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聖獣アナトロンと羅漢arhanの境地

おお神よ
星の光とともに我らに啓示を与えたまえ。

神の光は万物に浸透し
己の精神と肉体を支える。

すべての存在が尊いものであることを思い起こさせる。

遠き御世の時代より
我らには神々と交信する能力が与えられている。

人はこの世においてもあの世においても
神の身近に接するものは多くの幸せを得る。

我らが心に寂しさを感じたり慰めが足りないと感じるときは
ひとえに我らが神より離れてあるときである。

人はいついかなるときにおいても
神によって示された一筋の光の道を歩むものなのだ。

この世の時間とはまた違う
魂が歩むときの流れがある。

我が御霊はいずこより来たりしか
そしてまた我が御霊はいずこへといざなわれるものか。

どこから来てどこへ行くのか
我らは心の灯火をしかと灯し

ただ神によって自動的に促されるのではなく
自らの意志と力によって自らの魂の道を力強く歩むことである。

おお、いにしえの聖者たちよ
ときのしじまを乗り越えて
我らの御霊を聖なる鐘の如くに鳴らしめたまえ。

人の御霊は多くの過去世を持つものであるが
中には遠き星よりこの地球へと尋ねてきた魂もある。

すなわちあなたもまたその一人である。

今より4万年前、思いを、その世界に託してみよう。

煌めくような星の光の中で、「聖なる聖獣アナトロン」
それは、今のトナカイに羽が生えたような聖獣である。

このアナトロンの背中に乗って、星と星との間を、自由に気ままに楽しく泳いでいたのだ。

この地上でどれだけ苦しいことや切ないことがあったとしても、そなたの御霊は、この過去世の意識あるがゆえに、やがては癒され、再び元気と活力を取り戻すのである。

あなたが泣くとき
アナトロンも両眼に大粒の涙を留めて泣いていた。

あなたが喜ぶとき
アナトロンはまた微笑みを返した。

自分とともに、泣き、笑い、喜び
ともに魂の旅をしてくれる同伴者がいることが、この上なき最上の喜びである。

支えたり教えたりしてくれる人よりも、ともに寄り添って生きる存在が、いかに多くの慰めと力と知恵を与えてくれるものであるか。

人には己の人生をともに歩む伴走者が必要なのだ。
守護霊でもなく指導霊でもなく、ともに歩む伴走者が必要であるのだ。

そうだ、あなたの御霊はこの伴走者をこよなく求めるのである。
教える存在でもなければ、導く存在でもない。
ともに歩む伴走者である。

さて、あなたはこよなく、今地球で言われるシリウスという星を愛していた。

このシリウスという星は、この大宇宙の中でも極めて稀な星である。
今から約6万年間は全天の中で最も輝く星となるだろう。

我々が文学や芸術においてひらめきを得るのも、このシリウスからの光が御霊に入るからである。

さて、このシリウスは、その特異性はこの輝きだけではなかった。

この大宇宙は「縦 横 高さ」という三次元でできているから、もちろん異次元からも多くの御霊が入ってくる。

そして多くの御霊が異なる次元から、この大宇宙に入るときの入り口こそ、シリウスなのだ。

さて、異なる次元領域から入る霊魂には、良きものもあれば、悪しきものもある。

父親からそれを教えられて、あなたは真剣に、他の次元領域から悪しき悪の勢力が入らないように、そのシリウスの連星を中心として監視していた。

自分は恐れ多くも、この大宇宙の正義と秩序を守る神聖なる使命があるのだと、その使命感に燃えていたのだ。 

そうだ、今世においても幼き頃より自分にはその何かしら重大な使命があると、心の底で薄々感じているのである。

あまりにも厳格にも善と悪を監視していたので、周りの人にとっては非常にとっつきにくい性格を形成してしまった。

儀式や儀礼を重んじ神への礼拝の儀式にこだわったのだ。

少しでもその礼拝や儀式を間違えると魔の勢力が入ることを知っていたので、弟子や友人知人に対しても非常に厳しく接したのだ。

それは、今世においても、人に対しても、仕事に対しても、極めて厳格に選り好みをしてしまう。

最高のものと最低のもののランクがそなたの魂の嗅覚にははっきりとありありと示されるので、それはそれはあまりにも厳格な基準で人を見てしまうのである。

あなたはその時代に、シリウスのこの関門を守る職務に忠実であった。
しかし何事もやり過ぎれば逆の面を生じさせてしまう。

あなたの両親はあまりにも他人に対して手厳しくあたり、且つ評価するので、あまりにも善悪にこだわると、個々人のオリジナリティを損なうのではないかと心配した。

しかしあなたには、個々人のオリジナリティの持つ意味が十分に理解できなかったのだ。

すなわち、単なるそれはあなたの我が儘であろうと、一刀両断に切り付けてしまう癖があったのだ。

そして父親はこう言った。

そろそろシリウスの関門の監視役の仕事を終了させてはどうか?

