面接

【走れワロス7】新卒採用ガチャ解説その4-1:唯一ガチャではない!?5大面接カテゴリー別分析

我輩は100何回落ちた猫である。名前は、もうある。ワロスである。

今回は面接についてじっくり考えていきたいと思います。ただ、正直なところ、質問への回答、という観点では比較的ESの記事の悪知恵を流用できるため、大概のことはこちらを参照ください。今回は面接でしか考慮されないポイントを考えて行こうと思います。

会社ごとでも面接形式や面接で求めることが異なるため、完全にどこでもそう、とは言えないのですが、その中でもなるべく広範囲に役立つ記事に仕上げたいと考えています。

加えて、自分は現場社員面接ジェノサイドで散々ひき逃げにあってきたため、階層ごとの面接の違いにはあまり詳しくありません。ご了承ください。一部わからんちん経営者もいますが大抵経営者との方が話が合いましたね。さすが経営者、ストライクゾーンが広いです。

目次
・1°面接のカテゴリー
ーー1°-1自分の人生やビジョンを語る型
←個人面接(加/減)
ーー1°-2世の中や業界、会社の理解試される型(逆面接型)←個人面接(減)
ーー1°-3ひたすら困らせてくる圧迫型←個人面接(減)
ーー1°-4ランチ会などと称してゆるくやる型←個人も集団も(加)
ーー1°-5まとめてやっちゃう型(集団面接型)(加/減)
・2°面接とESの違いまとめ


1°面接のカテゴリー

面接とは、相手と直に話すことで相手の人となりや相手の頭のなかを調べる手法です。形態は様々ですが大体このような感じとなっています。

1°-1自分の人生やビジョンを語る型←個人面接
1°-2世の中や業界、会社の理解試される型(逆面接型)←個人面接
1°-3ひたすら困らせてくる圧迫型←個人面接
1°-4ランチ会などと称しつつゆるくやる型←個人面接
1°-5まとめてやっちゃう型(集団面接型)


もちろん、それが対人事なのか役員なのかなどで多少やり方は変わるかもしれませんが、基本的には一緒です。ただし、フローの比較的手前に出てくる人と話すときは自分の凄さのアピールよりも「危ないやつ扱いされないこと」の方が大事かもしれません。

何が言いたいのかというと、この面接は「加点法」なのか「減点法」なのかということを意識した方がいいということですね。会社ごとでも異なりますし、面接形式ごとでも異なるため、そこに対する嗅覚は数をこなしてその場で判断しましょう。


1°-1自分の人生やビジョンを語る型

昨今一番メジャーな奴ですね。自分の過去、現在から未来のビジョンを相手に語る形式です。自己分析をどれくらいきちんとしたかが直接響く面接形式ですね。

この形式でよく用いられることがあるのがモチベーション曲線(モチベーショングラフ、エンゲージメントグラフなど名前は諸説あるが)というやつです。これは、縦軸がエンゲージメントの高さ、横軸が時間として、自身の体験が自分の精神にどのような影響を与えているのかを幼少期から現在に至るまでの全ての期間で可視化する、というものです。たとえば、受験で第一志望に合格した、といった経験であればグラフは上向きに、失恋した、といった経験であれば逆にグラフは下向きに振れます。これを見て相手は「困難にどう対処してきたか」「この人の持ち味はなんだろうか」というとこを見るのです。まあないところの方が多いんですけど。エンジャパンやメディアハウスなんかはこれをしっかり見てましたね。

もしこれが課題としてなくても、自己分析の際にそういうのを自分で作ってみると答えやすさが結構変わると思います。ようは自分の人生を「意味づけ」する作業なので、相手に伝える際「どのような切り口で自分を切ることができるのか」を知る上で非常に大事です。

ちなみにESで言う自己PRや志望動機、にあたる部分はこの形式で聞かれます。ですが、相手はESに書いてあることを聞いても二度手間なので、「ESに書いてない別のエピソード」も喋ることをお勧めします。逆にESのエピソードしか出てこないと嘘だとかまぐれとか疑われかねません。


1°-2世の中や業界、会社の理解試される型(逆面接型)

これは少々厄介な代物です。ESの時と違い、分析対象が自分ではないため、必然的に「リサーチ力」「質問力」が問われます

代表的な例がJACリクルートメントでの面接ですね。相手がこちらについて一切質問することはなく、延々とこちら側から質問を1時間投げ続けさせられるという形式でした(しかも抜き打ちだったので体感100社受けた中でも指折りの大変さでした)。確かにいいスクリーニング方法です。その人の興味関心度合いが時間という数字で明確にわかるのでとてもいい形式だと思います。たぶん息切れした時点で不合格なのでしょう。

