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浸からない至極の温泉〜Room R リフレクソロジスト 脇里菜さん〜

あなたの大切なサービスをライターが体験、その感想や感じたことをそのままご紹介させていただく、introduction。


自分メンテ、してますか? 自分メンテと言っても、種類はさまざま。美容院に行くこと、マッサージしてもらうこともメンテだし、もしかしたらお友達と心ゆくまでおしゃべりを楽しむことだって、自分メンテナンスかも、しれません。

日頃、あまり不調を感じる方ではないので・・・・痛い痒い辛いなどはなし。疲れが取れない、ということもほとんどなし。「疲れた・・・・」とぐったりすることがあっても、疲れたままに寝落ちしてしまえば、朝起きれば大体回復しているし、体がしんどいということもなし。

自覚している限りでは、そんなにひどい心身ではないと思う(笑)からこそ、自分のボディメンテナンスは、実はほとんどしていない、というのが実のところ。

時々、ボディラインが気になるときに、エクササイズをちょいちょいとするくらい。

それが、今回広島で生まれて初めてのリフレクソロジーを体験させていただきました。

東京で9年、広島に越して6年、15年来のリフレクソロジストである 脇里菜さんのリフレクソロジー体験を、今日はintroduction。

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私自身は10年ほど前に、アロマテラピーにハマって、インストラクターとセラピストを目指したことがあり、フェイス&ボディトリートメントも学び、短い期間ですが自宅でサロンをしていました。

自分が人に触れることはできても・・・マッサージやトリートメントをうけるのが好きかと聞かれると、そこはちょっと、違う話。体を預けられる人=心も預けられる人、なので、案外、その間口は広くないことを自覚しているので、自ら受けにいくということは、実はあまりありません。

肌のふれあいって、ダイレクト。だからこそ「誰に触れてもらうか」って、案外とても重要な気がするのです。だから、つい慎重になりがち。

さらには、リフレクソロジーという言葉は知っているけれど、プロのリフレクソロジストさんに施術をしてもらったことがあるかというと、実はなくて。

もううんとうんと前、ほぐし庵的なところで、足ツボをしてもらったことが最後な気がします。わたしにとっては「足をモミモミしてくれる人(反射区を知っている)=リフレの人」そんな感覚がありました。

でも、それとリフレクソロジーって実は、別物。そう、別物なんです!!ということに、今回気づきました。


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待ち合わせした平和記念公園から、里菜さんのご自宅までてくてく歩きながら、お話。

リフレクソロジスト、と聞くと、つい・・・ナチュラルライフを愛しんでいる人を想像してしまいますが、里菜さんの経歴はなかなかポップ。学生時代は、バンドをやっていたそう!だから、音楽が好き。バンドガールがリフレクソロジストに。お会いした日もヘアには明るいハイライト。これが効いていて、とってもお似合い。このギャップに、萌えてしまいます。


もともと里菜さんご自身が、20代の時に体の不調を覚え、リフレクソロジーに出会ったのが始まりだそうです。

お仕事のストレスからか、呼吸が辛くなってどうにもならないと思っていた時に、偶然出会ったリフレクソロジー。受けてみたら、楽になった。そこからお客さんとしてリフレクソロジーを受けるようになり、体調が次第に回復。お世話になったサロンのオーナーが通っていた学校でリフレクソロジーを学び、卒業後、都内のサロンでの勤務がスタート。

里菜さんご自身が、リフレクソロジーのその良さを、何より体感されている方、なのですよね。

以来、15年以上、その道一筋。ご主人のお仕事の関係で東京から広島に越してきた時、知っている人のいないこの場所で、もう一度リフレクソロジストとして歩まれるか考えたこともあったそうですが、コミュニティサロンを借りて施術ができる機会に恵まれ、お客様との出会いが広まり、広島でももう6年。現在は8歳のお子さんとの日々、その暮らしも大切にされながら、Room R の愛称とともに、リフレクソロジーライフを送ってらっしゃいます。

ごくごく自然に、リフレクソロジーに出会い、その良さを体感して、良さを体感したからこそ、施術することも楽しくて。無理なく頑張りすぎず、里菜さんのペースで歩まれてきた、リフレクソロジストとしての道。

