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綺麗に可愛くは、方法論。〜美容クリエイター 種子島久弥子さん〜

私が感じたあなたを切り取り綴るshutter

ご依頼者様と対談、その魅力や個性、お仕事にかける思いやストーリーをご紹介する企画です。


可愛くありたい、綺麗でありたい。女性としての自分を、輝かせたい。


そんな風に思わない女性は、いるのでしょうか?

きっとどんな人も・・・・表向きそう言っていなかったとしても。心のどこかでは思っているのではないでしょうか。

自分の中にある、可愛さや綺麗さ、美しさ・・・

「私という存在の美しさを知りたい、輝かせたい、そうして、愛し愛されて、幸せに生きてゆきたい」

そんな、期待と願い。

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でも、どうしたらいいか、わからない。

可愛いも綺麗も、いいなと思うけど、私には・・遠いような気がする。

誰かの専売特許。

自分を可愛くするためのHow to はあまりに多すぎる。

スキンケア、メイク、ヘアケアにヘアメイク。スタイリングに、ボディメイク。身のこなしに、話し方、心のあり方。

綺麗や可愛いの底辺に、もっというと、その枠外に私はいる気がする。そんな風に思う時、どこから手をつけたらいいのだろう。果てしなさすぎて、なんだか苦行のようにさえ思う。

そもそも、ただの素人がその膨大なカテゴリーに挑んで、一体どうなれるのだろう。

実は私も、そんな風に感じていた一人です。

だからと言って、諦める・・・?!諦めたい?きっと、そうではないはず。

だとしたら。

始めてみれば良いのです。たとえそれが亀の歩みのような、小さく遅い一歩に感じられたとしても。

一歩進めば、一歩前の私とは、きっと、もう、違う。


その方法がわからない?

教わってしまえば、良いのです。もうその道を歩いている方に。


今回ご紹介するのは

「みんな、知らなさすぎるの。可愛い・綺麗への道のりを。だからそれを伝えたい。それは、楽しい道なんだってことを。」

そう仰った、美容クリエイター 種子島久弥子さんです。

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私が久弥子さんと出会ったのは、Facebookの中。今年に入って、友人の繋がりで彼女の存在を知りました。

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とっても整ったお顔立ちで、投稿に載せられているお写真のお肌は、見るからに滑らかに艶やか。まさに美人さん。

今回対談して、久弥子さんの道のりは、いつも美人さんだったかというと、決してそうではなかったことを知ったのです。

久弥子さんはアパレルでお勤め後、かの有名なランコムで今春まで約20年にわたりお勤めされ、大阪梅田の大きな店舗で責任ある立場にもなられた方。アパレル店員、美容部員としてこれまでに見てきた女性の数は実に2万人。美容の道、女性を綺麗に可愛く導くお仕事が大好きすぎて、進むと決めた道にはまっしぐら。やると決めたら突き進むからこそ得てきた結果と立場、果たしてきた責任。仕事で得た収入もエネルギーも、美容の投資にそのまま注入。とにかく美容が好き。可愛く、綺麗になりたい。なり続けたい。そうして進んできた20年。

ランコムではスキンケアエキスパートにも選ばれ、美容部員としてのスキル、ご自身の美を磨き続けてこられた方です。

とはいえ、その歴史はというと。

歯並びが悪いことがコンプレックス。噛み合わせも悪くて、歯列矯正をした子ども時代。

学生の頃にはニキビが酷くて酷くて悩んだそう。3人兄妹の真ん中で、久弥子さん以外は「それほどケアを気にしなくても綺麗な肌」だったのに、久弥子さんだけがひどいニキビに悩む。どうしたらよくなるのかと、その頃からずっと、綺麗を探し追い求めてこられたそうです。

なんとかこのニキビを治めたいと、あらゆるスキンケアを調べては試した時間の中で行き着いたのは、洗顔。洗い流すでもこするでもなく、チャプチャプと、優しく優しく、自分のお顔の部位ごとに各100回!お湯を当てて洗顔をすることに専心したこともあり、実際その方法はとても効いたのだとか。

