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日々の雑感 day29【 話を聴く為に必要な自律心・セルフコントロール】

聞くという漢字。

聴くという漢字。

いずれも耳という文字が入っているせいか、傾聴という言葉はとても独り歩きしやすいように見えています。

心理学での原語は ”active listening“ ですので、私達日本人が理解するうえで重要な事は、この active って具体的にどんなことよ? とわかる必要があるわけです。

☆カール・ロジャーズの考え方

この ”active listening“ を提唱したカール・ロジャーズ大先生があげた三つの条件が、以前にも触れた

共感的理解 (empathy, empathic understanding)
無条件で肯定的な関心 (unconditional positive regard)
自己一致  (congruence)

というわけです。
個人的な理解なのですが、共感的理解とはマインドセット(考え方、認識)が主だと思うわけです。これまでにも触れてきたように、共感と同感は違うといったことをおさえて、自分自身が相手に共感していく準備をする。

そのうえで二つ目の条件。無条件で肯定的な関心で「聴く」という状況に入っていくことが「聴く」ケースでは多いように思います。

☆共感できないのではなく、あなたの中の「批評家」が強すぎる問題

セッションで共感出来ない、苦手という人達に現れてきやすいのが、

「どうしても【私】が出てくる」

という類の言葉です。
私ならこう言うのに、私ならそうしないわ等々。最近触れたところも参照、参考にして頂きたいと思いますが、無条件で肯定的に聞くのではなく、自分が話す為のトリガーとして相手の言葉を待っている。

これ、特にコーチやカウンセラーのような肩書の人ならば、自身のセルフコントロール(自律)力を伸ばしていくことをすぐ始める必要があると思います。

中でも、そんなにアウトプットしたい自分がい続けるバランスの悪い日常を変えていく。自分自身の時間の使い方を「生き方」「在り方」から立て直していく事も効果的ではないかと思います。

セルフコントロールの力が上昇すると幸福感も上がりますし、一石二鳥な習慣になるのではないでしょうか。

☆セルフコントロールを上昇させる

じゃあ何から?という人の為に簡単なものをあげておきます。

一つ目がマイクロメディテーション

いわゆるマインドフルネス。瞑想ですね。

こちらの方法は、一回2、3分くらいでOK。
カップラーメンを待っている間でも、お風呂の中でも出来ちゃいます。
これを一日に何度か実施するということです。

聴くことに欠かせない心の平静さがもたらす安心感はもちろんですが、集中力の上昇や観察力の向上にも役立ちます。なによりも、隙間時間で出来るので、スマホいじる時間をこちらに転換する事で、スマホによる時間汚染も防げます。

そして何よりも、傾聴で大切な「評価しない」トレーニングの実践者になれるということ。聞き役が心が安定していないようでは、そもそも対話が不安定になってしまいます。その意味でも、おススメです!

それともう一つがウォーキング軽登山

身体能力の向上を実感できるという点ではジムとかでもいいのですが、歩くという人本来の機能を使うことで複合的なプラス要素が期待できます。

少しずつ距離を伸ばしたり、ストックを使ってスピードや心拍を上げてみたり、バリエーションもつけられます。

特に登り続けるという行動はマインドフルに近づけますし、自分の挑戦にあった山々があなたを待っていて、その挑戦がもたらす達成感や失敗の教訓があなた自身を成長させていくと思います。

そんなわけで、2021年には新たな習慣を組み込むべく、今月から小さなトライを始めてみたらいかがでしょうか?

ではでは!




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