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日々の雑感 day25【心理的安全性④ 聴く力と私達自身の変化】

前回はこちら。

というわけで、今週は具体的にどうしたらいいか?というお話です。

私達は自分が相手の「話を聴ける」人間だと判断しがちです。
けれど、その自分の能力が客観的に優れているのか?とか今この状況を解決する為に十分か?といった分析は、具体的に実施されていない事がほとんどでしょう。

ですので、今日はそのうえで客観する視点を得た、気づきを得た人が踏み出す部分に触れていきたいと思います。

はい。それ以前のお話という方はこちらをご参考に。

☆知識のアップデート

エイミー・ジェン・スらのレポートで面白いと思ったのは「役割」を手放すという視点でした。コンサルタントのジャネットの事例を交えながら説明されていたのは、まずは評価軸による自分自身の心の声でした。

こうすべき、こうしたらいい。狭い役割の中でその役割をいかに成し遂げるかという事ばかりに集中してしまい、相手(顧客)のことなど置き去りにして自分のことばかり観察し、自分のことばかり気にかけている自分自身を彼女は発見していたのです。

ジャネットがそうであったように、多くのリーダーが「自身の専門性を部下にティーチングする」という極めて狭い役割だけをリーダーとしての業務に据えているならば、ジャネットと同じような失敗のマインドセットになっている可能性は高いでしょう。

ジャネットは自分自身を「問題解決の提供者」として位置づけ、その為に自分自身のプレゼンにばかり気遣い、複数の人物や複合的な要素が絡み合う問題になると対立を怖れ、相手の話を遮り、相手の話を聞かずに自分の主張や反論を考えるようなマインドセットになっていました。

日本でも同じようなマインドセットになり、同じような行動をしている人は多いでしょう。ですので、ジャネットがアップデートした知識と考え方はそのまま役立つように感じます。

☆認知再構成

ジャネットが実施したのは自身の役割を

「信頼される助言者」

と再定義しました。このことに関してはジャネット自身の語る一節を転載しておきましょう。

「自分がこの場で一番頭が良いと思い込んだり、そう見せかけたりしようとしないことだ。実際、私の同僚も頭がいいからこそ、私とは違う意見なのかもしれない。私はそういう前提で話をする。自分の考えを通す為ではなく、最善の考えを発見する為に、みんなの意見を聞きたいと思っている」

聴くというのは真の共感に近づく必要がある。
その為にも新しい知識、情報を受け入れ、変化した自身を新しく再定義していくことは有効と言えるでしょう。


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