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中学受験で父親のできる事 娘の受験を振り返り(2/3) 中編 受験当日

概要

本Noteは、2022年に娘の中学受験を終えた父親(42歳)の振り返りを通じて、次女のためになる学びを整理しつつ、他の中学受験の子供を持つパパ・父親たちの少しでも参考になればと書き記すものです。

受験ママのブログや情報発信は多いもの、一方で、受験パパはかなりガチな人の情報発信が多かったりして、自身のように、母親がメインで、父親はサブ的な家庭の情報は少ないので、多少なりとも親しい環境の方の参考になればと思います。

大きく3部構成とし、受験前日までの受験前までの経緯を記した【上編】、受験当日・直後を記録した【中編】(本note)、受験全般を通した学びや自身の考えをまとめた【下編】の3部作としたいと思います。

今回の中編では、受験当日の様子を共有したいと思います。受験当日の親は子供の伴走者として動き回らなければならず、これも初めて体験して分かることも多くあったので参考になるものもあるかと思います。宜しくお願いします。

経緯と結果

まずは事実関係の整理。
父親(著者):42歳|外資系コンサル企業勤務|中学受験未経験|東京出身
母親:42歳|専業主婦|中学受験経験あり|地方出身
長女:小6|S○PIXに4年から通塾、基本的には下位クラス|小学校の8割は私立受験する学校|中堅校に無事合格
次女:小3

受験当日 2/1

2/1午前は本命のチャレンジ校(東京の西側にある学校、本NoteではAとします。)そして、午後にももう1校受験の予定。

予定通りの起床時間5:30に起きて、なんのトラブルもなく予定通りの電車に乗ることが出来た。体調も特に問題ないが、これまでにない早起きということもあり、子供は寝ぼけている感じだった。

まだ、夜も明けきらない暗い中で駅までの道を歩く。長女も受験の緊張感というよりは、そうした新しい空気を新鮮に感じてたように思う。
さすがに早い時間で、いつもの通勤時間は満員電車ですが、この時間では空いていて座ることも出来た。

現地に到着すると、学校への通学路は受験生で溢れていた。某塾の通塾バッグで来ている人もいたり、その雰囲気に圧倒される子供も多いのではないかと思う。例年だと各塾の先生が応援のために学校にくることも過去はあったようだが、コロナ禍のため、そうしたことがなく静かなものだった。

子供は特に緊張した風もなく、淡々と見送りを終える。試験開始時間まで、なにか忘れ物がないか、とか困った時に対応出来るよう、保護者控室で待機する。講堂のような場所だが、感染対策のため扉を開け放っており、コートを着ていても寒かった(防寒対策おすすめします)。他の多くの親も黙々と待機している中、自分は仕事関連の連絡がないかPCでメール、Slack等を確認しながら待機。あまりに寒いので、試験開始時間を過ぎたこともあり、駅近くまで戻って、駅近くのマクドナルドへと場所を移すことにした。

試験中、親に出来ることもないので、午後の受験校に向けた経路を調べたり、少しでもゆっくりしながらお昼を食べられるお店を探したりしていた。

1日午前の本命校Aの受験が終わった。4科目で3時間半近い試験。少し疲れた様子は見えたものの、体調は大丈夫そう。午後の受験校へは電車で移動すると1時間程度。時間的に余裕はあったものの、少しでも子供を休ませるためタクシーで移動。30分程度の時間短縮と移動時間も少し休むことが出来たと思う。

食事をする場所は複数候補を用意し、その日の子供の好みに合わせて選べるように考えた。ランチ時間のため、あまり予約出来る店もなかったが、多少時間がズレているため特に待つこともなく入ることが出来た。自分と似たような受験生と親という組み合わせの客も何組かいた。ソファ席のある店で多少休息を出来るように、ゆっくりしたランチを過ごす。直前なので、今更詰め込むというよりも、改めて問題傾向などを見て、本番に向けて心構えをしてもらう。

1日午前の本命校と同様に、1日午後にも試験日を設定している学校が増えているよう。それも算数1教科受験が多く、我が家の子供が受験するのも1教科。

ちなみみに、1日目午後の受験校は都心のオフィス街とも言える場所にあるキリスト教系の学校B。1教科のみの約1時間だが、この学校では待機場所がなかったので、また近くのファミレスにて待機しながら仕事。

終わる頃の夕刻にはあたりも暗くなっている。校庭で寒い中、受験生が出てくるのを待つ。

手応えについては、毎度子供に聞いても良く分からないが、一応聞いたところ、特に滞りなく受験はすること出来たようなので気にしないことにした。

中学受験本番初日、問題なく受験出来た事にひとまずはホッとして、受験2日目に向けて早々に就寝する。

受験当日 2/2

2日目午前もまた少し遠い学校。

東京の北西寄りにある学校C校。母親と子供は一度学校説明会で訪問したことがあるとのことだったが、自身は初めてで、かつ普段乗り慣れない路線の電車でもあるため少し早めに移動した。

