のもとしゅうへい
https://shuunomo.stores.jp1999年高知県生まれ。東京藝術大学美術学部在籍。2022年より神奈川県・真鶴町へ移り住み、生活と並行して企画・執筆・編集・装幀までのすべてを個人で手がけるセルフパブリッシングの活動を行う。同年に執筆活動をはじめ、2023年冬に「ユリイカの新人」に選ばれる。言葉や視覚表現を用いて、現代における不条理を虚構の風景に置き換え、実世界の姿を別の角度から記録することを試みている。
複製原画_夜の自由
タイトル:夜の自由仕様:額装付き、 表面に直筆サイン、ナンバリングエディション:25額装サイズ:324×238mm生活に立ち現れる名前のない感情をとりあげた描き下ろし作品です。下北沢・本屋B&Bにて開催中の個展「生活の点P」にて展示しています。ご注文いただいた作品は会期終了後に額装し、郵送でお届けいたします。(額装のイメージは画像の通りになりますが、額の種類はご購入いただく時期によって画像のものとは多少異なる場合がございます)-生活の点P生活に点在するたくさんのものたち、日常をとりまくありふれた出来事たち。その風景の一つ一つに目を凝らしながら、傍らを通り過ぎていくときの感情に興味があります。旅するように生活を移動し、拾い集めた感情に新たな名前を与えることは、一人の小さな生活者であるわたしにとって、世界を別の角度から照らすための方法なのかもしれません。本展では文筆、イラストレーション、漫画、グラフィックデザインなど複数の領域で活動を展開する詩人・のもとしゅうへいが生活を題材に行うフィールドワークの一部を陳列します。昨年11月刊行の初小説『いっせいになにかがはじまる予感だけがする』をはじめとする個人出版物や、新作イラストレーションのプリント作品、ポストカードの展示販売を行います。のもとしゅうへい/shuhei nomoto1999年高知県生まれ。詩人。2020年より企画・執筆・編集・装幀までのすべてを個人で手がけるセルフパブリッシングの活動を続け、2024年「ユリイカの新人」に選出される。文筆のほか、イラストレーション、漫画、グラフィックデザインなどの制作を行う。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程在籍。
複製原画_いつか今でなくなる庭
タイトル:いつか今でなくなる庭仕様:額装付き、 表面に直筆サイン、ナンバリングエディション:25額装サイズ:367×467mm生活に立ち現れる名前のない感情をとりあげた描き下ろし作品です。下北沢・本屋B&Bにて開催中の個展「生活の点P」にて展示しています。ご注文いただいた作品は会期終了後に額装し、郵送でお届けいたします。(額装のイメージは画像の通りになりますが、額の種類はご購入いただく時期によって画像のものとは多少異なる場合がございます)-生活の点P生活に点在するたくさんのものたち、日常をとりまくありふれた出来事たち。その風景の一つ一つに目を凝らしながら、傍らを通り過ぎていくときの感情に興味があります。旅するように生活を移動し、拾い集めた感情に新たな名前を与えることは、一人の小さな生活者であるわたしにとって、世界を別の角度から照らすための方法なのかもしれません。本展では文筆、イラストレーション、漫画、グラフィックデザインなど複数の領域で活動を展開する詩人・のもとしゅうへいが生活を題材に行うフィールドワークの一部を陳列します。昨年11月刊行の初小説『いっせいになにかがはじまる予感だけがする』をはじめとする個人出版物や、新作イラストレーションのプリント作品、ポストカードの展示販売を行います。のもとしゅうへい/shuhei nomoto1999年高知県生まれ。詩人。2020年より企画・執筆・編集・装幀までのすべてを個人で手がけるセルフパブリッシングの活動を続け、2024年「ユリイカの新人」に選出される。文筆のほか、イラストレーション、漫画、グラフィックデザインなどの制作を行う。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程在籍。
複製原画_音楽
タイトル:音楽仕様:額装付き、 表面に直筆サイン、ナンバリングエディション:25額装サイズ:238×324mm生活に立ち現れる名前のない感情をとりあげた描き下ろし作品です。下北沢・本屋B&Bにて開催中の個展「生活の点P」にて展示しています。ご注文いただいた作品は会期終了後に額装し、郵送でお届けいたします。(額装のイメージは画像の通りになりますが、額の種類はご購入いただく時期によって画像のものとは多少異なる場合がございます)-生活の点P生活に点在するたくさんのものたち、日常をとりまくありふれた出来事たち。その風景の一つ一つに目を凝らしながら、傍らを通り過ぎていくときの感情に興味があります。旅するように生活を移動し、拾い集めた感情に新たな名前を与えることは、一人の小さな生活者であるわたしにとって、世界を別の角度から照らすための方法なのかもしれません。本展では文筆、イラストレーション、漫画、グラフィックデザインなど複数の領域で活動を展開する詩人・のもとしゅうへいが生活を題材に行うフィールドワークの一部を陳列します。昨年11月刊行の初小説『いっせいになにかがはじまる予感だけがする』をはじめとする個人出版物や、新作イラストレーションのプリント作品、ポストカードの展示販売を行います。のもとしゅうへい/shuhei nomoto1999年高知県生まれ。詩人。2020年より企画・執筆・編集・装幀までのすべてを個人で手がけるセルフパブリッシングの活動を続け、2024年「ユリイカの新人」に選出される。文筆のほか、イラストレーション、漫画、グラフィックデザインなどの制作を行う。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程在籍。