緩やかに歩きながらそんな会話ができたのは

ひとえに里菜さんの、力みすぎない自然体と、そうして生きたこられただろう、里菜さんが持っている穏やかなペースのおかげだったんだじゃないかなと、思います。



Room Rは広島市内。

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暮らしと、リフレクソロジーが同居している空間。それは、分離されてなくて、だからと言って異質でも雑多な混同でもなくて、穏やかに心地よくここにある。不思議な感覚になりました。

生活感がそこにあるのに、生活じみてなくて、その場に来た事に、なんだか、ほっとする。ふと呼吸が深くなるような、そんな空間。

それだけ、その場の氣が、とてもよかったのでしょう。「丁寧に暮らしてらっしゃるのだろうな。」気持ちよく重ねられたお皿たちや、形や色味の揃った収納ボックス、カーテンから透ける陽の光の足元に置かれたグリーンからそんなことを感じます。

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リラクゼーションといえば、その多くが、それらしいBGM・・・ヒーリングミュージック的なものが流れている印象がありますが、里菜さんは「どんな音楽が好きですか?」と聞いてくださって。

私にとっては、音楽も大事なものだから、リフレクソロジーと音楽も組み合わせていきたい、と思っているんですよね

そう仰った里菜さん。だからこの日も、私に合う曲を探してくれました。

私は普段一人で家にいる時は、ボサノバやジャズを聴くのも好きで。もちろん、ポップなものも好きだけど、基本的には、静かな方が好きだし、穏やかに耳を流れて心と脳をかすめていくくらいの音楽が好きです。

じゃぁ、この辺りかな・・・と壁一面のCDから選んでくださった音楽とともに、この日の施術はスタートしました。

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リフレクソロジーを受けに来たのに、音楽の話をして、私に合う曲をセレクトしてもらえる。この意外さが、また嬉しい。


まずはカウンセリング。もう、この笑顔が。

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必要事項を書き込んでいる間に、里菜さんは足湯の準備。その間にも、私の最近の様子や、体調などを気さくに問いかけてくださいます。

足湯に浸かる私に、飛行機の移動が疲れなかったか、とか、足の疲れや浮腫があるかとか、実際少し触れて確認してくれたり、最近の体調全般で気になること、考えていることなどを聞いてくださり、気さくにおしゃべり。

肩こりの自覚はないけれど、凝ってると言われる、ということをお伝えしたら、リフレクソロジー前に、肩をほぐしてくださいました。時間にしたら、ほんの10分ほどだったのではないかと思うけれど、終わったら指先からほかほかとしてきて。

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足湯が終わった足を拭いていただき、いよいよリフレクソロジースタート。

この日はパウダーを使ったリフレクソロジーでした。この後も移動で歩く日だったので、オイルの「ぬるしと感」が残らない、軽めのパウダーでサラサラした感触を感じながら施術してもらったことが良かったと言うのは、後になって感じたこと。

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生まれて初めてプロのリフレクソロジストさんによるリフレクソロジー、里菜さんのリフレで一番感激したことは「細やかさ」

足の指一本一本に触れてくれるのも、とにかく細やかで丁寧。

足裏にはたくさんの反射区があることは私も知っていたけれど

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私の足に触れる里菜さんの手つきが、本当に細やかで、後々こうして改めて反射区を見てみると、私の小さな足裏の、この反射区一つ一つを確かめながら触れてくださったのだろうなと、思わずにいれません。

そしてその強さ、圧が、絶妙!でした。

私がこれまであまりマッサージやトリートメントを受けることが少なかったのも、実はこの強さ、圧で感じる不快感が少なからずあったから。

私自身、ボディトリートメントを習った時には、受け手の呼吸を必ず見て、呼吸を合わせること、そして「相手が受け取れるだけの圧」で触れることをかなり徹底されていたと思うし、そここそを大事にしていました。

だけど、案外、これはとっても難しい。遠慮がすぎてもそれはソワソワと伝わってしまってリラクゼーションにはならず、かといって強すぎればなんとも言えない侵害された感じと嫌悪感が、残り香のようにつきまとってしまう。


