見出し画像

卑弥呼伝 第五章

【鬼道ー祈りびとの思い

*1358 文字

「タケミコ、鬼道をはじめる。私の道具をここへ」

「ははあ」

「きょうは、どのような卦が出まするか」

「そうだな、では参るぞ」

卑弥呼は、やおら鹿の肩甲骨を取り出し、それを小さな斧で五角形に型取りました。

「ところで卑弥呼様、何ゆえに鹿の肩甲骨を用いるのでございましょう」

ここから先は

1,215字 / 1ファイル

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?