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birdでOKR始めたらめっちゃ良かった話

何でやることになったのか

昨年行ったbird and insectのブランディングを考えるフェーズが終わって、
自分たちのミッションとかビジョンが決まったのがお正月明け。
で、そこからアクションに当然落としていくんですが、
とにかくやりたいことや、やらなきゃいけないことが多くて、
全然まとまらないw
全部書き出してみたけれども、当の本人である僕自身が、何をするんだっけ・・・?となってしまい、見直してもそれを毎日のアクションまで落とし込めない始末。。。
当然、メンバーもアクションを終えるはずもなく、手当たり次第に進めつつ、日常の製作に追われる毎日が3月まで続きました。

そして、コロナの脅威がやってきたわけです。
僕らの仕事のメインは、写真や映像の撮影なので、当然リスケ(延期)と中止の嵐。
突然時間がババっとできました。
最初のうちはそれでも、しなければいけなかったけど手をつけてなかった雑務や残務も多く、それなりに忙しかったのですが、それがスーッと落ち着いてきたタイミングで思いました。

このままだと、何も進まないぞ!!

そこで、今後のアクションを考え、戦略を立て直し。当然、ここはある程度僕の方で考えるわけですが、これをどうアクションに落とし込んで、チームで一丸となって進めるのかが明確にならなければ、元の木阿弥。。。
そこで色々と探してる時に偶然出会ったのが、OKRでした。

そもそも、OKRって何?

OKR・・・。なんか聞いたことあるぞ・・・

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(写真は僕じゃありません)
くらいの感じで、サイトなどで調べたところ、なんか良さそう。

このサイトなんかはよくまとまっていました。

OKRは、Objectives(目標) and Key Results(キーとなる結果の指標)の訳で、目標を設定して管理する手法の一つです。
KPIとかいろんな指標をもとにPDCAを回す、みたいなやり方は一般的ですが、OKRの良いところは、

とにかくシンプルでモチベーションが湧く目標に絞り込んで、
チーム一丸でそれを目指し、
その結果をきちんと数値で頻繁にチェックして、
どんどん前へ進もう!


というとっても分かりやすくて楽しそうだけど、効果が出そうなところですw
詳しい内容は上のサイトとかで見ていただいた後に、この本をざっと読むとても良いです。

前半はシリコンバレーのベンチャーの物語を軸に進むので、結構楽しく読めるし、OKR取り入れてみたい、、!ってなること間違いなしです!
後半は原則のところだけ読んで、難しそうなところは飛ばしても問題なしです。

OKRでは、いくつか目標と数値の指標を決める時のルールがあって、

O:
・定性的(数値などではなく、どういう状況になるかイメージを伝える、というようなこと)でモチベーションが上がるようなものにする! 毎朝、わくわくしながらベッドから飛び出すようなものがベスト

・チャレンジングなもの(ストレッチ・ゴール、と言います)でないとダメ。達成率が50%くらいの目標が良い!つまり、それに向かっていく成長が大事で、達成できたら大金星!ってこと

・期間を定めよう。3ヶ月くらいがベスト。場合によっては1ヶ月でも可! 1年以上の目標は別で定めてもOK

・数字の目標入れない! 売り上げを200%あげる、とかはKRの方。Oは、この地域のシェアで一番を勝ち取る、みたいな目標の方が良い。それを達成するの必要なのが、売り上げ200%みたいな。

・一つの目標に絞り込むこと!この期間でこれが達成できればベスト!というものに。
KR:
・Oを達成するのに必要な要素を数字で表そう!
 Oで書いた「すばらしい」「大成功」「勝利」みたいな目標って、
 どういう状態になると達成してるって言えるんだっけ?って考えます。

・KRは3つ以内にしよう!多すぎても訳わからなくなるので。
OKR全体:
・複数の事業がないかぎり、一つの時間の区切りでOKRはひとつだけ!

