての言うとおりゴンドラの末尾には面白いことに樹脂製の植木鉢がついている。どうもゴンドラを作っている木材はそこから生えている植物そのものなのである。どうやらあのゴンドラはひとつの鉢植え植物らしい。ポリーニはようやく全体のメカニズムが飲み込めてきた。

「悔しいけど新手法だわ!鉢植えがシュリの発明品よ。あそこに植えた植物がゴンドラの形に成長したのよ」
「シュリさんがそんな発想できるとは思わなかったですね…驚きました」

 さしものポリーニもこのゴンドラの発想にはかぶとを脱いだようだった。てっきりいつものメカでくると思っていたシュリが、予想を裏切って植物路線でくるとは考えてもいなかったのである。わざわざ植物にする意味があるかどうかは別にして、斬新さでは彼女の完敗である…
 司会者は驚く客に淡々と解説する。

「ご覧ください。新郎新婦の初の合作、空中に浮かぶ幻想的なゴンドラです!」
「…合作?」
「まさか…」

 コージとみぎては顔を見合わせた。だんだん話が見えてくる…どうやらあのゴンドラはシュリ一人の技術ではないのである。あのちょっと太った奥様が鍵らしい…

「新郎シュリさまの高度な魔法工学と、新婦エラさまの美しい植物魔術が合わさってこの輝くゴンドラが誕生いたしました。お二人は大学での研究の合間にこのすばらしい発明品を…」
「そういうことかい…」

 つまり奥様のエラが植物魔術の専門家で、彼女のアイデアでこの変な(?)ゴンドラが登場したというわけだった。今までのシュリの発想と違うのも無理は無い。というかこう言う発想をする人物が身近に登場したということは、また珍奇な発明品が増えるということを意味する…
 思わず頭が痛くなってきたコージの耳に、さらに頭を痛くするようなポリーニのつぶやきが聞こえてきた。

「くっ、また新たなライバル登場ってわけね!燃えてくるわ!」
「…こんなんばっかかい…」

 これからやってくるであろう今まで以上の騒動の予感に、コージは思わず一気に疲れたような顔になったのは言うまでも無い。

*       *       *

 会場に降り立った光り輝くゴンドラから降りた二人は、一同に向かって挨拶をする。こういうところは普通の結婚式と同じである。いつもは怪しさ爆発、変な発言続出のシュリだが、今日はずいぶん緊張しているらしい。期待はずれなほど挨拶もごく普通のものである。が…
 シュリの細い腕をしっかりと握りしめる奥様の太い腕は、なんだかちょっと見ていてシュールである。つまりその…なんとなく尻に敷かれそうという雰囲気がしてくるのである。

「なんだかすっげー奥さんって感じがするんだけどさ…俺さま」
「…ちょっと判るかも」

 そもそも新婦のエラはシュリより一回り大きい。大体新郎が小柄な人の場合、結婚式のとき身長差をごまかすためにシークレットブーツ(つまり底上げしてある靴である)を履くことが多いものである。もしシュリがシークレットブーツを履いているとして、それでもこの状態であるとしたら身長差はかなりあるということになる。
 しかしまあともかく結婚というものは身長でするものではない。結局のところ二人がどうして惚れたのかというのが重要なのである。コージにせよみぎてにせよそれが一番の興味だった。

「それでは新郎の職場を代表して、わたくしから一言ご挨拶を申し上げます…」

 学長のランドカイザー先生がマイクの前に立つ。ランドカイザー先生は鋼の精霊族の大学者で、見たところでかいゴーレムのように見える。みぎてよりも背丈は大きいほどである。コージは詳しいことは知らないが、とにかく召喚魔術に関しては第一人者なのである。
 ランドカイザー学長を皮切りに、招待客の挨拶が続く。それからよくある「子供のときの映像」大公開である。

「えーっ、シュリってガキのころあんなに丸かったんだ!」
「信じられないわ…今ではあんなにひねちゃってるのに」

 意外なシュリの少年時代の写真登場には会場爆笑である。まあよく考えるとコージやみぎてだって少年時代は今となってはあまり人に見せたくは無い。結婚式というのは過去の赤っ恥が曝される場でもあるのである。

「でもシュリさん、子供のころからメカ好きだったんですね…」
「そりゃ当然よ。三つ子の魂百までっていうじゃない」

 写真を見るとシュリはやはり子供のころからそこらのメカを分解したり、妙なメカを作ったりする機械少年だったらしい。こういうところは何も変わっていないようである。まあとにかくこれだけ今とギャップがあると、それだけでずいぶん話題の種にはなるものである。当人は何か反論があるかもしれないが、結婚式では意外なほど新郎新婦の発言のチャンスは無い。欠席裁判みたいなものである。

 さて、そうこうしているうちに、いよいよポリーニの出し物の番がやってきた。司会者の紹介のあと、彼女は立ち上がって祝辞を述べる。

「シュリさん、奥さま、ご結婚おめでとうございます。同じ発明を志すものとして、心からお祝いをさせていただきます…」

 ポリーニの祝辞は、まるでこの日のために何度も予行演習をしてきたかのように滑らかだった。いや、間違いない…あの怪しい「お色直しマシン」を執念で完成させた彼女だから、今日の祝辞も絶対に特訓を重ねてきたのである。もともと度胸のある彼女だからこういう場所でもまったく物怖じしていない。