洗顔が大事。これは今美容クリエイターとしての久弥子さんが大事にされている原点でもあるそう。

「でも、それやると、洗面所が水浸しになるんですよー笑」

にっこり笑って仰る久弥子さん。

部位ごとに各100回・・・。

この肌をなんとかしたい、綺麗になりたい、その思いでご自身にかけてあげた、この手間。

現在では洗顔方法はさらにブラッシュアップされたものになっているそうですが、こんな風に、洗顔一つをとってもさまざまな方法をご自身で確かめ、その時々の状態に合わせて、よりベストな方法を選んでこられたそう。

さらには、手術が引き金になり顔面麻痺になり、顔半分が動かなくなってしまったことも。それでも自分を諦めることなく、ずっと、もっと綺麗になれる、なろうと、ご自身のお顔と向き合い続けてきた、それが久弥子さん。

私だって、決していつも自分の状態が綺麗だったわけではない。

ひたすらに、どうしたら今より私は綺麗になれるのか、ということを追い続けてきたそうです。

だから、自信を持って言いたい、と。

可愛いは、綺麗は、作れる。

決して誰かに、天に、与えられたものではなくて、「自分で作っていけるもの」


だって、私はそうやって、自分を育ててこれたから。


綺麗な人を見ては、いいなぁと指を咥えて羨望して、時には、ぶぅ、と拗ねくれて、あんな美人にはなれないわよねと、軽く諦めているようで嫉妬さえしていた過去の私は、そんな風に自分の肌に、スキンケアに、熱心になって「私を綺麗にしてあげたい」と、一生懸命になったこと、ある??耳も胸も痛い。


だから、多くの女性を見ていて、思うそうです。

もったいない。もっと綺麗になれるのに!もっと可愛くなれるのに!と。

なのに、多くの女性が、美容に対して抱いてしまう抵抗感。それはどうしてなのだろう?!

その答えの一つが

「みんな方法を知らなさすぎる!」「わかってなさすぎる!」

そう、まさにその通り。わからないのです。どこから始めたらいいのか、何から手にしたらいいのか。

いいコスメ、高いものを使わないと効果はない?そもそも高いコスメと品質の良いコスメは同じなの?どうなの?

そんな小さな選択一つから、美容の素人はわからなかったりする。


究極、ドラッグストアのコスメでもいいんです。大事なのは、使い方、触れ方。値段より大事なことが、あるんです。みんなそれが分からないから迷う。使い方を知って、ちゃんと自分の肌を見て、触れてあげること。そうやって自分の肌と向き合っていけば、絶対、変化するから。肌は、応えてくれるんです。もうこれは、絶対。やれば、変わるんです。変わったら、周りの人が絶対反応してくれるから。可愛くなったね、とか綺麗になったね、って。私が綺麗になれば、私が嬉しい。私のそばの人も嬉しい、喜んでくれる。その変化は、絶対現れるし、広がっていくんです。私も、娘やパートナーが変化を喜んでくれて、可愛くなったねって、喜んでくれたから、もっと綺麗になろうって思えたんです。みんな、もっと綺麗になれるんですよ!知らないだけ!


美容のこととなると、実にアツい。ぱっと見はあまりに綺麗なクールビューティーなのに、美容のことを話し出すと、止まらない、男気。

こんな風に自信を持って伝えてくれるなら、頼りたくなってしまう。


ランコムで美容部員として売り場に立ち続けた時間の中で、久弥子さんが感じたジレンマ。

与えられた場所で、精一杯を尽くす。美容が好きだし、女性をもっと綺麗にするために力になりたい。ただ、美容部員の1番の役割は「商品を売ること」

だからこそ、自社のコスメを使ってしっかりメイクして、「自社のコスメを売るためにお客様と接する」

でも、本当にしたいことはそれだけじゃない。私は、誰もが、綺麗に可愛くなることを、諦めることなく叶えていくことを、応援したい。

それは特別な誰かだけが可能なことではなく、どんな人だって、誰だって、いつからだって、方法さえ知れば可能だということを、伝えたい。

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実は、久弥子さんは起業してご自分でやっていこうと一度ランコムを退かれた過去があります。およそ5年前。でもその時は、スタートダッシュの勢いで上り詰めた後、低迷していく不安を越えられず、起業の道を断念。今度こそここで働ききると、再びランコムに戻り、お仕事に邁進された方でもあるのです。