あとは銀行などで多いらしいのが、時事ネタについての質問に答えたり、コンサルや商社などに多いフェルミ推定系の質問もここに該当します。ここら辺は大抵ネットとかでどういう企業がこういう問題を出すのかがわかるはずなので、事前に練習してみましょう。時事ネタ系は新聞をとったりネットニュースなどがたくさん勝手に入る状況を作り出せばかなり楽かなと思います。

じゃあ「リサーチ力」「質問力」はどのように身につけられるのでしょうか。

一言で言えば「グーグルでの検索回数を意図的に増やす」ことがまず対策としてあげられます。ふとした時に「まあいいか」で済ませることなく果敢にグーグルで調べてみましょう。だんだんどういう検索をすればどんな情報が出てくるかわかります。

実は検索と質問って本質的には一緒です。対象がものか人かの違いです。ただ、人は聞いた通りに正確に帰ってこなかったりはぐらかしてきたりすることもあるのでやや難易度が上がります。どう聞いても「場合によりますね」しか言わない奴は本当にゴミ以下なので友達でも相手しないようにしましょう。SNSならブロック案件です。でもたまにそういう社員出てきます。逃げましょう。


1°-3ひたすら困らせてくる圧迫型

これ超怖いですよね。正直「ダルさ」では先ほどの逆質問をはるかにしのぎます。今はあるのか知らないけど「あなたは動物に例えると何ですか?」とかもこれに該当します。一発芸やれ、はさすがにないとは思いますけど。

この手の例だと(これはエンジャパンのですが)「自分で決めたものを担当の面接官に売りつけてください」という課題がありました。詳しくいうとエンジャパン対策になっちゃってエンジャパンの社員さんに怒られちゃうんで対処法とかは言えないんですけど、とにかく相手がごねます。のらりくらりと買わない理由を探ってくるのです。

ここで大事になってくるのは「困った時に動揺しない鋼メンタル」「次々と手を変えていく柔軟性」ですね。この二つの力って、逆境を乗り切る時にはかなり重要になります。

というのも、新卒ってたぶん入ったばかりの時って一言で表すなら「無能」なんですよ。無能なりに前に進んでいく時には必ず困難に直面するため、このような力は必ず求められます。むしろここに敗北してやめる人が3年で3割いるわけですから企業としては自社の厳しい特訓を耐えられない人は最初から弾きたいんでしょう。そういう意味ではかなり合理的な手段だと思います。


1°-4ランチ会などと称してゆるくやる型

これは最近の会社に若干増えてきた採用方法ですね。この採用方法のメリットは「面接」という形式を取らないことで学生側の緊張をほぐし、より生の声を拾える、というところです。やはり面接だと学生はどうしても構えてきてしまいます。副交感神経が刺激されやすい食事とセットでやることにより、学生は肩の力を抜けるため、優秀な学生の実力を拾い損なうリスクを回避できるのです。

逆に言えば学生は「タダ飯だ〜!!」とテンションを上げすぎることなく普段通りの気持ちで臨むことをお勧めします。どうせ食事してれば自然と肩の力は抜けざるを得ないのでそのくらいの意識でいいと思います。ただ、警戒しすぎると食事しながらの面談の意味がなくなるので会社側からすると害悪そのものなのでしないようにしてください笑


1°-5まとめてやっちゃう型(集団面接型)

ここまでは全て個人面接でした(四つめは集団のことも)。ですが、これは何人か学生がいる状態での面接です。実は大企業で最も多いのはこの集団面接型です。

この面接形態は、一度に複数人に同じ質問を振るので、他の形態に比べて1人当たりにかけられる時間は極めて短いです。そのためこの形態の時は「普段以上に」コンパクトにまとめる必要があります。就活生の話は事前に準備して喋ることが多く、必然的に長くなりがちだったりするので、それをやめて質問されたこと「だけ」に答え続けることをお勧めします。例をあげると

面接官「志望動機をお願いします。」
ワロス「それは〜〜です。というのも、僕は〜〜と思ったからで、〜〜〜だったからです。ついでに言うと〜〜〜で…」
面接官「」

たぶん落ちます会話のテンポが極めて遅いですよね。これだと面接官が禿げそうになります(他も一緒ですが特にここではそうです)。もう一つの例をみてみましょう。

面接官「志望動機をお願いします。」
A「御社の事業内容に惹かれました。」
面接官「というと?」
A「御社のビジネスモデルでは、障害者の家族の方々に対しての貢献度が高いからです。」
面接官「なぜ障害者にこだわるのですか?」
A「実は父がアスペルガーで、もともと子供の頃から身の回りで障害者との付き合いが多かったんですよね。それでそれを手助けできるようなビジネスをしたいと考えていました。」