登校自体は問題なく時間通りに到着。学校につくと大きめQRコードを書いた看板が立っていた。受験生の保護者向けサイトへの誘導で、このサイトで受験生からの呼び出しなどを把握することが出来るようになっており、行き届いていると感じた。学校によってこのあたりの取り組みには結構差がある。

大きな体育館のある学校で保護者控室として使われていたが、こちらも寒いので、試験時間まで待機し、その後は近くのファミレスで待機。

2/2の12時、子供は試験時間中だが、2/1午前受験の本命校A校の結果がWebで確認出来る。子供の出迎えのため校門で待ちつつ試験結果を確認する。周りの保護者の間でも、おそらく前日の結果を確認し、家族で連絡を取り合っているような様子が伺えた。

自身もスマホで2/1午前の本命校でありチャレンジ校のA校の結果は結果を確認する。

残念ながら不合格。

子供にはどちらであっても伝えないし、その後も受験を続ける旨は事前に伝えていたので、伝えずに平常心で受験してもらえるようにしていた。

A校に関してはこれまでやってきた過去問でも合格平均点にはなかなか届かなかったし、加えて、今年の受験者数を見ると例年に比べても増えており競争が厳しかった事も予想されるため、仕方ないかと受け入れていた。

2/2午前C校の受験が終わり、また2/2午後の受験のため移動。

2/2午後は昨日受験したB校。昨日と同じようにタクシーで移動し、お昼をゆっくり取る。本日は午後は2教科受験。2日間で4試験、大人も移動に付き合うだけでも疲れるのだから、子供は言わずもがな。さすがに疲れてきたかなと思いつつ、もう一踏ん張り。

午後受験も終わる時間は17時近く。暗くなってきた校庭で子供を待つ。一応、今日も無事受験することが出来た。

この当日の午前に受けた比較的安全校と考えていた学校のC校の合格発表も19:00には発表されていたので、サイトで確認。子供にも一緒に見せようと思ったが、まずは親だけで確認。受験当日に合格発表が出るというのもなんだかすごい時代になったものだと感じる。

受験番号等を入力し、サイトを確認すると

合格の文字が。

これで全落ちという最悪の自体を避けられた段階で、ある意味、親としての受験は終わった感があった程、妻と共に安堵したのを覚えている。

この後の試験結果がどうあれ、確実に行ける学校、行こうと考えていた学校の切符を手に入れた、それだけでかなりの達成感があった。あくまでも親目線だが。

夕飯を終えて、落ち着いたタイミンで、子供にも結果を伝えると、本人も安心したような嬉しそうな表情はしたものの、やはり第一志望の結果の方が気になっているようで、そこまで大喜びするような感じではなかった。

ここで本命校であったA校の1日目の試験結果についても伝え、翌日以降の受験スケジュールについても伝えることにした。A校については残念な結果ではあったものの、例年以上に受験者層のレベルが高かった事なども含めて伝えて、気落ちしないようにした。そこまで落胆した感じもなかったが、翌日にもまだ受験が続くため、子供は早く寝かせる。

2/3午前受験の申込みを2/2 24:00まで受け付けているので、2/2の受験結果を踏まえて、受験校を選択するオプションを事前に検討していた。

仮に安全校と想定してたC校が不合格であれば、より安全策を取る受験スケジュールとなる予定だったが、C校の合格を獲得出来たことで、2/3には再度本命校・チャレンジ校に挑戦するというスケジュールを選択することが出来た。

Web上で、受験申し込みを行い、受験料等の払込を行う。カード払いだと手数料が高く、ペイジーだと安いのだが、ペイジーだとATMからでないと受け付けられなかったりするので、直前まで申込み出来るからと言って甘く見ずに、リードタイムも含めてスケジューリングしておくことが重要である。

無事、2/3以降の受験申込み、受験料の払込、受験票の印刷なども終えて、自身も翌日の早起きのための就寝。

受験当日 2/3 

受験3日目午前は、2/1午前に受験した本命校のA校に再チャレンジ。

基本的に2/1午前は御三家と呼ばれるような有名校・難関校を第一志望とする子らが、そこを受けるので、中堅校以下は難易度相対的に下がる。一方、2/2以降の受験日には、難関校受験者が中堅校を受けてくるため、相対的に難易度が上がる。そのため、3日目午前をどこを受けるかは、各家庭の受験の戦略による。安全校を持ってくるも良し、我が家のように、子供の志望を優先するためチャレンジ校を再度受験させるのも1つの選択肢である。