だけど、進んできた道の先で感じたジレンマ、本当にやりたいこと。それは商品を売ることではなくて、誰かの綺麗をもっともっと応援したい、ということだった。

だからこそ、久弥子さんは、自分を諦めることなく、その道を選んだ。再び戻ったランコムをやめて、美容クリエイターとなったのは、誰より久弥子さんご自身が「自分の求める道を諦めたくなかったから」

だからこそ、多くの女性にも伝えたいのでしょう。

諦めることなく、理想を描いて追い求めていいし、それは叶えることができるんだよと。

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今春、乳がんが見つかった久弥子さん。

当初SNSでは「悪いものが見つかった」と発信され、その最中で行われたインタビュー。

初回の手術を終えて間もない頃で、起業されている以上はご自身のスタンスをできる限り崩すことなく発信を続けてらっしゃるだろうし、こんな時だからこそ、進んでいくことを表明していらっしゃるのだろう。久弥子さんなら、久弥子さんだからこそ、きっとそうされているのだろうな。そんなことを感じ思いながらも、正直なところ私も、その計り知れない心中の実際を自分なりの想像で感じてみた時に、定点の定まりきらないゆらぎの中にいらっしゃるかもしれないその今を、どこまでインタビューしたら良いのか、そして表現したら良いのかと、言葉を選びきれなかったのが、本当のところで。


あれから。


時々投稿される言葉たち。

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人は。

人に話せることと話せないことがあって

言葉で心のすべてを表現するなんて、できなくて

誰かに100%のすべてを明らかに語るなんて、していない

例えどんなに信頼している人であっても。

例えどんなに、愛を感じられる人であっても。


言葉とは、

有能な心の代弁者でありながら

そしてその一方で、

あまりにも非力な嘘つきでもあり。


話したことの実像と虚像の曖昧さが

話せないことの中にいる実像を予感させることもあり

話せることの中にある真実が

話せないことの中で抱きしめている誠(まこと)を予感させることもある。


言葉は、武器にもなり花束にもなり

呪いにもなれば魔法にもなる


何が正しいかはわからないけれど

覚悟を持って、心からこの言葉が届きますようにと思えるものを差し出したいと思う

例えばそれが時には、肉を切って骨を断つものだったとしても、それがわたしが信じた、相手へのエールであり、今より一歩でもその歩みを自らの力で進めるものになるのであると思えるならば、きっと私はそれをしたためるだろうし

したためることで、相手の中に「虚」を広げてしまうのならば、それを予感してしまうのならば、それは、いかなる事情を持ってしてもすべきではないという信条があったりする

(それが完璧にできるかどうかは、別だけれど。)


