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伝えたいのは”野菜の物語”・・シルクロードの村で考えたこと

 私は農業高校の教員を経て47歳の時に農業を始めました。
 オーガニックをやろうとしたのは、かつてのシルクロード、中央アジアのオアシス都市の衣食住に関する学術調査隊へ参加した時の経験がきっかけです。
 オアシスというと砂漠の真ん中に泉があり、その周辺に小さな集落があるというイメージですが、現実のオアシス都市はとても大きく、巨大な山脈からの雪解け水を使ってたくさんの農作物が作られていました。

遠くに見える天山(てんしゃん)山脈の雪解け水で、砂漠の中に広大なオアシスの村ができる。
さまよえる湖、ロプノール湖が山の向こうにある。

 ある日、訪れた村で私たちは昼食の招待を受けました。とてもおいしく、楽しい食事会でしたが、それ以上に感動したのは食事の前の村長さん挨拶でした。
 それは「遠い遠い日本から、砂漠の中の小さな小さな村に来ていただいてありがとうございます。何もない村ですが、本日用意させていただいたお米もパンも、野菜や肉や果物も、ジュースやお茶やお酒もすべてこの村で出来たものです。」というものでした。

砂漠の中のオアシスの村での歓迎食事会

 自分はとっても贅沢だと思いました。
 日本人は「選りすぐり」が大好きです。全国各地から選び抜かれた食材で料理することが、こだわりとされます。しかし、考えてみると、それはバブルの時代にキャビアやフォアグラやトリュフを空輸して有り難がっていたのと、あまり変わらないのではないかと思いました。
 「本当の食のこだわりとは、その土地の光と水と空気と土からできた食をいただくこと」、「その食材が育った物語を伝える、そんな農業をやってみたいなぁ」、シルクロードのオアシスの村でそんなことを考えました。


 


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「農業を始めたきっかけ(2)、伝えたいのは”野菜の物語”・・シルクロードの村で考えたこと 」
第1版 2024年6月23日発信
 
オーガニック農園 株式会社 しあわせ野菜畑
代表 大角昌巳



オーガニック農園 株式会社 しあわせ野菜畑  (ご案内)     
 
しあわせ野菜畑は年間50品目の有機野菜を栽培している、静岡県内最大のオーガニック野菜農園です。
静岡県高等学校の農業教員であった代表(大角昌巳)が2009年47歳の時に起業し、現在17名のスタッフで有機野菜を全国宅配しています。
有機JAS(オーガニックの証)とGAP認証(安全な食の証)のを取得し、東京オリンピック・パラリンピック選手村に食材を提供したり、SDGsの取り組みにより農水省「未来につながる持続可能な農業コンクール」にて表彰されました。
静岡県掛川市はオーガニックビレッジ宣言を行い有機農業に取り組んでいます。その取り組みで、五穀豊穣の神事「神嘗祭」の時に伊勢神宮内宮に野菜を奉納しています。
しあわせ野菜畑は徳川二代将軍の生母「西郷の局」が生まれた屋敷跡(掛川市西郷)にあります。縁起のよさもお勧めです。
 
株式会社 しあわせ野菜畑
  代表取締役  大角昌巳
 
〒436-0342   静岡県掛川市上西郷2454
TEL      0537-28-0712 
Email     info@yasai888.com         
ホームページ  http://yasai888.com/ 
公式ライン   https://lin.ee/DZ9djl4

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