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自死と日常は繋がっているか

NHKスペシャル「若者たちに死を選ばせない」を見た。画面左上に相談窓口のQRコードがずっと表示されていたのがよかった。

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相談先を置いておきます。

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番組の題名が良いなと思った。
死を防ごうとする立場からすれば、強制的に「若者たちを自殺させない」と書きたくなる。
もちろん、自ら死を選択して欲しくはない。
でも、だからといって選択者の意思を殺しはしない。
第一に寄り添うんだという姿勢が題名から滲み出ていて好感が持てる。
そして、生きる選択肢を能動的に選んでもらえる社会を、みんなで整備したいんだと、言外に訴えている気さえする。

番組の内容も良かった。
真剣に考えてくれる人たちが居て、真剣に応じてくれる人たちが居て、大変にありがたい社会だ。
ねがわくば、私を含め、社会を形作る人々への啓蒙となる報道を続けてほしい。

一方で、重苦しくない日常的な取り組みをもっと見たかったな、とも思った。
まー、死を軽々しく語るなと批判されるから無理だろうか。
ただ、社会問題というのは非日常ではなく、そこかしこに潜む日常だ。
だから、積極的に日常と接続する必要があると私は思っている。

沈んだって、すぐに別の日常に浮上できるくらい、日常と絶望を接続しておきたいと、私は思っている。

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