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6月のしあわせ野菜セット(ご紹介)


● 6月のしあわせ野菜畑  ●

野菜の病気には、細菌によるものとカビによるものがあります。梅雨の6月は、カビの病気が発生しやすい季節です。
オーガニック栽培では農薬が使えません。カビの病気を防ぐ一番の方法は風通しを良くすることです。ですから、オーガニック栽培はハウスや温室栽培ではなく、露地栽培であることが一般的です。
広い農場で植える間隔を広くとって風通しを良くします。同じ種類の野菜だけを育てていると、病気が発生したときに蔓延してしまうので、いろいろな野菜を育てることで病気の集団発生を回避します。
「三密を避けること」がオーガニック栽培のポイントです。
 

● 6月にお届けする野菜  ●


【 ズッキーニ 】 


3月9日にポットに種をまき、4月20日に畑に植えました。品種はゼルダ・ジャッロという強そうな名前がついているのですが、風に弱いので写真のように支柱とビニールで守ってあげました。5月の連休明けからどんどん大きくなって花をつけました。


ズッキーニには雄花(左)と 雌花(右)があります。5月にはまだ交配をしてくれる虫がいませんので雄花をとって花粉を雌花の雌しべにつける人工授粉をします。ズッキーニの花は一日でしぼんでしまう一日花で、10時頃には受粉能力が低下してしまいますので、しばらくの間は人工授粉が朝の日課となります。


6月になるとズッキーニがたくさんできます。写真はズッキーニの1週間の成長の様子です。ズッキーニの実は成長のスピードが早くて、天気がいいと1日に5㎝くらい伸びて巨大化します。そこで、朝と夕方の2回収穫をしています。


オーガニック農園しあわせ野菜畑の農場は生物多様性でいろいろな動植物がいます。
この農場を整備して10年目になるのですが、1年目にイノシシが現れてサツマイモを食べ、3年目にカモシカが現れて空心菜を食べ、5年目から野ウサギが現れてニンジンを食べ、 7年目からキツネが現れてズッキーニを食べています。
イノシシとカモシカは電気柵で追い払っているのですが、キツネは40年ぶりくらいに見たので、なんだかうれしくて今年もそのままにしています。
 

【オクラ】


 
4月の上旬に種をまき、5月に畑へ定植をしました。6月から11月まで収穫予定です。品種名はシャイン・スター(輝く星)という素敵な名前がついています。
オクラは暑いのが大好きで、栄養も豊富で、外国でもたくさん食べられています。


オリンピック選手村にオクラを提供しました


当社ではオリンピックで来日する選手の皆さんに食べてもらおうと、地元の小学校と連携してオリパラ・オクラ・プロジェクトを実施し、オリンピック選手村にオクラを納めました。

 

 https://www.youtube.com/embed/Ln9y4NITjSQ?rel=0


【ジャガイモ】 


 ジャガイモの生育適温は15度から30度で、寒いのも暑いのも苦手です。静岡におけるジャガイモの生育適期は春と秋で、夏には葉が枯れてしまいます。「ジャガイモのようにたくましく」などと言われますが、ジャガイモって意外とデリケートなんですね。
 そこで、静岡では夏を避けて、3月に植え付けをして6月に収穫する「春ジャガ」と、9月に植え付けをして11月に収穫する「秋ジャガ」という1年2作の栽培体系をとります。それぞれに適した品種があり、男爵・メークイン・キタアカリなどが春ジャガ品種です。北海道の場合は5月頃に植えつけ9月から10月頃に収穫する1年1作で、春ジャガ品種を利用します。
6月のジャガイモは1年の最初に採れるジャガイモで「新ジャガ」と呼ばれます。
ジャガイモの収穫は掘るのが大変です。当社では数年前からジャガイモ掘り上げ機を導入しました。

ジャガイモ掘り上げ機を使う時に、葉が元気だと機械にからみついてしまいます。そこで、あまり知られてはいませんが、一般的に出回っているジャガイモの多くは収穫前に除草剤によって葉を枯らしてから掘り上げています。
オーガニックでは農薬も除草剤も使っていません。皮付きのまま皆さんに食していただいています。

【キュウリ】

 


皆さんがイメージする キュウリは表面がピカピカと光っていますか? それとも白っぽいですか?
 写真のように、キュウリには本来は白い粉(ブルーム)がついています。キュウリの表面に出てきた汗が結晶化したもので、糖分を含んでいるために白くなります。ブドウの皮についている白い粉と同じです。
ブドウの場合はブルームが付いているのが新鮮な証拠になるのですが、キュウリの場合はブルームがついていると、古く見えたり、農薬だと勘違いされてしまいます。
 
このブルーム、接ぎ木苗を利用すると発生しません。キュウリは根が弱いので、カボチャを台木にして接ぎ木をします。そうすると水をたくさん吸って樹勢が強くなり、キュウリがたくさん採れます。ブルームが出ないキュウリがたくさん採れるから、スーパーで売られているキュウリは、接ぎ木苗のブルームがないキュウリ(ブルームレス・キュウリ)です。
接ぎ木していない自分の根で育っているものを自根苗(じこんなえ)と言います。白い粉(ブルーム)がついているのは自根苗の証拠です。
ブルームレス・キュウリは皮が硬く味は淡泊です。
表面に白い粉(ブルーム)がついた自根苗のキュウリは皮がやわらかくて、甘味と香りがあり美味しいです。しあわせ野菜畑がお届けするキュウリは自根苗のキュウリです。
自根苗のキュウリは樹勢が弱くて、すぐに弱ってしまいますが、定期的に種をまくことで皆様にお届けしています。白くて、小さくて、曲がっていることもありますが、味わって食していただけたら嬉しいです。
 
【 タマネギ 】 


タマネギは栽培期間が長く、6月にお届けする玉ねぎは昨年の8月に種をまき、10月に畑に定植をし、5月から収穫を始めたものです。


写真のように葉が倒れると収穫適期です。タマネギは球根ですので長期保存ができます。
収穫したての玉ねぎは辛みが強く、保存によって甘味に変わっていきます。ゆっくり育ったタマネギは、掘り上げ後も生きていて、ゆっくり成熟していくんですね。
 昔の農家では掘り上げたタマネギを、風通しの良い軒下に洗濯物のようにぶら下げて12月くらいまで保存していました。しかし、最近は猛暑でそのような方法では 夏越しが難しくなっています。
 球根にはたくさんの栄養が詰まっています。有機肥料で育ったオーガニック・タマネギにはたくさんの栄養が詰まっています。農薬も使っていませんので、安心して食してください。


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オーガニック農園 株式会社 しあわせ野菜畑
代表 大角昌巳
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