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つんつんどくどく
積読が増えている。なぜか。
読みきれないスピードで本を買っているから。
ここ1週間くらいで買った本たち。
安達茉莉子「私の生活改善運動」
古田徹也「このゲームにはゴールがない」
宮地尚子「傷を愛せるか」
大崎清夏「目をあけてごらん、離陸するから」
赤染晶子「じゃむパンの日」
平田基「居心地のわるい泡」
上妻世海「制作へ」
Donna J. Haraway「When Species Meet」
本屋に吸い込まれては、来たる冬に備えてどんぐりを集めるリスの懸命さで、背を丸め本を抱え込んで店を出る。ただのどんぐりではだめで、できるだけぴかぴかのどんぐりを集めたい。
買った日に数ページ読んで、ああいいな…今度ゆっくり読もう…と思いつつ本を閉じ、机の端に積み重ねていく。(リスも冬が来る前にちょっと木の実をかじっちゃったりするのだろうか…)
その山が崩されていく日がついぞ来なかったとしても、それはそれで良いのかなとすら思っている。積読があるだけで安心できるのだ。
いつ冬が来ても越冬できる。
自分から言葉が失われていって生命力が枯渇しそうになったときに、手を伸ばせるところに選りすぐりの本がひしめいているなんて、それだけで元気がでるじゃないか。
つんどく。なんと素晴らしい言葉なのか。
ツンツンしたり毒々したりしてしまうときは、リスになって本を買おう。
それもいっとうぴかぴかのやつを。
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