「お互いのちょうどいい塩梅」が成り立ったときに、最高のリラクゼーションは生まれる


里菜さんのリフレクソロジーは、まさにその、私にとって「ちょうどいい塩梅の気持ちよさ」でした。


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足指一本一本から始まる、マッサージ。

時々、「お・・ここはちょっと響く・・・・」があっても「んぎぃーー!」と、悶え苦しむ痛み、、、、「痛めつけられた感じ」はまったくなくて。

手は休むことなく、私の足裏を一つ一つ確かめながら、ククッ、と押したり、優しく包み込んだりしながら、その間に、里菜さんはいろんな話を私と笑顔で楽しんでくれる。

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こんな笑顔を向けてもらえて、会話は軽やかに弾み、その間も休むことなく、でも忙しなくなく、だれたりもしなくて、里菜さんが私の足に触れるそのリズムは、寄せては返す波みたいに、絶えず絶えず、心地よさを響かせてくれる。

その、丁寧でちょうどいい塩梅の圧の感じを味わっていくと「あぁ・・・なんだか、すごく労ってもらってるなぁ・・・」そんな気持ちになる。


心地よくないわけがないのです。


なんだろう、まるで、温泉に来たみたいな気分。ほんわかとした何かに包まれているような、心が温泉に浸かっているような、あの、ふぅ〜〜〜っと思わず息が深くなる安堵と、じんわりとした温かみが、体のうちからわいては広がって、私の心身をじっくりと冷めない炭火のように温めていく感じ。

ポカポカ、とろとろり。


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今日は体験談を書くんだからと、カメラを構えるその手が、だんだん、カメラが重いなぁ、、、、と言い始める笑

いやいや、しっかり、起きてないと。、そう言い聞かせてしばらくもたたないうちに、降参。苦笑


「なんか、眠くなってきちゃいました。」


もう、この温泉のような心地よさに白旗をあげ、まるまる諦め委ねてじき、私はぐっすり、眠りの中に、落ちました。

眠りに落ちながら、「あれ〜〜〜、元気と思ってたけど、ちょっと疲れてたのかなぁ・・・・・・・・・」ビーズクッションの、あの反発のまったくない受け止め力の中に身を沈めゆるんでいくような、そして、まるまるあたたかくくるまれてしまうような心地よさの世界へ、とろり。


誰かに触れてもらうって、リフレクソロジーって、こんなにも、ゆったりとして、ゆるんでいくものだったとは。


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施術自体は、50分ほどだったのでしょうか・・・・でも、どのタイミングで寝てしまったのかは、定かではありません。

とろみとあたたかみに包まれた、ぐっすりした眠気の淵からふわっと上昇して目が覚めたのは

施術がもうすぐ終わる、その5分ほど前でした。なんと言うタイミング。


眠りに落ちる前は、あんなに楽しくお話をしていた里菜さんは、ちゃんとタイミングを見計らってくれていて(副交感神経が優位になって眠くなる頃合いを、ちゃんとわかってらっしゃる)眠くなってきた私に、話しかけ続けると言うようなことはまったくなく、どうぞゆっくり・・・と眠りに誘ってくださり、

そしてまた目覚めた時、穏やかに出迎えてくださる。起きましたね、もうすぐ終わりですよ、と暖かな眼差しを向けてくださる。


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目覚めた時の、心地よいぽわ〜〜っとしたゆるみ感と、忙しなかっただろう頭の中にぽっかりとスペースができていたこと、軽やかさと安堵が半分こになったような、なんともふわっとした感じ。


日頃の私自身が、不安の中に生きているとはまったく思わないけれど。


あぁ、とっても安らいだんだなぁ。


ホワンとしながらも軽やかさを感じる心身を味わいながら、最初に思ったのは、そんなこと。

先述した、遠慮や侵害のある触れ合いだった時、心身にはどこか違和感が残るもの。なんとも言えない、私の体に「異質なもの」が触れてしまった、その消えない違和感の前に、ほっとするより、なんとも言えない、カリッとした小さな骨を噛んでしまったような、その一方で、もやんとした気持ちになってしまうのだけれども