こちらの方がテンポよく会話がなされていますよね。会話が「キャッチボール」であるというのはこういう状態のことを指します。

正直東進ハイスクールの林修の言葉を借りるならば「質問の出るプレゼンは二流」なのですが、就活では別に演説をするわけではないため、これには該当しません。プレゼンではあるのですが演説ではなくあくまで「会話のキャッチボールである」ということを強く意識しましょう。


2°面接とESの違いまとめ

以上のことから、ESには出てこない概念だけど面接では大事になってくるのは以下のようなことでしょう。

・相手を分析する綿密な「リサーチ力」
・どこからでも切り込めるだけの「質問力」
・質問には聞かれたこと「だけ」に答える「我慢力」「要約力」「選択力」
・見た目(ポケットとかにものを入れたりしないなど)
・表情や相槌やアイコンタクトといった非言語コミュニケーション

などでしょうか。ESだと文章ですが、面接だと「会話」になるため、それを考慮した上で様々な対策を考えていかないといけません。そのため、中身を詰めるところはESの方からの知識で流用できますが、そういった話の伝え方の部分は面接ならではのポイントですね。

見た目に関しても比較的大事で、面接の時には入って来た時の印象でかなり勝敗が変わると考えられています。故に下準備しやすい見た目の部分でライバルに引けを取らないようにしましょう。


まとめ
・自分の過去現在を分析し、その延長上にその会社で働いてる未来を描けるかを語るべし
・相手の会社に死ぬほど惚れ込み興味を持つべし(それを証明するものは質問力)
・自分の目的を明確化することで自分が会社に入ってから数々の修羅場に耐えられるということを証明しに行く(過去の経験で苦難を乗り越えた経験がいくつかあると自信に繋がるかも?)
・聞かれたことに「だけ」に答えて会話の往復数を増やすべし
・面接も開始してすぐ合否が決まるため、その一瞬の情報源である見た目には気を配って然るべき

いかがでしょう。ここまで読むとわかる通り、面接もかなり「減点主義」傾向が強いです。もうこれは集団生活に慣れた農耕民族の血の本能なんでしょうか。口では「主体的で積極的に自分で考える人」を欲しているとか言ってますが、大抵口先だけです。騙されないようにしましょう。減点方式の会社でその人材を欲してるとか言ってたら大体嘘つきです。大手振って帰りましょう。

ただ、最近になって「ただ言われたことだけをきちんとやれるか」より本当の意味で「クリエイティブさ」「主体性」といった要素が問われ始めてきているため、親父の時代よりは若干加点方式にシフトしてきているのではないかと感じました。時代の変化が激しいため一人当たりの力が今まで以上に求められているからですね。とはいえ昔からの会社ほど減点主義な会社が多いのは間違い無いと思います。

減点法は古い、みたいな感じの発言をしていましたが、ぶっちゃけどっちがいい悪いではない、と思います。よくベンチャー企業が「全員がリーダーだ」みたいなことを言ってますがそんなのができるのは少人数の時だけでしょう。組織が大きくなると全員が経営者みたいに方針を言ってたらまとまるものもまとまりません。必ず何も考えずとにかく馬車馬のように働く人、という人も必要です。そういう枠の人にとっては減点法で選別した方が好ましいのでは無いでしょうか。もっとも、そういう仕事はAIに代替される確率が高いので、今後必要なクリエイティブな人材を獲得するなら必ず加点方式の方がよいのではという結論に行き着かざるを得ないです。

ちなみに僕はバランスの取れてない人間なので減点方式だと光の速度で蒸発します


今回はここまで。次回は面接はやっぱりガチャだったことを証明します。


【100何回落ちた猫の簡易プロフィール】
・幼稚園の面接で、既に受かっていた幼稚園に行きたくて面接官の前で「いやだ!僕はあっちの幼稚園に行くんだ!!」とガチギレ、落ちる
・中三の時、英検3級で、相手の言葉が全く聞き取れず"I beg your pardon?"を連呼しすぎ、落ちる
・大学一年の初頭、バイトの面接で「学生の本分は勉強だから授業優先に決まってんじゃん」とマジレス、全てのバイト先候補に嫌われ、悉く落ちる。
・大学三年、某銀行インターンで6人のバトルロイヤル系グループワークで完全に俺の大勝利だったのに、変死
・大学四年、エンジニアとして7月に内定をもらい、8月からインターンとして研修を受けれると最終面接で約束されたから内定を承諾し、他の会社を全て蹴ったのに、一ヶ月後8月になって「やっぱ新卒ではエンジニア取ってなかった!営業なら枠あるよ」などとおほざきになられ、実質的な内定破棄をされる。ワロスは激怒した

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