・チームの場合、OKRはまず、チームで1つから始めよう!慣れてきたら、
 個々人でも、それを達成するためのOKRを個々で設定しても可。

・ 毎週チームでミーティングをしよう!月曜の朝がベスト!
 その際に話すことは、OKRの進捗、自信度(達成できそう?)の変化、
 健康・健全性(チームの状況は良好?ってこと)、
 優先順位(今週は何をすれば、OKRが達成できる?という行動目標)
 その他のタスクや予定(他の仕事もあるからね、、!)

・金曜の夜はみんなで達成したことのお祝いをしましょう!
(金曜でなくて、他のタイミングでも良いと思うけどね)

・ OKRにばっかり取り掛かれる訳じゃないので、みんなを信じて、
 着実にこなすべきことを進めていくのが大事。
 なので、定期的に振り返りをしたり、進んでるかチェックすることが
 何よりも大切!

・トップの人だけではなく、チームメンバーからの提案を
 OKRに取り入れよう!

・OKRは誰でも見られるようにしましょう

というようなこと。ちょっと長くなりましたが、要はすごいゴールに向かって着実に歩んでいくってこと(しつこいですが、写真は僕ではありません)

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birdではどういう目標を立てているか

上記だけでは、何となくイメージできるけど、、、って感じなので、birdの事例をまるっと載せちゃいます!
ただ、OKRは最初は必ず失敗すると言われていてw、僕らはその初回なので色々と未熟な部分が目立つと思います。
でも、それもまたOKRの魅力、なのかもしれないし、掲載しちゃいますw

birdのビジョンとミッションは、

Vision:世界一「自分たちが面白いこと」をする

Mission:リアルをドラマに、ドラマをリアルに

というものです。
これらと現在の会社の状況や仕事の内容、そして去年の反省を踏まえて、
まず今年の目標を出しました。
これは、1年の目標なので正確にはOKRではないのですが、
考え方を借りて3つに絞りました。

今期の目標


1. 会社として、チーム全員が自分たちのすべきことを理解し、
全力で仕事ができる環境を作る

・・・バックオフィスの徹底的な効率化、定まっていなかったルールの制定を行い、クリエイティブに注力して面白いことができる、自分たちにとって理想的な会社を作り上げる。
初期の頃からコツコツやるべきことをすっ飛ばしたからの成長だったが、ここらで補強を行って整えることで、さらなる飛躍を目指す。

KR
1. 5月末までに今期の経営計画書(ルールブック)の作成を行い、全員がそれを話せるように毎月チェックを行う。

2. 固定費を昨年比110万/月ベースで削減を行い、年間で1320万削減する。

3. 各部門で、こうしたら良いという提案とこれをやめたら良いという提案を毎月5つ出して、達成率80%を目指す。


2. 数字を使った経営・提案・ディレクションをする

・・・計測を行ってKPIを出し、ファクトベースで仕事の改善・提案を行えるようにする。
その上で、その数値からいろいろな状況を想定できるようになる。
ここができると一般的な小さい制作会社よりも先に行ける。
サイエンスとアートの融合がこれからのテーマだからこそ、数字を学ぼう。

KR
1. 各工程についてのKPI表を作り、各工程の改善を年間で50%のアップ/ダウンベースで行うを目指す。

2. 毎月10件、3つ以上の数字的根拠を使った提案を行い、採用率80%を目指す。

3. OKRを活用し、目標の採点を毎週行うことで、目標達成の進捗を全社で追いかけ、達成水準60%を目指す。


3. 成長のために「背伸び」の必要なチャレンジの獲得に力を割く

・・・去年の売り上げを見ると、その80%は新しい取引か、その前からたくさん取引いただいている会社で占められている。既存の大切なクライアントの方を大事にするのはもちろんだが、それ以上に新しく一緒に仕事をしてくれるクライアントの方々と出会いにいかないといけない。
なぜなら、彼らは、僕らのそれまでのベストワークを見て頼んでくれるから、よりチャレンジングな仕事を僕らに求めてくれるはずだから。
畢竟、クリエイティブな能力は「背伸び」が求められるときに一番伸びる。
また、同時に、コロナがやってきて、台湾などの新規事業の大切さや、オンラインや定期収入となる活動の大事さ、そして、広報力の大切さが浮き彫りになった。ここに対してアクションを「面白く」仕掛けないといけない。
業界や世間よりも1歩2歩先をいくか、もしくは完全に逆張りをする必要があるだろう。

