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工作×手芸 白いレースのミニ帽子オブジェ

2024年7月制作。


レース生地のはぎれを発掘した。手縫いでは縫いづらそうな生地だけど……。何かに使えないか。

はぎれ活用アイデアを検索してみたところ、ペットボトルキャップで作れるミニ帽子の作り方が目に留まった。やってみたい。



レースは一枚では透けるし扱いにくいので、別の白い生地と重ねて使うことにした。
ペットボトルの蓋は白無地のものを用意した。
フェルトはパーツ同士の接続用、色はなんでもいい。

手順はざっくり言うと、クラウン(頭を覆う部分)とブリム(つば)をそれぞれ作る、合体する、飾りを付ける。


※こちらの記事を参考にしました。




上はクラウンの側面用の布
下はブリム

クラウンはペットボトル蓋を、ブリムは円形に切った厚紙を芯にして、布で覆う。

生地を2枚重ねにしたせいで少し作りにくい工程もあった。
側面用の布は、接着作業がしやすいよう、折った部分のふちをなみ縫いで固定しておいた。



クラウンを作る
綿を乗せ→上面を覆って→側面を隠す

蓋の上に少量の綿を乗せて、布を被せる。さらに側面に布を巻く。

ミニ帽子の作り方にはいくつかバリエーションがあるらしい。
クラウン全体を1枚の布でくるむ方法※も、別のサイトで見かけた。そっちが簡単そうだった…けれど生地を2枚重ねた状態でまとめて覆うとしわが寄り、レースが浮いてしまう。今回の場合は向かないかと。


※後日試してみた話はこちら。



クラウンとブリムを合体する。
この工程は、参考にした記事とは違う方法を採った。

ロールケーキのようにフェルトを巻いて円柱パーツを作り、蓋の中に立てた(左)。接着面を増やし、接着部分を外からしっかり押さえて接着できるように。

ブリムを貼る。ロールケーキ断面部分と蓋のふちにボンドを塗った。ロールケーキはしっかりくっついたが、蓋のふちは剥がれてしまった……。接着面が狭いうえ、レース生地どうしだから付きづらいのかもしれない。適当に縫い合わせた(右)。



裏側にブリムパーツをもう1枚貼り合わせて、帽子本体が完成した(左)。

白レースのボーターハット。さわやかだ。

しかしこれも生地2枚重ねで厚みが増したせいなのか、ブリム2枚の合わせ目があまり美しくない。ビーズを縫い付けて隠した(右)。



飾りを拵える。
付けたいものはなんとなく決まっている。どう配置するか。作りながら考える。

サテンリボンで薔薇パーツと蝶結び風パーツ、ワイヤーとパールで枝パーツを作った(左)。どれも下手だけど合体すればなんとかなる予定。
レースパーツにビーズのフリンジを付けた(中)。
そして枝以外のパーツを重ねて縫い付けた(右)。


帽子に飾りを盛り付ける。
クラウン側面にリボンを巻いた。うっかり、飾りパーツに使ったのと微妙に違う白リボンを使ってしまった。剥がすの面倒だしこれはこれでいいか。

ワイヤー枝を何本か束ねて、もう1枚別のレースパーツと、メインの飾りを重ねて接着。

イメージどおり、可愛くできた!





ワイヤー枝はバラのつぼみとかカスミソウのイメージ。
飾りの横の隙間を埋めている。

もっとデコレーションケーキみたいにデコりたかったけど、このくらいのバランスのほうが帽子らしく見えるかなと。



裏側は平ら。



「ボーター帽(boater)」は船遊びをする人々が被っていたからそう呼ばれるようになったのだとか。水辺をイメージして撮影した。


ミニ帽子の工作に惹かれたのは、先日いくつかの映画で垣間見たオートクチュールの世界を思い出したからかもしれない。水夫の被っている帽子から着想を得てモダンな帽子をデザインする…というエピソードが描かれていたのは『ココ・アヴァン・シャネル』だった。

本物のオートクチュールな帽子やドレスは作れないけど。気楽な工作の中に、ビーズ刺繍やワイヤーワークの技法を採り入れられて、楽しかった。




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