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7月に読んだ本③

こんにちは、Sial designです。
全然関係ないですが、先日電車で
リュックを背負って
肩にカラスらしきぬいぐるみを乗せた男性が
外国の方に一生懸命道を教えていました。
カラスらしきぬいぐるみを
肩に乗せてる姿が面白いのと
一生懸命な感じを見て
温かい気持ちになりました。
きっといい人なんだろうな。

さて、読んだ本の紹介、今回はまとめてしちゃいます。

「月の立つ林で」

内容紹介(「BOOK」データベースより)

長年勤めた病院を辞めた元看護師、

売れないながらも夢を諦めきれない芸人、
娘や妻との関係の変化に寂しさを抱える二輪自動車整備士、
親から離れて早く自立したいと願う女子高生、
仕事が順調になるにつれ家族とのバランスに悩むアクセサリー作家。
つまずいてばかりの日常の中、それぞれが耳にしたのは
タケトリ・オキナという男性のポッドキャスト『ツキない話』だった。
月に関する語りに心を寄せながら、
彼ら自身も彼らの思いも満ち欠けを繰り返し、
新しくてかけがえのない毎日を紡いでいくー。
最後に仕掛けられた驚きの事実と読後に気づく見えない繋がりが
胸を打つ心震える傑作小説。本屋大賞2年連続第2位。

一章から五章まで五話のストーリー。
それぞれ主人公は違っているが
各章で登場した人物が入り混じり、
見えないつながりを作っている。
1人の人への印象は関わる人の数だけ違っていて、
それぞれ別の関わりがあることが描かれている。
相手の一面だけ見て決めつけないで
思い込まないでと言われている様に感じて、
今までの自分に問いて少し胸が痛くなった。
どの章の主人公にも一貫して
共通している事はツキない話のポッドキャストを聴いている事。
その秘密が最終章で明らかにされる。
人と人はどこでどう繋がっているかわからないと
感じさせられる本でした。


「真相をお話しします」

ミステリ界の超新星が仕掛ける、罠、罠、罠、罠、罠。

家庭教師の仲介営業マンとしてしのぎを削る大学生。
娘のパパ活を案じながらも、マッチングアプリに勤しむ中年男。
不妊に悩んだ末、精子提供を始めた夫婦。
リモート飲み会に興じる学生時代の腐れ縁。
人気YouTuberを夢見る、島育ちの小学生四人組。

五話の短編集で構成されています。
どのお話も最後にはあっと驚く展開が待っています。
ミステリーでもあり現代にありそうでなさそうなちょっと
怖さも感じられるストーリー。
短時間でサクッと楽しめる本です。


「N」

こちらの本はニコニちさんが紹介されていて面白そうと思って読んでみました。
https://note.com/nico_nichi/all ←ニコニちさんの記事はこちら

全六章。読む順番で、世界が変わる。
あなた自身がつくる720通りの物語。
すべての始まりは何だったのか。
結末はいったいどこにあるのか。
「魔法の鼻を持つ犬」とともに教え子の秘密を探る理科教師。
「死んでくれない?」鳥がしゃべった言葉の謎を解く高校生。
定年を迎えた英語教師だけが知る、少女を殺害した真犯人。
殺した恋人の遺体を消し去ってくれた、正体不明の侵入者。
ターミナルケアを通じて、生まれて初めて奇跡を見た看護師。
殺人事件の真実を掴むべく、ペット探偵を尾行する女性刑事。

美しい表紙の「N」の文字は逆さまにしても「N」。
短編集は1章ごとに文字が逆さまに綴られている。
本自体が特殊な作りです。
遊び心のある本で、どこから読み始めても
どんな順番で読み始めても良いとのこと。
私は最初に読む話と最後に読む話を決めて後は
パッと開いたページから読み進めた。
読む順番で色々な捉え方ができそうな本です。
それぞれの人間模様が時間軸が複雑に入り組んでいて
ドラマでよくある相関図を作りたくなりました。