「さて、お二人へのお祝いに、やはり発明家には発明品でということで、今日はこれを持参しました!」

 彼女がさっと手を上げて合図をすると、台車に載せられた例の「お色直しマシン」が入場してくる。今回は実験のときとは違い、ハンガーの部分をカバーで覆ってしまっているので、ざっと見たところではどんな装置なのかわからないようになっている。もちろん服は豪華な結婚式衣装なのでハンガーも前見たときの倍くらいの大きさになっている。

「それでは奥さま、どうぞおこしください」

 ポリーニと司会者に促され、新婦は席をたってマシンの前に立つ。シュリも当然だが手を添えて同行する。純白のウェディングドレス姿なのですそを踏んづけそうになっているが、その辺は司会者とシュリがささえるので問題はない。
 新婦はポリーニの合図とともにゲートをくぐる…と、出てきた彼女は驚いたことに大きな孔雀のような金銀の羽のついた、ものすごい豪華な衣装へと変身していたのである。電飾までがちかちかときらめき、まるで某演歌歌手の舞台衣装のようである。これには観客も驚く。

「おおっ!」

 満場のどよめきと同時にいっせいに拍手が起きる。これはたしかに見事…見事というしかない早変わりである。が…

 奇妙なだが得意げな顔をしているはずのポリーニが、どうしたことか驚愕を浮かべていた。あんまり驚いているもので、次の台詞も忘れているようだった。隣にいるディレルはとっさに気が付いて彼女をつつく。

「どうしたんです?ポリーニ…」
「あんな衣装、セットした覚えないのよ…和装が入っているはずなのに」
「ええっ?どういうことなんです?」

 彼女は顔色を変えてコージたちにこっそり言った。

「判らないわよ。でも誰かが中の衣装を取り替えたんだわ。まあいいけれど…どうせシュリがやったんだわ」
「あ、そうかもしれませんね」
「ま、あんな電飾衣装を作る気になる人ってポリーニじゃなけりゃシュリだよな」
「それどういう意味よコージ」

 まあ別に彼女にしてみても、中身の衣装がちゃんと使用者に装備されたらそれでいい。それにお嫁さんが喜べばお祝いとしては機能を果たしたことになる。ただ彼女の顔は不安そうな表情が浮かんでいる。試したことが無い服をセットして無事に動作するか、すこしだけ心配なのである。いや、それ以上にあの電飾衣装を見れば、他にどんなとんでもない服がセットされているか心配にもなる。
 奥さんに引き続いて今度はシュリがゲートをくぐる…と、今度は昔の王様みたいな金キラの衣装になる。これまた電飾でいっぱいなので歌謡ショーの世界である。
 ヤンヤヤンヤの喝采で夫妻はニコニコ笑う。いや、これはポリーニの出し物なのだが、あまりに派手な衣装のためにいつのまにか夫妻のショーという感じになっている。ちょうど新郎新婦がデュエットを歌う披露宴のような状態なのである。
 アンコールにお答えして新婦は再びゲートをくぐる…と、今度はもっと派手にちかちか光る大きな袖のついた衣装に変わった。金銀で出来た冠がものすごくでかい。ゲートから出てくるときも頭がつっかえそうになるほどである。彼女がそのまま大きく両手を広げると、袖がまるでネオンのように煌々と輝くのだからどうしようもないべたべたな演出である。

 だんだん衣装が電飾要塞の域に達しつつあるのを見て、ポリーニの顔はますます不安いっぱいになってきた。いや、ポリーニだけでなくコージやディレルも不安になってくる。このままゆくとどんな巨大な衣装が登場するか想像するだけで恐ろしいからである。そしてその巨大衣装に「お色直しマシン」が耐えられるのか…
 そして不安は直ちに現実のものとなったのは当然のことだった。

 豪華な奥様の衣装に対抗するため、今度はシュリがマシンのゲートをくぐった…が、奇妙なことに彼は出てこない。単にゲートをくぐるだけだというのにまったく出てこないのである。
 ポリーニは慌てて席を飛び出し、お色直しマシンのところへと駆けつけた。そしてゲートの中を覗き込む。と…
 そこにいたのは豪華な服を着たシュリではなく、なんと大きな着ぐるみを着た彼だったのである。真っ白なクマの着ぐるみを着て、シュリはなんとかゲートから出ようとうんうんうなっていた。が、いかにがんばってもこんなでっかくて堅いものがゲートを通れるはずは無い。
 ポリーニはクマの着ぐるみを着たシュリを見た瞬間卒倒せんばかりに悲鳴をあげた。

「ちょっとシュリっ!こんなもの中に入れたの?」
「ボ、ポリーニくんこそダメじゃないですか。こういう固い着ぐるみにも対応してくれないと舞台装置には使えませんよ」
「常識で判るじゃないの!ゲートのサイズ見れば!ちょっとみぎてくん来てっ!」

