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野菜が好きになる話 1(夏野菜編)

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年間50品目の有機野菜を育てて野菜セットにして全国宅配しています。 野菜たちが教えてくれた物語、知ると野菜が好きになります。
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#キュウリ

たびたびPR! 自根(じこん)キュウリ

自根(じこん)キュウリとは「自分の根」で育っているキュウリのことです。 スーパーで売られているキュウリは、同じウリ科のカボチャを台木にした接ぎ木キュウリです。 自根キュウリには写真のような白い粉(ブルーム)が発生します。 キュウリの表面に出てきた汗が結晶化したもので、糖分を含んでいるために白くなります。ブドウの皮についている白い粉もブルームです。 ブドウの場合は新鮮な証拠になるのですが、キュウリはブルームがついていると、古く見えたり農薬だと勘違いされたりしてしまいます。この

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キュウリの巻きヒゲは右巻き?左巻き?

朝顔やヘチマは自分で支柱に絡みながら勝手に伸びてくれますが、キュウリは人の手によって支柱とツルを定期的に縛ってあげないと、支柱からズルッと下がってしまうことがあります。 キュウリの本来の姿は「地ばい」です。 ところが原産地の気候に比べて日本は蒸し暑く、地面に這わせて育てると、うどんこ病、すす病というカビの病気にかかりやすくなってしまいます。そこで支柱に縛りながら空中に伸ばし、風通しを良くすることでカビの病気を防ぐ方法を生み出しました。 ですから、キュウリの巻きヒゲには地面

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最期の力を振り絞れ!尻太りキュウリ

6月中旬からキュウリをお届けします。 ハウス栽培と違って、露地栽培の場合、キュウリの旬は意外と短くて、6月中旬から9月中旬くらいの約3ヶ月間です。 ひとつの株から収穫できる期間はさらに短く2ヶ月間位ですので、播種に時期を4回くらいずらして栽培しています。 キュウリは1年中出回っている感じがしますが、実は一株ごとの、発芽してから開花して実ができて枯れていく過程は、短期集中型です。 これから暑くなるのにあわせて、キュウリの株はどんどん大きく育ち、短期間にたくさんの花を咲かせて、

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キュウリの赤ちゃん、どこにいる?

農場に来られたお客様が不思議そうな顔で「キュウリって花の下に実がなるのですか?」と話しかけてきました。皆さんは不思議ですか? 上のイラストで、ガクの上にあるふくらみ何と言ったか覚えていますか? 「子房」ですね。(脂肪ではありませんよ。) この子房が大きくなって「果実」になります。 ガクは大きくなると、「ヘタ」と呼ばれます。 トマトやナスやエンドウやインゲン、それからミカンやカキは実がヘタの上にあります。 このような構造を「子房上位」と言います。 理科の授業では、もっぱら

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6月のしあわせ野菜セット(ご紹介)

● 6月のしあわせ野菜畑  ●野菜の病気には、細菌によるものとカビによるものがあります。梅雨の6月は、カビの病気が発生しやすい季節です。 オーガニック栽培では農薬が使えません。カビの病気を防ぐ一番の方法は風通しを良くすることです。ですから、オーガニック栽培はハウスや温室栽培ではなく、露地栽培であることが一般的です。 広い農場で植える間隔を広くとって風通しを良くします。同じ種類の野菜だけを育てていると、病気が発生したときに蔓延してしまうので、いろいろな野菜を育てることで病気の

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自根(じこん)キュウリの収穫が始まりました

自根キュウリとは「自分の根で育ったキュウリ」のことです。 言い方を変えると、接ぎ木をしていない、昔ながらのキュウリです。 ・・・何のことかわかりますか? キュウリは地面を這って育つのが本来の姿ですが、蒸し暑い日本ではネットを使って空中に伸ばし、風通しをよくしています。 しかし、もともとのキュウリの根には高いところまで水を吸い上げる力がありません。そこでカボチャに接ぎ木をします。カボチャの根は水を吸い上げる力が強く病気にも強いので、カボチャに接ぎ木をすると大きくて形がいいキュ

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割引あり