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ゼロから1を生み出すために

Songwriting Magazineに以前挙げた様に、そもそも作曲とは?自分はどんな音楽を作りたいのか?

それらが自分なりにぼんやりとでも見えてくれば、その次に重要なのが、そのための「手段」です。

まずお伝えしなければならないのは、そもそもメロディーが「全く」浮かばなければ、表現したい想いや背景が「全く」浮かばなければ、その時点では作曲が行える段階にありません。

ぼんやりでも、遠く見える小さな灯りのようにでも、何かアイディアや想いが浮かんで来なければ、作曲は始まらないのです。

つまり、作曲するということは、最初に見えた何となくのイメージやきっかけを、作品と呼べるレベルまで具現化するということ。とも言えると思います。

よくゼロから1を作るなどと聞きますが、まさしくこのきっかけ作りがそれに当たります。1でなくとも、0.1でも0.01でもいいのです。
こんなメロディー、こんな雰囲気、こんなイメージ。まずはここからです。

これと、1になったものを10まで持っていく作業は、ひとまず別物であると考えた方が分かりやすいかもしれません。

例えば、完成するまでの10段階のうち、0から1までをきっかけ作り。
1から5までを和音とメロディー作り。(Sidewaysがまず生徒に求めるレベル。) そして、5〜10をより本格的な編曲。

10まで出来て完成した楽曲を、何かCDやファイルなどの記録物に残したい場合は、そこからレコーディング、ミックス、マスタリングと、これまた長く険しい道のりが待ち受けています。


とはいえ、作品作りはとにかく、このゼロからまず何かカケラみたいなものを産み出すために、何か訴えたいことや、気に入った鼻歌、イメージに近い楽曲を見つける。そんなところから始まっていくのだと思います。

よく作曲家は常にボイスレコーダーを持ち歩き、寝る時まで枕元に置いておくものだ、というくらい、突然にして何かそういうきっかけは舞い降りて来たり、街や旅行先で不意に出くわします。
その時に、その大切な瞬間を逃さないよう、日頃から心がけておくことが、非常に重要となります。

私自身も、未だ形にならない音のカケラや、言の葉たちが、ボイスレコーダーやメモ帳にぎっしりです。

まずは、何でもいいんだと割り切って、アイディアや構想を練ったり、鼻歌を口ずさんだり、様々な映画や音楽、あるいは自然や風景に触れる、そしてそれを記録する、ということから始めてみることを推奨致します。


1から10に持っていくための作業は、また別記事にて。


ご興味ある方は、ぜひ以下のSideways StudioのWeb SiteをCheckしてみてください。

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