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結局パスタはあの味になる。

一人暮らしをして、ありがたみに気付くのが、親の存在とパスタの存在だと思う。

パスタは簡単だし、安い。

一人暮らしをし始めて、この感覚になってしまった。

少年の頃、パスタといえば結構、高級料理のように錯覚していた。

基本的に家ではライスなので、パスタが出たときは喜んでいたし、イタリアンを外に食べにいくなんて最高だった。

お祝い事はパスタが絡んでくることも多かったし、フォークの使い方を教えてくれたのもパスタだったと思う。

それが一人暮らしをしてからというもの、毎日パスタを食ってた。

スーパーに行けば味も多様だし、束ねる数さえ調整すれば腹にも溜まるし、なによりも簡単だ。

だが、悲しいことにパスタは僕の中で結構成り下がってしまった。

あの時の、パスタはもういない。

だから、外食するとなってもパスタはどこか敬遠してしまう。

とはいえ、パスタ屋に流れでいくこともある。

そのときに何を注文するか。毎回変わる人もいるだろうが、自分の場合は同じ思考回路が働いて同じものになる。

選ぶ基準として、自分では作れない、はたまた、スーパーにも手軽に売ってないものになる。

だから、真っ先に消えるのは、ミートソースだ。

ミートソース専門店でない限り、ミートソースを選ぶ輩は一人暮らしをしたことのない人と言い切れる。

自分でやってみた方がいい。温めてかけるだけで美味い。衝撃を受けるとおもう。

ナポリタンも消す。

あれは、ほぼケチャップ。家にケチャップとコンソメがあればそれなりに美味く出来るし、具材にも華が足りない。

意外と思われるかもしれないが、カルボナーラも消す。

市販のカルボナーラソースは侮れない。トッピング次第で最高のカルボナーラが自宅で作れてしまう。

ペペロンチーノも消す。

パスタにおいて、ソースはある程度欲しいし、ペペロンチーノの具が比較的、家庭でも揃えやすい。ニンニクと鷹の爪がありゃ出来る。

そして、和風系統も消す。

実はメニュー表を見てると、とてつもなく和風が食べたかったりするのだが、我慢をしている。美味いのは知ってるから。サプライズが欲しい。

だから結局のところトマトソース系、クリームソース系から選ぶことになる。

こちらも市販で売ってはいるが、お店ならではのアレンジが効かせやすく美味いとこは本当に美味かったりして、驚きや感動を与えてくれる。

具材でいえば、トマトソース代表はシーフードだし、クリームソースでは鮭が台頭してくる。

一人暮らしの男子の冷蔵庫を開けてみて欲しい。シーフード系統はない。

あるのは、キムチとドレッシングだ。

ボンゴレビアンコには目もくれず、大概この二つの系統で悩む。

悩みつつも、メニュー表を次のページにする。

そこで、たまに出てくるのが

「トマトクリームソース」だ。

救世主でしかない。この思考で毎回パスタを選んでるので、トマトクリームソースしか食べてない気がするし、トマトクリームソースの時の具は蟹が絡んでいることが多い。

蟹そのもので食べることはあまりないけど、結果的に蟹はパスタから取ってる。

END

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