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【ワークショップ2009】北浦和公園に「青い風」のドーム『風の回廊』が出現!

『風の回廊』をつくろう!フォトグラムワークショップレポート

SMF・WSコレクション@北浦和公園

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SMF(サイタマミューズフォーラム)主催、「SMFアートのわっ!ワークショップコレクション」で行ったフォトグラムワークショップ『風の回廊をつくろう!』の様子をレポート。

この企画は、平成21年度文化庁「美術館・博物館活動基盤整備支援事業」SMFアートのわっ!-あつまれアートのつむじ風として2009年11月23日(月・祝)に実施しました。

SMFとは主に埼玉県内のアートを愛する人たちが集い、ワクワクするアートの場をつくるプラットフォーム。2008年より活動を開始。メンバーも随時募集しているので興味がある方は下を参照してみて。

http://www.artplatform.jp/


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『風の回廊』(2.3m×2.0m×10m)


「風の回廊をつくろう」は、秋晴れの日差しがさわやかな北浦和公園の一角で行われました。このワークショップは、コピアートペーパーというジアゾ感光紙に影を撮影し写真作品を制作するワークショップ。

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当日はスタッフ18名、参加者約130名で賑やかに行われました。

参加者は各々、木々の木漏れ日や、手や足など身体の一部、落ち葉や枝で構成した影を撮影し制作を進めます。

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親子や友人で協力して影を構成する場面も見られ、制作した作品はトンネルの内壁に次々展示していき、公園を行き来する人と作品を共有しました。

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参加者の作品が次々と展示されていく


そして、完成した「風の回廊」では、中を駆け抜けたり、寝転んで見上げてみたり、ブリッジをして作品を観てみたり、自分の作品を友人に説明したり、各々作品を味わいました。


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現在はすでに廃盤のコピアートペーパーは元々建築図面のトレースに用いられ、光に対する感度が低く、野外での撮影が容易で、現像液や暗室などの特殊な制作環境を必要としない特性があります。

また撮影時に露光の様子を、現像時に影の色の変化を目で確認できる。その為参加者は失敗を活かし、次の制作を工夫することができるので楽しく制作ができます。

素材の利点、制作環境を活かした造形活動と鑑賞活動が相互に連動したワークショップが実現しました。


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『風の回廊』のイメージスケッチ(2007年)

イメージスケッチは2007年に描いたものです。コピアートプリントを使ったワークショップの新しい形を求めてアイデアノートに描いていたもののうちの一つ。

今回この時のビジョンを具体化出来たこと、またそれ以上の人との出会いや交流の中でイメージスケッチのイメージを越える『風の回廊』が実現しました。

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作品の中で「15 Seconds Man」を撮影

今回、このような大変貴重な機会を与えてくださったSMFの方々、WSを一緒に制作してくれたスタッフの方に深く御礼申し上げます。ありがとうございました。


活動の様子は

平成21年度SMF(サイタマミューズフォーラム)活動記録集にレポート掲載しています。

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記事執筆日:2010-01-15 21:11



⚫︎写真作家・造形ワークショップデザイナー ・キュレーター・「時間」と「記憶」をテーマに制作。2012年〜ヒロシマの被爆樹木をフォトグラムで作品制作 ●中之条ビエンナーレ2019参加アーティスト ●さいたま国際芸術祭2020 市民プロジェクトコーディネーター