見出し画像

『入社1年目の教科書』の所感

 こんにちは.今年から新社会人になったエンジニアのしゅんいちです.
今回は、会社の推薦図書である『入社1年目の教科書』を読みました.

 そこで、この本を読んで自分なりにまとめた上で、(個人的に)気になったことをまとめてみました.また、共感できることやこれからの仕事で特に重要かなと思ったことも少しだけ書いていきます.

仕事における3つの原則

 まず、はじめに社会人として仕事をする上で重要なことをまとめます.

1. 「頼まれたことは、必ずやりきる」

「頼まれたことをやりきる」ことは、周りからの信頼を得ると同意.頼まれたことに対しての姿勢ややる気が他人からみた自身の評価になる.そのようにして周りからやってくれる人と評価されると、次の仕事が自分にきて、多くのことを経験を積む機会が増えていく.また、自身のスキルも向上していく.社会人としては当たり前のこと.


2. 「50点で構わないから、早く出す」

最初から100点のものを出そうとすると時間がかかってしまう(新人であるがために).100点のものを一回で出すよりも、50点のものを出してフィードバックをもらい質を高めていった方が良い.また、自分の力だけでなく周りの力を借りながら進めていく.「未完成のものを提出 -> フィードバックをもらう -> 修正していく」のサイクルをより早く回す方が自身の成長に繋がる.

3. 「つまらない仕事はない」

どんな仕事にも意味があるものにすることが大事.= 付加価値をつけること.また、一つの仕事においても見え方によって違うものになる.色々な視点で物事を考えてみることが重要である.


 2つ目の「50点で構わないから、早く出す」は共感しました.技術者には特に重要だと思います.完璧なコードを最初から出すことは不可能であるため、レビューを早い段階でもらうことが一番の近い道だと思います.

 また、自分だけの知識に頼らず進めていくことも重要だと感じました.先人たちがいるため、恥ずかしがらずに周りに聞くことです.コードを出す -> レビューをもらう -> リファクタリングを行うのサイクルをなるべく早く回していくことで成長していきます.そうすることで進捗を周りに見せ、認知されていくことでレビューもされやすく意見を求めやすい環境になっていくと思います.

Team Geek』にも似たようなことが書いてありました.

1 ~ 15項のまとめ

 「遅刻しない」ことや「メールをなるべく早く返す」こと、「挨拶をしっかり行う」ことは社会人として当たり前にできなくてはいけない.これは、小学校から先生に言われていたことなので割愛します.

「何のためにやるのか」

人が物事に取り組むのに重要な事柄.自身のモチベーションに直接関係しているため、結構重要なことである.仕事の背景や目的を把握しておくことで、仕事に対する考え方や取り組み方がかなり変わっていく.


「メモ・議事録をとる」

忘れないようにするためにメモ・議事録をとることはもちろんだが、後ほどメンバーに共有するためにも大事なもの.話し合いでの一つの資料として必要不可欠であり、話し合い(議論)の密度をあげることができるものであるため、必ずとる.特に議事録の取り方は意識をさくこと.例えば、時系列順にまとめるのではなく、事柄ごとにまとめた方がわかりやすく整理しやすい.

・「仕事はアウトプットが全て」

インプットよりもアウトプットが重要.覚えたこと・学んだことを復習することで初めて自分のスキルとして定着する.人は忘れがちであるため、忘れない且つできるようにするために復習することが重要.このインプット -> アウトプットのサイクルを回すことで知識やスキルが増加・向上していく.


「新人でも恐れず発言」

知識がなくても先輩たちに恐れず発言した方が、チームのためにも自分のためにも良い.これは新しい価値観や考え方、見方がチームにとって新鮮なものであり、刺激にもなりうるため.

 アウトプット重視はかなり共感しました.プログラミング言語の知識をインプットしただけでは意味がなく、その知識を使用して成果物を作成したり竸プロを行うことで初めてスキルとして身につくことができると思っているためです.
 高校での受験勉強でもそうだと感じました.社会人ではよりこのストプットが重要になるため、意識していきたいと思います.また、『アウトプット大全』にも書かれていました.

 新人の発言も共感しました.自分もそのメンバーの一員であることを自覚することが大事だと思います.

16 ~ 29項目のまとめ

・「仕事は盗んで、真似る」

すでに同じようなことをしている人たちが何人もいるため、その人たちのやり方を盗み、真似ることが仕事ができるようになる一番の近道.このことは、目上の人たちが仕事に対してどのようにやっているのかを細かく見なくてはできないため、観察力も磨かれていく.また、盗み真似たことに対して、自分なりの理解・解釈をすることで自分なりのスタイルになっていく.


