こっちにいったらどこにいくかな

連日の雨もそろそろ大人しくなり、

朝からまた暑くなりそうな空気を感じながら窓を開けていたら、

小雨がパラついて来た

いつでも、

いつの季節でも、

天気は人類の知るところではないようである

行ったことのない道を見ると、

こっちにいったらどこにいくかな

ふとそう思う

こっちにいったらどこに出るかな

そうしてそっちの方向に行ってへとへとになってしまったこと数知れず

なんてことのない住宅街で行き倒れになりそうになる

体力の低下は如何ともし難いが、

何もそこまでにならなくてもいいんじゃないかと思うがそうなる

謎の行き倒れ者になるわけにも行かないので、

平坦な道を基本的に進む

この辺りの地形は既に丘陵と言える地域に入っていて坂が多い

包括的に見れば丘に囲まれている

我が家は川が近いので比較的平坦な道を歩くことはやぶさかではない

とはいえ、

同じ道ばかりではさすがに飽きる

そしてあまり行ったことのない方へ歩き出す

帰ってきてから地図を見ると、

意外と方向音痴になっていた自分の感覚を修正するのは心地よい

「太陽がこっちにあるから方向的にはこの坂を降りた方が良いよな」

と思いつつもどんどんと違う方向に向かって歩を進めていく自分

そりゃ思った場所とは違う場所に出ちゃうよ

そりゃそうだ

でもそんな時もある

その前にあったまだ行ったことのない道のことが気がかりだ

近いうちにあの道を行ってみよう

その先にはなんてことのない場所があって、

それなりの発見があって、

そしてそのまま歩き続けて行くと、

そのうち勝手知ったる道に出て、

無事に家に帰る

私にとって散歩は尽きることのない楽しみの一つだ

明日はあの道の先に行ってみよう