隈部周作 | SHUXAKU [ シューサク ]

映像、ストーリーを使って、企業の価値をドラマチックに伝える。心を動かすブランディング戦…

隈部周作 | SHUXAKU [ シューサク ]

映像、ストーリーを使って、企業の価値をドラマチックに伝える。心を動かすブランディング戦略で成長の仕組みを作る専門家。 ブランディングプロデューサー、映像&WEBプロデューサー、フォトグラファー、旅人。株式会社イメージ・ジャパン代表取締役。逗子在住。

最近の記事

文豪と旅

僕の中で、文豪といえば「旅館」みたいなイメージがある。 それぞれの作家たちが好んでいた旅館、部屋があり、その場所でいくつもの物語が産声をあげた。 口にせずとも、そんな文豪たちの生活に昔から憧れがあった。 いつもと違う土地に足を運び、創作活動にふける。 ただ、それだけなんだが、僕は「場」の力を借りることで、 ぶつかっていた壁を容易に乗り越えられたり、 それまでにはない、すごいアイデアがふと湧いたりする。 僕にとって、旅は欠かせないもの。 ありがたいことに、技術の進歩

    • 空に名前を

      写真家ひとりひとりに、それぞれの思想があるように、 自分にも、ポリシーというか、撮り方のスタイルがある。 まず、僕の場合は、撮影の舞台、ロケ地をどこにするのかにとても重きを置く。 基本的に、一度撮影で使った場所は、二度と使わない。 最初で最期の場所だからこそ、場所に対する思いは人一倍強いように思う。 だからか、その思いが届くのか、 その場所で、毎回、最高と思われる天候に恵まれる。 最高の天候というのは、必ずしも晴れではない。 曇りもあるし、小雨も、強風も含まれ

      • 朝、部屋の壁には

        朝陽のスクリーンが浮かび上がる。 オレンジ色のそれは、時を経るごとに、色と場所を変えてゆき、やがて見えなくなる。 何も映されていないのに、まるで一編の映画を観ているかのような、豊かなものを僕の心に響かせたまま、新しい1日がはじまる。 いま世の中は大変な状況だが、 字のごとく、『大きく変わる』時を迎えている。 この機を良くするのも、悪くするのも、自分次第だ。外的環境だけがすべてではない。 美しい一日は、いつものように、今日もこうして静かにはじまった。 それを美しいと

        • 狼煙を上げよ

          仕事に夢中で気づいたら、時間は23時半近くになっていた。 銀座のオフィスは、僕ただ一人。 逗子の自宅まで帰れないことはないが、今帰ったとしても、 自宅に着くのは深夜1時ごろだ。 明日も早朝から銀座で打ち合わせがあることを考えると、 帰宅はあまり気が進まない。 先週、第五子を産んだばかりの妻には申し訳なく思いながらも、 LINEでメッセージを送る。 「今日、銀座に泊まります」と。 当然、寝ているだろうから既読にはならない。 オフィスの外に出ると、雨足が強くな