KR
1. 新しくクライアントになって欲しい会社100社のリストを作り、会いに行ってみる。そこからの案件獲得率20%を目指す。

2. SNSやYoutubeなどを使ってのマーケティング・プロモーションを行い、30000人のアクティブなフォロワーを目指す。

3. 四半期に1つ、新しいクリエイティブなチャレンジをはじめ、半年以内に売り上げの10%を占めるようにする。例えばYoutubeを始めたり、台湾に会社を作り始めたみたいなこと。

これらの目標に対して、4-6月のOKRはどうあるべきか。
弊社の役員などの主要メンバーでオンライン会議をして、色々と意見を出し合いました。
OKRをどう考えるか、ということへの飲み込みがとても早かったので、どういう目標に絞り込むのかも素早く決まり、わずか2時間ちょいでOKRの骨子は完成。
その後、全チームで細かいアクションや優先順位などを会議で話し合いました。
その決まった内容は、こんな感じです。

4半期(3ヶ月)のOKR


O:アイデアを考え、企画を作り、実行して、測定する

自分たちのなすべき事は、クリエイティブの力をビジネスに対して生かす事。
そして、ワクワクする未来を描く事。
そのためには、今、自分たちがアイデアを提案する立場に転換してなくていけない。
それも、コロナという未曾有の事態を受けて、早急に。
だからこそ、自分たちもワクワクするような未来を描いて、行動に移し、
みんながワクワクするような企画を実行していこう!

KR:
1. 自分たちにお世話になっている会社40社に対して、企画を3つずつ考えて送る。

2. Youtubeを使ってできる企画を200個立てて、45コンテンツの制作を行い、10000人のアクティブなユーザーを獲得する。

3. 自分たちからの発信を増やす事で、birdのサイトのユニークユーザー数+カンパニーページ数のPVを10倍(目指す数字 18500人/月・8500人/月)にし、自分たちのミッションやビジョン、大事にしてることをコンテンツを通じて理解してもらう。

というようなことです。
こう書いてしまうと、なんて事ない感じですが、これを会議で決めた時のチームの盛り上がり感は凄かったです、、!
正直、コロナショックで僕らどうなるんだろう、、みたいな思いがみんなの中にあったからこそ、どういうことをこれからすれば良いのか、そこが明確になったことは大きなモチベーションになりました。

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小さい制作会社とか、小さいチームこそ変わる

この四半期のOKR、上のビジョン、ミッション、年間目標に比べると、随分シンプルで分かりやすく、取り組みやすくなりましたよねw
そう、このシンプルさが、すごく良いのです!
色々やりたくなるところを、自分たちが何をしていくのか、将来の目標から逆算して、今これが出来てたらヤバいな、ということに絞って一つにする。
そうすることで、みんなの頭の中の矢印がバーっとそっちに向いていくのが感じられます。
もちろん、個人でも効果がとてもあると思いますが、これは小さい会社や小さいチームこそ、その効力を発揮するんじゃないかな、と感じています。
誰かと何かをやる、というようなプロジェクトでも一緒です。

もちろんこのやり方、目標があってるのかは正直分かりません。
でも、目指したい場所から逆算をした上で、みんなが今これをしようぜ!って決めた目標は、間違いなく目指す方向に歩んでいくことにはなると思っています。
何よりこれを決めてから、本当に毎日が楽しいし充実しているからこそ、
この内容を書くことにしました。
あと、実は新入社員も入ってきましたし、今後も入社する人たちがいるので、そういう人たちへの社内共有としての必要性も実はありましてw

ということで、少しでも気になった方は是非、取り組んでみてください!
お家にいる時間が長い今だからこそ、じっくりとこういうことに取り組むと、そのあとがきっと楽になる!はず。。

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