だから、あれからの時間を経てお願いした、再インタビュー。


乳がんを宣告されてから、選んできただろう久弥子さんの道を、今なら、あの時よりも、久弥子さんの言葉で語ってくれるのではないか

私もそれを、言葉にしたためられるのではないか

そんな希望と期待も、込めて。

オンラインでの1時間ちょっとの時間で再会した、画面の中の久弥子さんは、あの初回のインタビュー時とは全く違うお顔つきで、そこにいらっしゃいました。

なんと言ったら良いのか。

なんと言ったらいいのかなぁ。

ライターなのに私はまだそれを表現する言葉を見つけられていない。

ただ、初回のインタビューの時とは、別人かのような表情の久弥子さんがいらっしゃいました。


乳がんが見つかって、そして見つめてきたご自身のこと。

転移してなければよかったけれど、実はそれが脇に転移して新たに治療もされたこと、放射線治療の副作用のこと。

治療するということは、女性ホルモンの分泌を断つということでもあり、ご自身の中のバランスが変わっていくこと。

でも、例え女性ホルモンがなくなったとしても、女性として綺麗であり続けることはできるし、それを体現していきたいと思ったこと。

不安も迷いもある中で、進んでいること。もちろん、仕事に関する葛藤だって、もやもやだって、ある。

時勢もあり、さらには自分がこれからどうなるかもわからない、だからこそ、オンラインでできることをしてゆこうと始めたオンラインサロン。

予想を遥かに超える、60名を超える方にお申し込みいただけたこと。ご自身が重ねてきたものたちが、誰かに手渡せるエールとなって、ともに可愛く綺麗になってゆく、その道を進めることで感じられる、悦び。


そうして改めて体感した


「可愛いも綺麗も、方法さえ知れば、みんなが手にできる、変化していける」

「望んで、方法を知って、続けていけば、絶対、叶う」

「だから私は、もっとみんなを、輝く方へとリードしたい」


久弥子さんが何より、ご自身で確かめられたことはきっと


どんな時でも


自分が自分を生きることを諦めることなく

いつでも、いつまでも、

きっと、生きる時間のどんな時も、


私というこの命の存在を、その道のりを

美しくさせてあげたい

美容が本当に好きで仕方ないこと

美容の、人を綺麗にするための仕事が、あらゆるすべてが好きで愛しい

誰かの喜びを聞けること、そこにご自身が関われることの悦び

 

だったのではないかなぁと思うし


それは


決して諦めたくないことで


もっともっと、明らかに、し続けてゆきたいこと



そう確かに、思うからこそ


その思いを、ご自身への願いと祈りと誓いを

誰かに伝えるミッションに変えて進んでいかれることを

不安や迷いや悩みがあったとしても、改めて決められたのではないかと


私は感じていたりします。


それが、その選択をしてきたすべてが

今の久弥子さんのお顔に、現れていたのだろうなぁと。


放射線治療をして、体にできたあざもあるし

顔面麻痺の後遺症で、左右対称ではないこの顔も

もっとほっぺがシュッとしたらいいなと思うことも


それは、決して自分を否定することではなくて


もっと綺麗なら、もっと、嬉しい

もっと可愛かったら、もっと楽しい


私が望む「可愛くて綺麗な私」に向かって進んでいきたい

私が私の望みを叶えてあげる

ただただ、その気持ちなのだろうなぁと。


純粋なる、自分の望みとは、こういうものなのかもしれません。


自分に卑屈になることなく、諦めることなく

ただただ、今よりもっと素敵な私の未来を

誰より私が信じて叶えるために


今日の一歩を怠らない

明日への一歩を、諦めない


そのための一歩を、大切に

明らかなものに


未来の綺麗のために本当に必要なことは何かを

確かめ信じ、選んでゆく。


そうしてそれを、伝えてゆく。


美容が好き。

綺麗も可愛いも、ずっと高めていけるもの。

みんながなってゆけるもの。


可愛く、綺麗に。


私が生きた証は

私の美容の歴史の中に

そのすべてに、きっとある


一人でいると不安になったり考えすぎちゃうけれど

美容の話をしたり、誰かと美容のことで関われる時間の中では

全部忘れて楽しくなれる


本当に、美容が好きなんですよね


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人は誰もがきっと

誰かの力になりたいと思っているし

誰かの幸せに寄与できることが何よりの悦びでもある


その悦びはきっと

自らの内から溢るる

自分を輝かしくさせるものを愛する悦びから

生まれるもの、なのでしょう。


そんな人から教わる何かが

輝かしい明日につながらないはずがありません。


可愛いも綺麗も、方法論。

諦めることなく、

求めて、確かめ確かめ、明らかにしてきた方法論、

その道を多くの女性に伝え導きながら

これからもますますと

輝かしく進まれますことを。


久弥子さん、この度はありがとうございました。

またの節目にはぜひ、お話をお聞かせください!




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