いっせいになにかがはじまる予感だけがする
その港町が僕のことを追い出したとき、すでにひとつの冬がおわろうとしていた。一方その頃オフィスビルに住む老人は、バス停を押す女は、名前のないワニは、インターネットの予備校生は──。透明な移動が曖昧な身体を運び、見知らぬ他者の生活を静かに貫くロードムービー。(帯文より)現代という時代の圧倒的な加速感に身を委ねながら、その内側へ虚構の風景を立ち上げる詩人・のもとしゅうへいによる初めての小説作品。端的にわかりあうことをゆるやかに拒絶する世界で、そこに生まれる無数の予感を静かにみつめ、写しとろうとする試みです。執筆から造本設計、ブックデザインまでを著者自身で手がけた一冊。(2023年・セルフパブリッシング)・ISBN 978-4-9913347-0-2・Cコード C0093・判型 A5変形判・頁数・製本 238ページ/上製本
ひょっとして、旅
旅に関する本をつくろうと考えて、いままでに行ったことのある場所を並べてみました。「そういえばあの時、ああだったな」という古い記憶を掘り起こしながら絵や言葉を書いてみました。旅先から帰ってきて思い出すのは、有名な観光名所などではなくて、きまって役に立たない風景やなんでもない時間の流れです。旅のハイライトシーンを集めたVTRがあるとしたら、カットされてしまうような薄味のワンシーンのほうを、なぜだか覚えています。そのような風景をこの本で描くことにしました。それぞれに書いた僕の文章も、何かに強く感動した心の躍動というよりは、もう少しそっけのない、ある意味無防備で淡々としたものになりました。それは僕の生活態度ともよく似ています。風景にあるものをただ静かに受け入れて過ごしているようなのです。何か特別なものを目にしても、はっきりと感想を言わないので、自分はすこし冷たいのかとも思います。それでも、この本に集められた風景はいつまでも僕の中にとどまりつづけています。そんな記憶を温めているうちに、この偏った断片こそが、ひょっとして、旅そのものなのではないかと思うようになりました。(本文より)幼少期から現在までの、国内のあちこちへ行った時の記憶を拾い集めるようにして書いたエッセイを、その心象を描いたイラストレーションと合わせた紀行文集。B6変形サイズ、80ページ。
音楽から発見される短篇
作曲家の福留亜音が作曲・演奏した103秒間の音源をもとに執筆された短篇小説。このクロスオーバーな制作は、2022年に島多璃音(同大学 器楽科ピアノ専攻)と荒川千優(大学音楽環境創造科)によるキュレーション企画「Cross Field Project」として行われました。これは東京藝術大学に在籍する「視覚」と「聴覚」の領域に専門性を持つ学生一人ずつをピックアップし、互いの作品を交換して、相手の作品からインスピレーションを受けて新たな作品を生み出すという内容です。アーティスト同士のコミュニケーションに焦点を当てたドキュメンタリー映像シリーズの第一回として収録されました。わたしは福留が作曲した楽曲を聴き、その後約1ヶ月の制作期間を経て短篇小説を執筆しました(同期間で福留は、わたしが提供した詩作品をもとに新曲を制作)。抑揚ある一本の線を描くように音を生む、ダイナミックな福留の作曲スタイルを受けて、本作では言葉をリズミカルに配置しながら映像を広げ、あらわれる風景と作中主体の身体的な接続を描き出そうとした実験的なテキストです。また、収録時の対談で耳にした福留の音楽的なバックグラウンド(出生地である鹿児島県指宿市の風土と、幼少期の原体験など)を表現に取り込んで、フィクションとして再構成したものでもありました。書き上げた短篇は制作過程で生まれたド ローイングと和綴じで製本し、掌におさまる小さな書籍に仕上げています。本文用紙には大礼紙を選び、「和綴じ」という、糊を用いず麻糸だけで製本する技法を使いました。メモ書きのような小さな紙片を即興的に束ねる装丁を、短い演奏時間内にバラバラな旋律をアドリブで組み合わせる福留の作曲手法に重ねています(敬称略/各所属は制作年当時のもの)音楽:福留亜音文と絵:のもとしゅうへい(2022年・手製本)
南緯三十四度二十一分
世界でいちばん安全に遠くまで移動することのできる乗り物を作ろうと思いました。遠くまで行くために本が必要でした。遠く、というのは日本とブラジルとか、地球から月までといった距離の話ではありません。それはいわゆる時間や場所や境遇といった制約から自由であるところの、ひとつの願いのようなものだということです──(あとがきより)94篇の詩を写真作品と共に収録した私家版の写真詩集。2021年、豊島区にあるアパートの一室で暮らしていた著者が、iPhoneのメモアプリに打ち込み続けていた短い言葉の連なりを、停滞する都市生活からの身体を用いない脱出・移動のために編み直した一冊です。デジタルカメラで収集された色と光の断片が、書かれた言葉と反応すること、そこにひとつの風景を立ち上げることを試みています。編集・デザイン・装丁ほか、印刷から造本までを一人で手掛けた、A5変形サイズの上製本。176ページ。(2021年・手製本)