昨日の安全校であるC校の合格があったため、躊躇なくA校に挑戦する機会を作ることが出来たものの、上記の通り、より難易度が高まっているため合格可能性は限りなく低いと考えているが、子供のこれまでの頑張りをぶつけるべく受験させることにした。

模試・受験と、何度も通ったA校なので、3日目の疲れはありつつ、精神的にはだいぶ楽な気持ちで望むことが出来たのではないかと親の目から思う。ただ、本人的には本命校への最後のチャレンジであり、それなりプレッシャーはあったのではないかと思う。普段はとてもマイペースで、気負うこともないが、多少の緊張感を感じた。

実は、この学校へと向かう早朝の時間に、2/2午後に受けたB校の結果が2/3 5:00に発表されている。子供にバレないように、スマホでこっそりと受験結果の発表を確認する。

合格!

すでにC校の合格もあり、親的には満足していたものの、より子供本人としても志望度の高いB校の合格が獲得出来たのだ。

C校の合格が出たが、B校からも合格が出たらどちらに行きたいか?A校も出たらどうするか?など、気を紛らわすためのネタとして、会話していたが、まだ子供的にはそこまで気が回っていないようだった。

親の方はすでに2校の合格を獲得出来たことで大満足ではあるものの、子供の本命校A校の最後の受験、浮かれないように、前回同様、見送りを行い、保護者控室で試験開始時間まで待機し、また移動して駅近くのマクドナルドで待機しながら仕事しつつ、この後、子供と共にお疲れ様会として一緒に食事する場所を探す。

試験終了時間に向けて、再度学校に出迎えに向かう。2/3午前のA校の受験も特にトラブルなく受験することが出来たようだった。帰り道に、B校の受験結果を子供に伝えた。

思ったほど嬉しいような様子もなく、とりあえずこれ以上受験しなくても良いことに安堵したようにも感じた。その後は、お昼にどこで何を食べたいか、またいくつかの選択肢を提示し、選ばれたハンバーグが美味しい洋食屋さんに行き、その後も、近くのケーキ屋さんでお茶をして、ゆっくりして帰宅。

計画では2/4午前にもB校の別日程試験の受験をすでに申し込んでいたものの、すでにB校の合格も得ており、我が家の中学受験は2/3で終えることが出来た。

B校の合格も実は結構予想外で、過去問でも合格平均点は出ることはあったものの、受験者層は上がっていることもあり、可能性が低いと考えていたが、予想外にB校の合格が出たことで、A校についても、「もしや」と思うところもあって、少し期待しながら、A校の合格発表を確認。A校の2/3午前の結果は2/4 12:00に発表となっており、翌日結果を確認したが、残念ながら不合格という結果であった。

受験後

B校とC校、2つの学校の合格を得て、どちらに行くか改めて悩み、子供にも考えてもらった。

都内にあるB校は物理的にはもちろん近く、通いやすい反面、校舎・校庭は小さく、そこまで新しいものではない。部活動などもそこまで活発ではなく、少人数で、良く見てくれるような、キリスト教系の伝統的な印象の強い学校。

一方、C校は少し郊外にあり、大きく新しい校舎が魅力的である。人数も多く、生徒も増加傾向にあるような学校。中学受験の偏差値で言えばB校の方がC校より5〜8くらい高いが、高校卒業後の大学合格実績を見ると、そこまで遜色はない印象。

学力面ももちろんだが、校風や校舎、部活動など、本人が納得して決める事が重要である。様々な観点を出して、比較出来るようにしたりして、子供本人に学校案内やサイトなども見てもらいながら情報を整理し、選んでもらった結果、B校となった。

学校が決まったら、入学金の支払いから、入学の申込み等の書類準備等々が始まる。お金の工面もそうだが、各種書類準備や学校説明会や制服の採寸等、受験以降も親が動く必要があることも多々あるので、仕事のスケジュールを調整しながら滞りなく進めることが求められる。

まとめ

受験前日・当日・その後の流れまでを記載してみた。改めて書き連ねて、読み直してみると、本当に短期間で過酷なスケジュールでの受験日程となっている。

親としては子供の伴走として、滞りない移動をさせつつ、日々の体調管理と精神面でのサポートを行うことが求められる。子供にとってはもちろん、親にとっても初めての経験の中でこれらを行っていくため、事前の心構えや準備が重要と感じた。

塾等からも多くの情報提供があるかと思うが、こうした個々人の経験談・体験談も一つの参考情報となればと思う。

小学校4年-受験直前までの体験談については以下

中学受験で父親のできる事 娘の受験を振り返り(1/3) 上編 受験勉強開始〜受験前
https://note.com/shutaro_t/n/n47d1fe37ba12


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