・「仕事は総力戦」

ビジネスはたった1人ではできない.周りの力を借りてやることが重要である.新人であるならば、尚更他の人を頼らなくてはいけない.チームで動くということはそういうこと.


・「英語力」

英語の参考文献は日本語の参考文献より100倍多い.そのため、英語を読めるようにしなくてはいけない.英語は、時間をかけることでしか身につかない.英語を身につけていれば、周りよりも多くの情報を収集することができ、自身の知見が広がっていく.


・「とことん考える」

脳に負荷をかけることで考え方も変わっていく.本をただ読んで理解するだけでなく、自分の仕事でどのように活かすことができるのかを徹底的に考えるところまでやることが重要である.

 真似ることは悪ではないと感じました.大事なのは、そこから自分で理解し、自分なりのやり方に変化させていくことだと思います.

 英語力は、技術者にとっては特に重要です.プログラミング言語やライブラリのドキュメントは基本英語であり、コードも英語.カンファレンスも英語を使用することもしばしばあるため、理解しないとそもそも学習にならないと思います.真っ先に必要な能力は、読めることです.翻訳機能が充実してきていますが、自力で読んだ方が圧倒的に速いと思います.

 自分の行っていることに対して考えなくては、いいプロダクトを作ることはできないと思います.いいプロダクトを作るためには、ユーザーが求めていること・不満に思っていることを作る側が理解する必要があります.そのために多くの観点からとことん考えることが求められると思います.

30 ~ 43項目のまとめ

・「目上の人を尊敬する」

上司も人であるから、いいところと悪いところの両方は絶対にある.その人も今までの経験から自分なりの取り組み方をしている.そのいいところを真似て教わり、尊敬することが自分の仕事の質を高めていく.


・「感動はためらわず伝える」

何かに対して感動を覚えたら、ためらわずに伝えることがいい.これは、先輩に対してのフィードバックを行っているのと同じであるため、その人のためにもなる.うやむやにすることなく指摘していった方が信頼されることが多い.


・「怒られた時の意味を見出す」

上の人が自分に対して怒っている・叱っている時は、その行動に対して指摘していることである.ここで肝心なことは、人間性や性格、能力に対して否定をしているのではないことを自覚すること.前向きに指摘されたことを捉え、改善していくことが重要.

 他人に対して常に尊敬することは、プロジェクトの成功につながると思います.『Team Geek』にも書いてありましたが、チームとして動いていく上で必要なものが「HRT(Humility:謙虚、Respect:尊敬、Trust:信頼)」である.このどれか一つでも欠けてしまうとチームとして機能しなくなるため、これからの仕事ではより意識していきたいと思います.

 叱られた時の意識の向け方は、仕事を行っていく上で重要差と思います.叱られた時は、自分自身を否定されたと思い、どうしても落ち込んでしまうものなのですぐには難しいです.しかし、先輩の叱りは指摘であり、行動に対してのものなので改善する余地があり成長の機会です.
 だからこそ、前向きに捉えていく必要がある.コードレビューも同じだと思います.コードに対しての指摘が自分の能力の否定と思いがちですが、そうではなくよりよくできることを提示してくれているため、否定的にならないことが重要だと思います.

44 ~ 50項目のまとめ

・「幅広く交流をとる」

部署(プロダクト)に配属されるようになると、そのチームとよく交流する機会が増えていく.しかし、その中だけでは自分の知見が広がっていかないため、社内の別の部署とも交流していくことも重要.また、同期や目上の人たちとも交流するのはもちろん、社外の人たちとも交流していくのが大事.人との関わりの多さが自分の知見をより広げていく.

・「人との関わり方(広義でのコミュニケーション能力)」

仕事は常に自分以外の誰かと行うものである.そのため、何かを成し遂げるためには、他人との関わり方をしっかりおこなわくてはいけず、疎かにしてはいけない.連絡を取り合ったり、話し合ったりするのはコミュニケーション能力であるが、それ以外にも他人のいいところをしっかりと把握したり、気を遣うこともコミュニケーション能力である.

 チャンスがあればどんどん前に出て、多くの人と交流をしていくことが大事だと感じました.同じ物事でも自分とは違った価値観や考え方を持っている人は多くいます.その分だけ自分の考え方が磨かれていくと感じました.新卒だからと言って閉じこもるのはよくなく、新卒であるからこそ前に出ていいた方がいいと思いました.

終わりに

 結構内容が濃く、ためになることが多かったため、かなり長文になってしまいました.このことは、社会人としては当たり前にこなすことであり無意識にできなくてはいけないことだと思うものばかりだと感じました.
 また、エンジニア的な観点からも重要な事柄が多く、参考になりそうな事柄が多かったと思います.

このことを意識してこの1年を過ごしていけるように頑張っていきたいと思います.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?