 お客はげらげら笑うし、ポリーニは真っ赤になって必死にシュリを救出しようと押したり引いたり必死になるし…これはもうコメディーの世界だった。結局みぎてとコージ、そしてディレルまでが出てきて、強引に(クマの着ぐるみがひしゃげてしまうが)ゲートからシュリを押し出してやっと救出に成功したのである。

絵 武器鍛冶帽子

*       *       *

 披露宴はこうした笑える事件のおかげで、コージが今まで見たこと無いほど和気藹々わきあいあいとした楽しいものとなった。新婦側からも面白い出し物が登場する(詳しい説明は省略するが、「怪奇・結婚おめでとう女」といえば有名なネタである)し、それ以外にも新郎新婦の秘められたエピソードが次々と暴露されて爆笑の渦である。
 時間は瞬く間に過ぎて、いよいよ宴席もお開きである。三三七拍子のあと、新郎の父親(シュリの父親は、これまたシュリをそのまま年寄りにしたような感じだった)の挨拶、そして二人の退場である。もちろん二人は式場の外に待っていて、出てくるお客に一人一人挨拶するのである。

「それでは名残惜しゅうございますが、シュリ・ヤーセン氏とエラ夫人の結婚式披露宴、少々の騒ぎはございましたがこれで無事終了させていただきます。本日は本当にありがとうざいました…」

 司会のアナウンサーは少しばかり疲れた表情になって、閉会を宣言した。さすがにこんな大変な披露宴は初めてだったのだろう。いや、司会者だけでなく、どうやらホテルの人もちょっとぐったりしているようである。

 コージたちもしばらくしてからそろって席を立った。面白いことは面白い披露宴だったのだが、さすがにかなりひやひやものでもあった。その分だけかなり体がぐったりと来ている。もっとも…今回の騒ぎの中心人物であったポリーニはぐったりというよりブリブリと怒りまくっているのだが。

「もうっ、あいつが着ぐるみなんていれるからあたしの苦心の発明品がただのギャグマシンになっちゃうのよ!」
「…ってはじめからポリーニ、『アミューズメントマシン』って言ってたじゃん」
「それとこれとは違うわよ!もうちょっとで披露宴ぶち壊しになるところだったじゃない!シュリのほうでトラブルおきたからよかったけど、奥さんのほうだったら大変よ!」
「俺さまみたいにすっぽんぽんとかだったら最悪だって」
「だから僕は止めたんですよ…まあなんとか無事に済んでよかったですねぇ」

 一同はそんな風に騒ぎながら、玄関口のほうへと向かった。すでに会場からはあらかた人は出てしまっているのだが、玄関にはちゃんとシュリ夫妻が待っていた。
 夫妻は彼らを見るなり笑いながら言った。

「ポリーニくん、なかなか面白い発想のいい発明でしたねぇ。さすがは私と発明王の座をあらそう人だけのことはある」
「どういたしまして。トラぶっちゃってごめんなさいね」

 ポリーニはぐっと抑えて文句も言わずにそういった。一応こういうときにはにこやかに談笑するのが礼儀である…それくらいには彼女も大人である。
 ところがそのとき、意外な発言が奥さんのほうから出たのである。

「本当にごめんなさいね、主人に無理言ってあんな衣装にしてもらったの、私なのよ」
「えっ?」
「本当ですか?」

 ポリーニたちはさすがに驚きの声をあげた。まさか奥さんのほうが着ぐるみをセットしようなどと考えたとは思いもよらなかったのである。奥さんは笑いながら言った。

「だって一生に一度の結婚式でしょう?主人やポリーニさんのせっかくの発明品を面白く演出するなら、あれくらいのことはしないと…」
「…たしかに受けたけどねぇ…」
「もしかして詰まっちゃうことも計算済みだったとか?」

 奥さんはうなずく。これにはポリーニだけでなくシュリすら驚いた。彼女はポリーニの「化粧直しマシン」を初めて見たときから、この演出を考えていたというのである。何も知らずに騒いだのはポリーニとだんなのシュリというわけだったのだ。どうやら彼女はシュリやポリーニより一枚も二枚も上手らしい…さすがは姐さん女房である。
 ポリーニはうめいた。

「やられたわ!それにしてもシュリ、あんたも大変よ!あんまりしょうもない発明すると、奥さんにお灸をすえられちゃうわよ!」
「ははは…いやはや、気をつけます…がんばるよ、おまえ」
「ほほほ、あなたの発明は最高ですから心配していませんわ!」

 ちょっと肩をすくめるシュリに、奥さんはにこにこ笑って抱きついた。見ているほうが熱くなるくらいのラブラブぶりである。これはなかなかつらい…

「あ~あ、結局最後はのろけなのね」
「早くポリーニも彼氏見つけろよ!」
「あたしは発明が恋人よっ」

 ポリーニのせりふに一同は大爆笑した。彼らの後ろでは役目の済んだ「愛の力で飛行するゴンドラ」が、シュリ夫妻の熱愛に当てられてかふわふわと浮かんでいたのである。

(炎の魔神みぎてくん ポリーニの発明天国 おわり)

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