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セクシー田中さん問題、小学館の報告書を読んで改めて感じたこと

2024/06/03、小学館側もセクシー田中さん問題に関する報告書をまとめ、HP上に公開しました。

内容は日テレの報告書とはまた違った視点で書かれています。まあなんと言えばいいのやら、完全に齟齬とか食い違いとかそんなレベルでは済まされない、全く違う認識であったことが最初っからわかりました。

小学館の報告書をもとに筆者が関係図を作図
(一部見づらい点はご了承ください)

小学館の社員A、B、C氏はいずれも作者のことをよく分かっていました。そのためこんなことを言っています。

小学館報告書13ページより

社員Aと社員Bは、3月9日、小学館において日本テレビ社員文氏と日本テレビ社員Y氏と面談した。面談の目的は日本テレビからの挨拶であったが、社員Aは、芦原氏が自分の作品を大切にする方であり、作品の世界観を守るために細かな指示をする所謂「難しい作家」であるから、原作に忠実で原作を大事にする脚本家でないと難しいと伝えた。対して日本テレビ社員
Y氏は、原作が大好きで、すごく面白いからドラマ化したいと述べ、当然、原作に忠実にするとのことであった。なお本委員会からの質問に対して、日本テレビ社員Y氏は、「『原作を大事にして欲しい』という趣旨はお聞きしましたが、脚本家はどういった方がいいという話までは出ていなかったと記憶しています」「『当然、原作に忠実にする』という発言はしておりません」と回答している。

上の画像の青部分

放映開始時期について日本テレビが同年 10月期を考えているとのことだったが、社員Aらは10月期では、芦原先生はこだわりが強いから、脚本監修の時間が足りなくなる恐れがあり、1月期が望ましい旨を話した。

上の画像の黄色部分

つまりこの初期の段階で小学館と日テレの間に、齟齬ではないもう非常に大きな認識のズレがあったことは明らかです。しかも日テレ側は聞いてないのオンパレード、伝えてないのオンパレードです。これでいて、日テレは悪くないとまだ言えますか?日テレ側の報告書にはそんな日テレに都合の悪い話は全カットでした。小学館側から出してくれてさらに日テレの悪行が暴かれました。(図の青く書かれている部分「全く連絡が取れていない、水かけ論」「意思疎通が全く取れていない」の部分です)
まあ小学館自体も対応は良かったわけではなく、なぜ原作者を守れなかったのか?など本当に考えるべき課題はたくさんあります。ただ、このドラマは制作著作は日テレが持っている限り日テレに責任があるのは明白です。それなのに当本人の日テレは追及から逃げようとしています。そんなことは許されません。

2024/06/03の朝の情報番組「DayDay.」でも武田真一アナがコメントを求められていて少々困り気味でした。他の日テレアナが報告書は「日本テレビのホームページに載っています。」っていうけど、あのね...そんなちょっとやっただけでこと済ます気なんですね?改めて愕然としました。人が亡くなっているのに、そんな軽い扱いなんですね。日テレは。

まああなた方日テレにとっては1クールのドラマだったんでしょうよ。しかしね、作者にとっては人生を懸けた一生モノなんですよ。それを平気でテレビ局の勝手な都合で踏みにじられた気分は本当に計り知れない。それすらも分からないテレビ局なんて人の心あるの?え??

改めて信じられない気持ちです。
こんなんでは作者が浮かばれません。
これから日テレでドラマを作ろうと考える小説家や漫画家はもう現れないでしょう。だって日テレに任せたら何されるか分からない。まるで「白紙委任状」を出せと言われているのと同じです。
改めて日テレにはドラマを作る資格はないと思いました。

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