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7月に読んだ本 「光のとこにいてね」

こんにちは、Sial designです。
7月に読んだ本2冊目です。

「光のとこにいてね」

ーーほんの数回会った彼女が、人生の全部だったーー

古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。
彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。
どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。

ーー二人が出会った、たった一つの運命
  切なくも美しい、四半世紀の物語ーー

(内容紹介 出版社より)


女の子2人のお話というだけで
友情ものかなと読み始めたら
思っても見なかった展開だった。
女性同士の、おそらく恋愛かそれに近い感情。
子どもの頃の純粋な気持ちが
そのまま大人になっても続いていて
もっとその感情が濃くなっていく。
運命に翻弄されて、
何度も出会いと別れを繰り返して
それでも惹かれ合い、一緒にいたいと願っている。
男女間ならよくありそうな話も
女性どうしだとまた違った感じで新しい。
最後には急展開を迎えるのだけど、
ドキドキしながら読んだ。
そして心の中で応援していた。
たとえ誰かを傷つけたとしても
自分の気持ちに正直でいたいと願う気持ちが強かった。
読んだ後は人によって賛否両論分かれるかもしれない。
自分の気持ちに正直でいられることは幸せだと思う。
それを選ぶかどうかは人によると思うけれど。
作者の一穂みちさんの描写力、語彙力がすごかった。

心に残る本だったなあっていうのは思っているのに
どんな言葉で伝えたらいいかわからなくて。
いつも読んだ後は思いつくまま
携帯メモに言葉を連ねておくのだけど
この本だけは空白のままだった。
ちょっとモヤモヤ消化不良気味です。

もしよかったら、ぜひ読んで感想を聴かせてください。

ではまた。