そう言われてあなたは己のプライドを著しく傷つけられたのだ。

私ほど熱心にこの仕事をやっている人間は他におりますまい。
私が不適合だとおっしゃるのですか?

そうではない、お前は寛容さや個性の大切さを学ぶ時期に来ているのだ。
お前はこれまで「厳格さ、誠実さ、ルールに厳しい」という面に特に優れてきた。
しかしそれでは多くの者が窒息してしまう。

しかし大宇宙のどこを探しても、寛容さやオリジナリティを学ぶ場はなかったのだ。

それで長い間放浪した挙句に、約4500年も前に、初めてこの地球に再生輪廻転生するようになったのだ。

今でいうエチオピアという辺りにあなたは肉体に宿り、そしてその頃の環境といえば、押し付けがましい教育ではなく、一人ひとりが大自然の中で大自然と調和しながら、己の個性をどう表現していくかがこの時代のテーマであった。

しかし、そこでも集団のルールに従わないものに対して、あなたは手厳しく当たっていった。

もちろん自分の魂の落ち度を自覚していたので、これではいけないと思いながら、どうすれば他人に対して寛容になれるか、そればかりを考え続けたのだ。

やがてあなたは、エチオピアの密林の奥でしばしば瞑想するようになった。

やがてその密林の聖者と出会うのだ。

密林の聖者は、極めて明瞭に、あなたに向かってこう言うではないか。

激しい日のような魂よ
そなたはこの星に水のような穏やかさを学ぶために生まれてきた。
しかしその道のりは大変だ。

ここでもまたお前は同じ道を歩むやもしれん。
しかしお前が、真の穏やかさを身につけるのであればこの星しかあるまい。

私はどうすればいいでしょう?
もちろん仰った通りに、私には生まれる前から自分の魂のテーマがわかっております。

不正が許せないのです。
ルールを破るものに私は寛容に接することができません。

そしてそれが、時たま私自身をも苦しめます。
この呪縛から逃れるには私はどうすればいいでしょうか?

それには、お前が真の静けさを求めることだ。
その真の静けさの境地を羅漢(arhan)と言うのだ。

お前はこの羅漢に至ることによって、長い長い輪廻転生の最後の秘密の扉が開かれよう。

宇宙の真理は語ることも見ることも触ることもできん。
しかしただ一つだけ言えるのは、それが真の静けさの道だと言うことだ。

お前の魂の中心には、何が起きても動揺しない水晶のような清らかで堅固なものがある。

お前は今まで他人を見過ぎた。
特に不純な魂をだ。

他人の不純さを見るのではなく、己の清浄さを見ることだ。
お前の肉眼は外を見るためにあるが、お前の魂はお前自身を見るためにあるのだ。

ではお前の何を見るのだ?
お前の清らかさ、決して何が起きても汚れることのないお前の魂の純粋さだけを、お前の心の目は見ることができる。

こうして初めてあなたは、この当時この密林の聖者からの啓示によって、内なる目を養い、且つ何事が起きても動揺しない自分をつくる術を、このときこのマスターから教わったのです。

今世においても、おそらくは小学の5年か6年の時、生と死の狭間を見て、人の魂が生き通しであることを自覚します。

生きることも死ぬことも、人間の本質にとってはほとんど差異のないこと。

あなたの魂は実に永遠の生き通しであり、そしてその生きる糧と申しますか、
その永遠のテーマは何事何者にも動揺せず、いつも微笑みを持って暮らす。

この中に、あなたは確信を持って自分の魂を置いたのです。

おお
羅漢の境地よ

実に我らの御霊は何事何者が来たりとしても動揺せず

おお
羅漢 羅漢   羅漢

おお
羅漢 羅漢   羅漢

これからも真に動揺せず
穏やかな自分自身を見つめ求め
そして24時間その中でとどまられますように。

神よ、我らに悟りの一雫
与えたまえしこと
心より感謝します。

2024年2月
香りと記憶 〈アロマタマシイヒーリング〉
語り:Dr.Shu 五島秀一
香り:SAIKO
画像:illust55


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