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南アルプスの麓。小さな里の女子高生がやってのけた王道イノベーション!! 【地域×視点×挑戦のリアル】②


☆ 正しく「行動」を習慣化する

というわけで①で、山梨の小さな里の女子高生の物語を少しご紹介させて頂きました。

その中でも特に・の所。
行動習慣についてこの2回目にお話をしていきます。

その大前提として、人は「出来ない」と判断した瞬間にやらなくなる。
あるいは、やらない理由を探し始め、そして、やらなくなる。
このことを理解しておきましょう。

加えて「出来る事からやる」という言葉をどう受け取るかで、その後の選択と結果が全く違うものになってしまことも・・です。

つまり、前例のある出来る事だけをやって時間を稼ぎ「アリバイ」を作るのか、不安を乗り越えて挑戦をし「出来る」に至るプロセスを踏む成長の糧となる時間を過ごすのかで未来が変わります。

僕が「残念だな~」と出会いやすいケースに「自分なり」「ここなり」という言葉が出てくるパターン。あるいは、自分以外の誰かとコラボレーションする。自分以外の誰かに師事するという事に対し、あれやこれやと理由をつけて拒否反応を示すケースです。

この瞬間にもう「アリバイ」気配が漂ってきますよね。

目的の為に最高、最速といった可能性や方法を考慮するよりも、自分を満たすことを優先している。つまり、その人にとって優先されているのが、商品やサービスを突き詰めていく事ではないということです。

それっぽいことをやって、それっぽく周囲に承認され、自分を満足させること。それが、その人の「本当の目的」です。

もちろん一概に悪いことではありませんよ。
ただし、自分の「我」を通す生き方、やり方に対しては自分がリスクを全て背負い、協力に対して対価をきちんと払うのがマナーです。

本当の目的を隠し、口では「地域の為に」「街の為に」といいながら自分への利益誘導をする。あるいは「誰もやってくれない」「やれば成功するのに」とか言いながら自分はやらない、動かない。

そんな人とは、距離を置く一手です。

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彼女のように、かき氷というアイテムを出した時に「日本最高のかき氷店で修行しよう!」というところまでデザイン思考で掘り下げ、学びを決めて、実際に動けるのか?ということが出来ると素晴らしいです。

そんな人と仕事をしていくことは、本当に気持ちよいことになります。


☆ インサイドアウトで種(SEEDs)を見つける


そこで、インサイドアウト。
ほとんど多くの場合で、考え方の順番が大事になってきます。
先の協力隊研修でもお伝えしましたが、

① まず自分の内側(インサイド)から希望、願いを出す。
②出てきたものが、自分以外の誰かや地域や社会(アウト)につながるのではないか?と考えてみる。
③そして、見つけ出した接点を「SEEDs」と呼び、その種をいっぱい作って育てていく。
④すると、その中からマネタイズに向いている種が見えてくる。

その種が「稼げる」可能性を大とするのです。
自己満足の多く(例外は「最高の偏愛」)は他者が求めないので、お金という対価を得られません。理解しない顧客が悪いのではなく、誰も求めていないものに執着している自分自身の認知に問題があるのです。

そうならない為にも「SEEDs(種)」をいっぱい作り、いっぱい失敗しながら選別していくことが重要。

そこで「これだ!」という所を見つけたら一点突破していく。

ゆえに確度が上がります。
ところが、行政とかコンサル会社によくある事例集みたいなやつは、この一点突破したところからしか見ていない。だからダメなんです。

その前の安心、安全な場所でたくさん失敗するこそが大事で、このプロセスを経るから外しにくくなるんですね(先の高校生○○とかでは、一打数一安打がホームランみたいな足かせになるのも失敗要因と言えます)。

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☆ さあ、未来への旅立ちを!!

と、そんな自分自身がずっとやってきてようやく形にしてきたことを、こうした高校生の女の子がさらっとやってのけている。
その姿が頼もしくもあり、またお父さん(独身だけど)も負けていられないと力をもらうことにもなります。

奈良田の里は、うちの長野県伊那市とは南アルプスを挟んだお隣さん??です。北岳、間ノ岳、農鳥岳という3000m級の百名山三つを超えて、彼女のかき氷を食べに行く人は、この夏ご一緒しましょう。

そうそう。彼女自身も「ずっと奈良田にいるかわからない」と語っていましたが、かわいい子には旅をさせろです。

彼女が彼女の人生を輝かせるために、彼女にふさわしいステージを選んでいく。それが当たり前の時代でいいと思います。

それを囲みこもうとか、出ないようにしようとかいう大人のエゴは醜いばかりです。

若者が来たくなるような地域を作るのが、今の大人の役割であり、責任。
それを自らやらずして、こうした若者の未来を制約しようとか、老害として日本を滅ぼす気なんですかね?

自分の地域を誇れないままにしている大人達は、退場して頂いて結構&今週のおすすめ本はこちら。


数十年前の「日本最高!」からアップデートしていない常識とはおさらばしましょう。
進化する世界最高の企業からマインドを学んでいく。その意味でもピョートルさんが書籍を書いてくれているのはありがたいことだと思います。

ではまた!!

ありがとうございます。頂きましたサポートは、この地域の10代、20代への未来投資をしていく一助として使わせて頂きます。良かったら、この街にもいつか遊びに来てください。