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朝がやがて来るはずの地平線をそっと撫でる(2023より2024へ)

2023年もまた過ぎ去ろうとしている中、柄にもなく今年を振り返ってみようと思いました。

思えば、2023年1月1日は高校生でした。
体感では高校生なんて遥か彼方前の記憶でございます。
卒業式を控え、現実も社会も何も考えず、ただ未来に希望と夢を抱いた青年でした。
そう考えると今の私は、あまりにも自分に向き合う時間を多くとってしまいました。恋心も愛情も友情も人生についても面と向かって向き合う時間が残酷なまでに多かった一年です。

2023年3月末
ついに親元を離れ、単身一人暮らし。
何も知らなかった青年の期待と、現実の自分に潜む大きなギャップが首を絞めたのもこの頃です。
ここから4月に入り、私の焦燥感はかつてないものになりました。
焦り焦り、さまざまなことに足を突っ込めど、安心せず、私の幸福は相対的に萎縮していきました。

2023年5月
焦りの結果起業。
惨めで哀れな足掻き方でございます。
そんな奴がうまく行くわけでもなく、結果ダラダラと前進と後退を足踏みすることになります。

2023年8月
夏休みに帰省。
成長か衰退かわからない数ヶ月の果て、故郷に逃げ帰った私は、今までで一番友人という存在に目を向けることになりました。
高校から大学に入り、結果物理的にも感覚的にも距離ができた私にとって、それでも関わりを持ってくれる人というのは、圧倒的に信頼度が上がりました。
こんな私に時間を割いてくれる周りの方々には脱帽のほかありません。
やはりめんどくさくなったのか、離れてゆく人間や、やけに説教だけしにくる人などもいました。その結果数人になれど私にとって特に問題ではありません。
ただでさえ、自己肯定感の低い私を励ましてくれる存在がいてくれるだけで十分と思わせてくれるほどに。

2023年10月
再び九州に戻り、学生生活を邁進しました。
この数ヶ月で私は友人をかなり失った気がします。
如何せん私という生き物は傲慢で、弱い。いわばめんどくさい人間なので、申し訳なさが残りました。
あんなに優しい良い人間たちが、私なんかと友人でいて良いものかと。
この疑問は今もまだ拭い切れるものではありません。

2023年12月
体感四年程だったこの一年は、私の人生史において、大きな転換期になりました。
環境の変化、人間関係の変化、自分の変化。
さまざまな変化がありました。
振り返れば、さまざまな瞬間が脳裏を走馬灯のように駆け抜けます。
皆を背に新大阪駅へ向かう瞬間
パスポートを待つ市役所内
孤独に溺れた部屋の片隅
受け入れてくれた恩師の笑顔
離れて行った友人の哀れみと憎悪を帯びた顔
無邪気に笑う生徒
アルコールでクラクラする真っ暗な部屋の壁
眠気に襲われ見た朝日
悪夢と現実に朦朧とした睡眠薬と抗うつ剤
それでも前へ進めと言っている過去の写真
私の存在を喜んでくれる家族や恋人
やはり私は友人でいてはいけないと思うほど楽しそうな友の顔
それでも希望を与えてくれた鴨川の上

この一年が今の私を形作った。
長い長い一年が私の人生に句点を打ってくれました。
善しか悪しかは、これからの私が証明しなければいけません。
人を見つめ、心を見つめ、
自分の無力さを知った一年でした。
緩急剛柔という言葉が似合う一年でした。

これまで半年間私のどうでもいいnoteを読んでくださった皆様。
あったことがある人も、知り合いも、私を知っていてこっそり読んでいる方も、こんな影のような文章を読んでいただきまして、誠にありがとうございます。
めんどくさいこの文章を哀れみの目で読んでいたあなたはきっと、人間として純粋で心優しい方なんだと思います。
ぜひ、私と関わらない良い人生を送っていただき、私より幸せになってほしいと思います。
今年もお世話になりました。


2024年はこの希望も絶望も、
良かったと言える一年に、


2023年12月31日

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