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楽曲を1から10へ持っていくには?(後編)

前回は色々と前置きをしながらも、まずはリズムに対して、コードに対して、アレンジに対して、それぞれリファレンス音源を持つといいというアドバイスで終わっていました。

実際のレッスンでも、上記のように勧めながら、オンラインレッスン上でDAWを用いて制作をしていくのですが、大体最初の楽曲イメージのヒアリングからリファレンス音源を見つけてくるだけで、3、4ヶ月以上かかったりします。

普通からしても、他の音楽講師の方が聞いたとしても驚きかもしれません。

しかし、大体何曲か音源を持ってきてもらうと、最初は本当に何となくでしかなく、全く関連性のない楽曲ばかり持ってきたり、イメージがバラバラだったり、リズムも正反対なものを持ってきたり。
そして、これらをどうしたいの?と聞くと、大抵具体的説明が出来ない状態から始まります。

それは当然そうなるのです。なぜならそもそも自分の好きな楽曲がどんなリズムで、どんな特徴を持っていて、どんな楽器が入っているかなんて気にせずに普段聞き親しんでいたりしますから。

よって、以前に他の記事でも記したように、そもそも自分はどんな音楽が好きで、でも自分がアーティストとして看板を出すならどんな楽曲がよくて、といった内容が再度ここで問われることになってくるのです。

これらをしっかり見つめ直して、今一度自分の作りたい楽曲に対してのイメージの説明や、他の人が聞いても分かりやすいリファレンス音源を持ってくるのに、3ヶ月ほどで出来るようになるのなら、それはとても素晴らしい成長だと私は考えます。

こうして、今自分がどの段階にいるかをしっかり把握しながら、制作を進めていくことが大切です。何せ自身のオリジナル楽曲なのですから。


そのような流れを経て、実際にここから先はレッスンでの指導に入っていくわけですが、とにかくまずは8ビートなのか、16なのか、三拍子なのか等々のリズムやテンポを決め、実際にコードとメロディーやアイディアを合わせ、作詞をはめて、デモが完成していきます。

その次に打ち込みのドラムやベースラインまでをちゃんと自力で思うように入れれるようになれば、ここまで出来れば上出来だと思います。

その頃には音楽に対する知識も理解度も格段に上がっていることでしょうし、合わせてアウトプットを続けていれば、音楽仲間や人脈もそれなりに出来ていることでしょう。
今度はそれらを駆使しながら、どこまでを自分一人で行なって、どこからを他の人にお願いしていくのか、予算などと見合わせながら、その線引きを考える段階になって入ってくるかと思います。

何はともあれデモ作成。人が聴いて、ちゃんと楽曲の輪郭が見えるように、まずはここを目指すべきです。

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