里菜さんのリフレクソロジーのあとは、その感覚が全然、なかったのです。


ほぅ・・・・・・っ。とゆるんだその感覚を、流れを整えてもらって、私の体の中が巡り始め、もっと巡っていくのを喜んでいるようなその感覚を、ただただ、じっくりと味わい、その余韻に浸れることの、なんと言う心地よさ。


私、もう少し自分を労ってあげても、いいかもしれない。こんな心地よさなら、もっとリフレクソロジー、受けたい。いや、広島に来たら里菜さんのリフレ、受けよう。そんな気持ちになって。


特に疲れすぎている、とかはなかったですけど・・・やっぱり、移動で疲れたんでしょうね。少し、張っているところがありました。


そんなフィードバックを里菜さんからいただいた私の体に・・・・


楽々飛行機で来たと思ったけれど、うん、そっか。最近、私なりに、頑張ってたよね。お疲れ様。今日このあとは、ホテルに戻ったら、ゆっくりしようね。


そんな言葉を、心の中でかけてあげました。


施術のあとは、ハーブティーを一杯。

もちろん、里菜さんがいつもお料理をされているだろうキッチンで入れてくださいました。

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このハーブティー、Room Rのオリジナルブレンドです。

昨年からのコロナ禍で、自分の行く道を選択された人が多いだろう今。里菜さんは、この世情の中でも、、、、この世情だからこそのサポートやご縁を大切に繋いで、ハーブティーの作り手さんと出会い、オリジナルのブレンド二種を作られました。

それはまるで、今から、これから、Room R として進まれていく、新たな決心のような存在。

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屋号とオリジナルブランドを持った、リフレクソロジストとしてのこれからは、一体どんな未来に向かうのか。

これまでのリフレクソロジストとしての時間は、第一章、第二章だった、と感じている里菜さん。今、第三章が始まる、そんな予感があるそう。

人の話を聞くのはとても楽しい、そう嬉しそうに教えてくれて、私の話を笑顔で聞いてくれた時のお顔とはまた違う、ご自身のことを語るその横顔は、しんと真っ直ぐな眼差しで、美しい。

リフレクソロジーにかけられてきた思いそのままの表情なのだろうな、と思わず私は感じてしまいました。15年以上にわたり、この道をコツコツと、高め歩み続けると言うことの、真摯さと、純真さ。

決してガツガツしてない、ご自分に鞭打って無理に頑張りすぎたりしない、でも、一つ一つを、一歩一歩をきっと大切に進まれてきた方なのではないかな。「私と、暮らしと、リフレクソロジーと。」ご自身の心地よさを、何が大切かを、見失うことなく。

お子さんがまだ幼い里菜さん。今は子育ての日々の中で無理のないペースで施術を続けてらっしゃって。お子さんが大きくなって、自由に使える時間が増えてきたら、きっとその時なりのリフレクソロジストとしてのライフスタイルが、また見えてくると思う、だから、今は今の暮らしの中で、できることをやっていきたい。あともう少しだけ、施術ができたら嬉しい。今はそれが十分で、いいペース。そう仰って。


里菜さんがご自身と向き合うそのスタンス、無理のないペースを大事にする、それがそのまま、一人の人の足と向き合い施術する、里菜さんのリフレクソロジーの心地よさにつながっている気がします。



軽やかになったこの足で、ホテルに向かった、帰り道。

人に触れてもらうって、リフレクソロジーって、いいなぁ。もっと、マッサージとか、受けてみてもいいかも。


そう思ったホテルでつい「もっとリフレッシュしてもいいかも」と依頼したヘッドマッサージは・・・・

この道40年近い、熟練のおばぁさまの、ぎゅうぎゅうゴリゴリとしたなかなかハードなマッサージでして。苦笑。

もちろんそれはそれとして、よかったのですが


あぁ、里菜さーん・・・・・!!!と心の中で思わず叫んでしまった、夜でした。笑


里菜さん、この度はありがとうございました。

広島に行ったら、またお話をしながら、リフレクソロジー、してください。きっとまた途中で寝てしまうかもしれない、いや、寝てしまうけれど。


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里菜さんのインスタグラム

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Room R Facebookページ

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