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さいたま国際芸術祭2020:いよいよ開場!会場で「日常賛花」を愉しもう!

2020年3/14より当面の間延期中だった「さいたま国際芸術祭2020」がいよいよ10/17より開場します。

新型コロナウイルスの影響を受け、当初予定していた規模や内容を変更し、2016年の「さいたまトリエンナーレ2016」に続く、2回目の芸術祭がさいたま市で開催されます。

「さいたま国際芸術祭2020-Art Sightama」は、当初、2020年3月14日に映画監督の遠山昇司ディレクターによる「花ーflower-」をテーマに「市民参加型の芸術祭」をコンセプトに開催する予定で準備を進めてきましたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から2回の延期を発表しておりました。

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内容変更した芸術祭は2本の柱でオンライン・オンサイト
両方で楽しめる内容となります。
①家でたのしむ - オンライン -10/3 から作品映像の配信
②会場でたのしむ - オンサイト- 10/17-11/15[44 日間]公開!
https://art-sightama.jp/jp/news/uFoQjCBL/

ここに至るまでの道のりは平坦なものではありませんでしたが、芸術祭サポーターや市民の方々を中心に、アートの場を支え、応援していただきました。そして、芸術祭ディレクターの遠山さんを始め、芸術祭に携わる方々の努力があり、閉場していた会場を開け、コロナ禍でも、新しいアートの場を参加者と共につくる機会を生み出すことができました。


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さいたまアートセンタープロジェクトチーム
浅見俊哉・小林未季・懸谷直弓・大島一武輝・山本未知・青木裕志

そして、2019年8月より、継続的にプログラムを展開してきた「さいたまアートセンタープロジェクト(以下SACP)」も9/25より、毎週、水・金・土でプログラムを実施しています。

いよいよ10/17からは、第4ターム「おすそわけ期」に突入します。

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SACPが発行しているシラバス最新号はこちらから閲覧可能https://www.city.saitama.jp/004/005/001/004/002/saightamaartcenterproject/p074731_d/fil/sacpsyllabus5.pdf


SACPは「さいたま国際芸術祭2020」の先行プロジェクトとして、「生活都市さいたま」で、市民や、来場者自身の「ライフスタイル」に合わせ、「アートへ参加する習慣」をつくりだすことを目的とし活動しています。

今回の芸術祭を機に、作家と市民が協働し継続的なアートの場づくりを試みる「浅見俊哉・青木裕志・山本未知・懸谷直弓・小林未季・大島一武輝」の6人のメンバーが集い、それぞれ分野の異なる創造力を持ち寄り、「日常賛花―さいたまでアートに参加し・伝え・感じ合う」を合言葉に、「Sightama Art Center Project Team」を結成し展開しています。

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文化(culture)の語源の「colere」には、「耕す」・「住む」という意味があります。それは、一時的な刺激や楽しみを消費して終わりというものではなく、長い時間をかけて育て、共に生きることで味わい、愉しむことが出来るものであると私は考えています。

 今日、大規模な芸術祭が各地で開催され、様々な課題が言及されていた中、コロナ禍、そのあり方やシステムを再考しなければならない時期に直面しました。再開にあたり、芸術祭ディレクターの遠山昇司氏が打ち出した「Since2020」を受け、SACPでは、「持続可能な芸術祭」を今後どのように展開して行くのか、現場で多くの方と感じ、考えるプログラムを展開します。日常生活にアートがあるワクワクした気持ち「日常賛花」が感じられるアートセンターをつくります。

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再開後の初回プログラムは、芸術祭ディレクターの遠山昇司さんと、ビジュタルディレクターの田中偉一郎さんのレクチャーを行いました。

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充実したアートの鑑賞の時間をお届けしたいという思いから「芸術祭ナビゲーター養成講座」も実施。これから会場で、このプログラムの修了生たちが作品のナビゲートを行なっていきます。

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芸術祭ナビゲーターによる作品鑑賞ツアーは会期中4回実施する。
参加方法は以下を参照
https://www.youtube.com/channel/UC8Uf0n8-qNJdUvM9BAA3y_w

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「さいたま国際芸術祭ナビゲーター」の皆さん


プログラムはコロナウイルス感染症防止策を講じ、会場の人数制限を用いて実施。またオンラインでリアルタイムで配信してどこにいてもプログラムが愉しめる環境を整えました。

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毎週水曜日にアネックスサイト旧大宮図書館で開催される
音楽とパフォーミングアーツの「深呼吸する水曜日」のプログラム
9/30は「A New Normal」
小林未季 トークイベント・映像作品公開を実施

実施した全てのプログラムは以下のサイトにアーカイブが残っているので参加できなかった方、見逃してしまった方も以下でプログラムを視聴できます。

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https://www.youtube.com/channel/UC8Uf0n8-qNJdUvM9BAA3y_w



SACPのコンセプト

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SACPの活動概念図

さいたま市には2012年4月1日に施行された、「さいたま市文化芸術都市創造条例」があります。この条例は、「生き生きと心豊かに暮らせる文化芸術都市」の創造を謳い、その具体的な方策事業として、2016年「さいたまトリエンナーレ2016」が開催されました。その時のディレクターの芹沢高志さんは、芸術祭を「ソフト・アーバニズム」=「柔らかな都市計画」と考え、「文化・芸術を核として、まちの営みに創造性を吹き込むための社会的な実践の場」「精神的なインフラの充実」としました。

このコンセプトを受け、SACPでは、「日常生活の中で起こる様々な出来事の肯定」をプロジェクトを通してお届けしたいと考えています。

「近くにいつもと違う自分でいることができる場所」や、「自分と異なる目線で物事を感じることができる機会」や、「様々な考え方や生き方をする人たちとの交流」をプログラムを通してつくります。

そしてそれらは、日々起こる様々な出来事への、しなやかな強さ・「resilience・レジリエンス」を育む一助となることを目指します。

未曾有の事態に直面した芸術祭は、幾多の困難を乗り越え、再開します。


SACPの会期中に行うプログラムは以下の通りです。

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プログラムへの参加は全て予約が必要です。

予約は以下のサイトよりお申し込み下さい。

https://art-sightama.peatix.com/#


これまで活動を支えてくれた多くの人たちへ、この場をお借りして深く御礼申し上げます。これから、さいたまで咲く「文化」を共に育みましょう。



関連リンク

●芸術祭延期中のプログラムの取り組みについて


●招聘作家:遠藤一郎さんとの制作について


●招聘作家:DamaDamTalの制作について



●浅見俊哉によるヒアシンスハウスでの作品制作について


●さいたまトリエンナーレ2016について


この記事が参加している募集

習慣にしていること

⚫︎写真作家・造形ワークショップデザイナー ・キュレーター・「時間」と「記憶」をテーマに制作。2012年〜ヒロシマの被爆樹木をフォトグラムで作品制作 ●中之条ビエンナーレ2019参加アーティスト ●さいたま国際芸術祭2020 市民プロジェクトコーディネーター